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&bold(){ロードス}ないし&bold(){ロドス} (Rodos / Rhódos) は、エーゲ海に浮かぶギリシアの島およびその主都にあたる港湾都市である。ギリシア語では 「ロドス」 のほうが正しいようだが、日本では慣例的に 「ロードス」 という読みも広く用いられている。当「大事典」では、とりあえず『コンサイス外国地名事典』第3版の表記に従っておく。英語およびフランス語読みは 「ロ(ー)ド」。
紀元前10世紀頃からドリス人による入植が始まり、都市ロードスは紀元前407年頃に成立した。前290年ごろに建設された巨大な太陽神ヘリオス像で知られ、この巨像は 「世界の七不思議」 に数えられていたが、前225年ごろの地震によって倒壊した。前2世紀頃には天文学者ヒッパルコスが天文観測の場として利用したとされている。
14世紀以降、聖堂騎士団 (ヨハネ騎士修道会) の拠点となり、城壁に囲まれた旧市街が成立した。その街並みは 「ロードスの中世都市」 として、ユネスコの世界遺産リストに登録されている。
ロードスの領有権はトルコ(1522年 - 1912年)、イタリア(1912 - 1943年)などを経て、1947年以降はギリシアの手に移った。現在のロードスはドデカニソス県の県都として、各種製造業 (たばこ、ブランデー、石鹸、製粉など) が行われている((以上は『コンサイス外国地名事典』、『ブリタニカ国際大百科事典』、『百科事典マイペディア』の情報を踏まえた。))。
*ノストラダムス関連
ノストラダムスの青年期以降オスマン帝国領だったロードスには、おそらく直接立ち寄ったことはなかったのではなかろうか。ただし、[[百詩篇集]]ではたびたび言及されており、[[第2巻3番>百詩篇第2巻3番]]、[[第2巻49番>百詩篇第2巻49番]]、[[第5巻16番>百詩篇第5巻16番]]、[[第5巻47番>百詩篇第5巻47番]]、[[第6巻21番>百詩篇第6巻21番]]に登場する。また、いくつかの詩篇で登場する[[太陽の都市]]というキーワードは、古代ヘリオス信仰に基づくロードスの隠喩だとする説がある。
なお、[[第4巻44番>百詩篇第4巻44番]]では、一部の異本に Rhodes という綴りが登場しているが、そちらは単に南仏の都市ロデーズの誤植にすぎない。
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