フェニックス

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 &bold(){フェニックス}は伝説上の鳥の名前である。ギリシア語のポイニクス (Phoînix) に由来し、ラテン語ではポエニクス (Phoenix)、英語でフィーニクス (Phoenix / Phenix)、フランス語でフェニックス (Phénix)、スペイン語でフェニックス (Fénix)、イタリア語でフェニーチェ (Fenice)と呼ばれる。日本ではフェニックスやフェニクスと表記され、不死鳥と意訳されることもある。 #ref(Nuremberg.jpg) 【画像】15世紀末のニュルンベルク年代記に描かれたフェニックス((画像の出典:[[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nuremberg_chronicles_-_Phoenix_(CIIIIv).jpg]])) *伝説  フェニックスに関しては、500年生きたあとに積み上げた薪の山に自ら身を投じて焼け死に、その中から蘇るという伝説が有名である。しかし、この伝説はポンポニウス・メラの『地誌』(西暦43年?)が初出であるとも言われており、それ以前には初出とされるヘロドトスも含め、フェニックスを金や赤の羽毛の特徴的な鳥とする伝承はあっても、不死や再生と結びつける言説は見られないという。  本来のフェニックスについての起源は、エジプトの神鳥ベンヌとする説や、アジア原産の錦鶏鳥 (きんけいちょう、キジ科) とする説などがある((以上の記述は、松平俊久 [2005]『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』pp.186-190))。  現代では、むしろ後の時代に付与された「不死鳥」や「火の鳥」のイメージで語られることが圧倒的に多く、マンガ、アニメなどのサブカルチャー方面でも広く知られるモチーフとなっている。 #amazon(B00FKL6E4K) 【画像】 HG 1/144 ウイングガンダム・フェニーチェ *星座  星座のフェニックスは、日本では中国の伝説上の神鳥にひきつけて「ほうおう (鳳凰) 座」 と訳されている。いわゆるトレミー星座には含まれておらず、17世紀初頭のヨハン・バイエルらによって設定された(([[ほうおう座>>http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0320a/contents/seiza/aki/houou/index.html]]、科学技術振興機構))。 #amazon(B008R7BVRY) 【画像】 聖闘士聖衣神話EX フェニックス一輝(新生青銅聖衣) *錬金術  錬金術においては、「賢者の石」の象徴とされることがあったという((松平、前掲書、p.189))。 *ノストラダムス関連  『予言集』では[[百詩篇第8巻27番]]で fenix という綴りで1回だけ登場するに過ぎない。六行詩集になら、[[25番>六行詩25番]]、[[48番>六行詩48番]]、[[53番>六行詩53番]]に登場するが、六行詩集はほぼ間違いなく偽作であり、これらをノストラダムス本人の作とは見なせない。  『[[オルス・アポロ]]』にもフェニックスは登場している((Rollet [1968] pp.62, 64))。そこでは「長寿」「太陽」「洪水」 などの象徴として扱われている。これらのシンボルはオリジナルのホラポロ 『ヒエログリュピカ』 にも登場している。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
 &bold(){フェニックス}は伝説上の鳥の名前である。ギリシア語のポイニクス (Phoînix) に由来し、ラテン語ではポエニクス (Phoenix)、英語でフィーニクス (Phoenix / Phenix)、フランス語でフェニックス (Phénix)、スペイン語でフェニックス (Fénix)、イタリア語でフェニーチェ (Fenice)と呼ばれる。日本ではフェニックスやフェニクスと表記され、不死鳥と意訳されることもある。 #ref(Nuremberg.jpg) 【画像】15世紀末のニュルンベルク年代記に描かれたフェニックス((画像の出典:[[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nuremberg_chronicles_-_Phoenix_(CIIIIv).jpg]])) *伝説  フェニックスに関しては、500年生きたあとに積み上げた薪の山に自ら身を投じて焼け死に、その中から蘇るという伝説が有名である。しかし、この伝説はポンポニウス・メラの『地誌』(西暦43年?)が初出であるとも言われており、それ以前には初出とされるヘロドトスも含め、フェニックスを金や赤の羽毛の特徴的な鳥とする伝承はあっても、不死や再生と結びつける言説は見られないという。  本来のフェニックスについての起源は、エジプトの神鳥ベンヌとする説や、アジア原産の錦鶏鳥 (きんけいちょう、キジ科) とする説などがある((以上の記述は、松平俊久 [2005]『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』pp.186-190))。  現代では、むしろ後の時代に付与された「不死鳥」や「火の鳥」のイメージで語られることが圧倒的に多く、マンガ、アニメなどのサブカルチャー方面でも広く知られるモチーフとなっている。 #amazon(B00FKL6E4K) 【画像】 HG 1/144 ウイングガンダム・フェニーチェ *星座  星座のフェニックスは、日本では中国の伝説上の神鳥にひきつけて「ほうおう (鳳凰) 座」 と訳されている。いわゆるトレミー星座には含まれておらず、17世紀初頭のヨハン・バイエルらによって設定された(([[ほうおう座>>http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0320a/contents/seiza/aki/houou/index.html]]、科学技術振興機構))。 #amazon(B008R7BVRY) 【画像】 聖闘士聖衣神話EX フェニックス一輝(新生青銅聖衣) *錬金術  錬金術においては、「賢者の石」の象徴とされることがあったという((松平、前掲書、p.189))。 *ノストラダムス関連  『予言集』では[[詩百篇第8巻27番]]で fenix という綴りで1回だけ登場するに過ぎない。六行詩集になら、[[25番>六行詩25番]]、[[48番>六行詩48番]]、[[53番>六行詩53番]]に登場するが、六行詩集はほぼ間違いなく偽作であり、これらをノストラダムス本人の作とは見なせない。  『[[オルス・アポロ]]』にもフェニックスは登場している((Rollet [1968] pp.62, 64))。そこでは「長寿」「太陽」「洪水」 などの象徴として扱われている。これらのシンボルはオリジナルのホラポロ 『ヒエログリュピカ』 にも登場している。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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