crustamin

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 &bold(){crustamin} は[[百詩篇第3巻21番]]のみに登場する語で、いくつかの読みが示されている。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はラテン語クルストゥミウム (Crustumium) からとし、「教皇領からアドリア海に注ぐ川」の名前としていた((Le Pelletier [1867b]))。[[エドガー・レオニ]]や[[ジャン=ポール・クレベール]]もこれを踏襲し、それは現代の[[リミニ]]とペーザロの間を流れるコンカ川のことと注記していた((Leoni [1961]))。 -[[マリニー・ローズ]]は、ウェルギリウスの『アエネイス』でも言及されている古代都市クルストゥメリウムのこととした。[[ピエール・ブランダムール]]も同じだが、彼はクルストゥミウムはその異称であるとしていた((Brind’Amour [1996]))。クルストゥメリアないしクルストゥメリウムはリーウィウスの『ローマ建国史』でもその住民について言及されている古代都市であり、「ローマの北方五マイル。ウェイイー市に近く、塩の道およびティベリスの渡河地点を制する要衝」((リーウィウス『ローマ建国史・上』岩波文庫の訳注(p.320)。))である。  これについては[[ピーター・ラメジャラー]]のように両論併記の形をとる論者もいる。  なお、[[五島勉]]はこの語について「甲殻類つまりエビ・カニ・サソリなどがとれる土地を意味する古語。中世の地理用語では紅海地方を指す」((五島『ノストラダムスの大予言』p.137))と注記していたが、当然というべきか、そのような語義を載せた古語辞典は、調査の範囲では全く見付からない。そもそもサソリは甲殻類 (甲殻綱) ではなく蛛形綱である。 ---- #comment
 &bold(){crustamin} は[[詩百篇第3巻21番>百詩篇第3巻21番]]のみに登場する語で、いくつかの読みが示されている。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はラテン語クルストゥミウム (Crustumium) からとし、「教皇領からアドリア海に注ぐ川」の名前としていた((Le Pelletier [1867b]))。[[エドガー・レオニ]]や[[ジャン=ポール・クレベール]]もこれを踏襲し、それは現代の[[リミニ]]とペーザロの間を流れるコンカ川のことと注記していた((Leoni [1961]))。 -[[マリニー・ローズ]]は、ウェルギリウスの『アエネイス』でも言及されている古代都市クルストゥメリウムのこととした。[[ピエール・ブランダムール]]も同じだが、彼はクルストゥミウムはその異称であるとしていた((Brind’Amour [1996]))。クルストゥメリアないしクルストゥメリウムはリーウィウスの『ローマ建国史』でもその住民について言及されている古代都市であり、「ローマの北方五マイル。ウェイイー市に近く、塩の道およびティベリスの渡河地点を制する要衝」((リーウィウス『ローマ建国史・上』岩波文庫の訳注(p.320)。))である。  これについては[[ピーター・ラメジャラー]]のように両論併記の形をとる論者もいる。  なお、[[五島勉]]はこの語について「&color(green){甲殻類つまりエビ・カニ・サソリなどがとれる土地を意味する古語。中世の地理用語では紅海地方を指す}」((五島『ノストラダムスの大予言』p.137))と注記していたが、当然というべきか、そのような語義を載せた古語辞典は、調査の範囲では全く見付からない。  そもそもサソリは甲殻類 (甲殻綱) ではなく蛛形綱である。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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