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&bold(){文学的・歴史学的見地による予言詩の索引}
ノストラダムス予言については、文学的・歴史学的に様々な出典が指摘されるようになっている。
このページでは、そうしたノストラダムスが使ったと思われる情報源ごとに、主だった予言を整理しておきたい。
そうした論者の間でも必ずしも解釈が一致したものばかりではないので、ここでは西洋古典、歴史、文学などに造詣が深く、比較的信頼性が高いと思われる[[ピエール・ブランダムール]]、[[ロジェ・プレヴォ]]、[[ジャン=ポール・クレベール]]、[[ピーター・ラメジャラー]](転向後)、[[高田勇]]・[[伊藤進]]らの見解を特に参考にした。
*古代ギリシア・ローマ
**スエトニウス 『ローマ皇帝伝』
-[[百詩篇第1巻100番]] 「・・・長いあいだ空に灰色の鳥が見られるだろう・・・嘴に青々とした小枝をくわえた姿で。まもなく偉人が死に・・・」
-[[百詩篇第4巻55番]] 「カラスが煉瓦で組み上げられた塔の上にて、七時間にわたって鳴き続けているときに・・・」
-[[百詩篇第4巻57番]] 「大王に支えられた無知なる嫉妬が、著作を禁止する意図を持ち続けるだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻89番]] 「レンガから大理石へと壁が変えられるだろう。五十七年間の平和・・・」
**ティトゥス=リウィウス 『ローマ建国史』
-[[百詩篇第5巻6番]] 「卜占官が王の頭上に手を置いて、イタリアの平和を祈りに来るだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻75番]] 「・・・南面し、左に置かれる。手には曲がった杖、口は閉じられる」
**プルタルコス 『英雄伝』(『対比列伝』)
-百詩篇第3巻73番 「跛者が王国で成り上がるであろう時、近縁の私生児を競争相手に持つだろう・・・」
-百詩篇第6巻84番
**キケロー 『ミロー弁護』
-[[百詩篇第10巻85番]] 「老いた護民官は震えがして、囚われ人を解放しないように迫られるだろう・・・」
**ペトロニウス 『サテュリコン』
-[[百詩篇第1巻57番]] 「大きな不和のせいで喇叭が鳴り響くだろう・・・」
*中世の事件
**十字軍
-[[百詩篇第1巻40番]] 「・・・貨幣とその品位を変更する勅令について、撤回されることを望む者がエジプトから出るだろう」
-[[百詩篇第1巻60番]] 「一人の皇帝がイタリアの近くに生まれ、帝国にとても高く売られるだろう・・・」
-[[百詩篇第6巻26番]] 「・・・十字架を掲げたいという教皇の熱望をラヴェンナ、ピサ、ヴェローナは支持するだろう」
-[[百詩篇第8巻83番]] 「ザーラの港の外の最も大きな艦船が・・・」
-[[百詩篇第10巻86番]] 「グリフィンのようにヨーロッパの王が来るだろう、アクィロの人々に随行されて・・・」
**唯一のイギリス出身教皇ハドリアヌス4世(在位:1154年 - 1159年)
-[[百詩篇第5巻99番]] 「ミラノ、フェッラーラ、トリノ、アクイレイア、カプア、ブリンディジは悩まされるだろう・・・ローマがブリタニアの老人を指導者に戴くであろう時に」
**教会大分裂
-[[百詩篇第1巻32番]] 「大帝国がすぐに移されるだろう、小さな場所に。それは瞬く間に成長するだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻92番]] 「御座が十七年間保たれた後に、そういう巡り終えた期間に五人が変わるだろう・・・」
**テンプル騎士修道会事件(1307年)
-[[百詩篇第1巻81番]] 「・・・カッパ、テータ、ラムダは死なされ、追放され、苦しめられる。」
-[[百詩篇第2巻51番]] 「・・・二十三人のうちの六人が雷によって焼かれる・・・」
-[[百詩篇第8巻90番]] 「・・・王によって修道会はもはや支持されないだろう」
**ペスト大流行(1347年)
-[[百詩篇第8巻21番]] 「アグドの港に三隻の軽量船が入るだろう、伝染病と信ならざるものと悪疫とを携えて・・・」
*同時代の事件
この場合の同時代とは、15世紀から16世紀半ば頃を指す。ノストラダムスの百詩篇はおおむね1550年代半ばから1560年代(?)に執筆された。執筆時期の下端は[[1558年版『予言集』>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1558年)]]が実在したかどうかに左右される。
**イタリア戦争
**ゲルデルン公爵親子の内紛(1470年代)
-[[百詩篇第10巻15番]] 「渇きに苦しむ老齢の公爵たる父(は)、その最期の日に水差し(の提供)を拒む息子(によって)・・・」
**アメリカ大陸での探検と収奪(15世紀末以降)
-[[百詩篇第1巻53番]] 「・・・金銀の新たな鉱山が発見される時に」
**リヨンの宿屋の火災(1500年)
-[[百詩篇第2巻35番]] 「二軒の宿屋で夜に火がつくだろう・・・それは確かに二つの川の近くで生じるであろう・・・」
**フランスのジェノヴァ掌握(1508年)とその喪失(1522年)
-[[百詩篇第7巻13番]] 「・・・総督の地位を剃髪頭が得るだろう・・・十四年間、暴政を敷くだろう」
**[[フランソワ1世]](在位1515年 - 1547年)
-[[百詩篇第4巻54番]] 「ガリアの王にはかつてなかった名前により、非常に恐ろしい未曾有の雷霆が・・・」
-[[百詩篇第10巻72番]] 「・・・アングーモワの大王をよみがえらせ・・・」
**パヴィーアの戦い(1525年)
-[[百詩篇第4巻75番]]「いざ戦おうと(いう時に)遁走するだろう。敵方の指導者が勝利をつかむだろう・・・」
**プロテスタンティズム
-概括的な描写
--[[百詩篇第2巻8番]] 「聖なる殿堂はローマの当初のやり方で、粗雑な土台を拒絶するだろう・・・」
--[[百詩篇第2巻28番]] 「予言者の異名をとる最後から二番目の者が、ユピテルの日を自分の安息日とするだろう・・・」
-ルター派
--[[百詩篇第1巻10番]] 「蛇たちは鉄の檻に送り込まれる・・・」
--[[百詩篇第6巻15番]] 「・・・ヴィッテンベルクの貴人に欺かれ、裏切られる」
-ドイツの再洗礼派 - ドイツ農民戦争 (1525年)、ミュンスターの蜂起 (1534年)等
--[[百詩篇第3巻67番]] 「哲学者たちの新しい一派は、死、黄金、名誉、富を蔑む・・・」
--[[百詩篇第3巻76番]] 「ゲルマニアに様々な宗派が生まれるだろう、幸せな異教にはっきりと近づきつつ・・・」
--[[百詩篇第4巻32番]] 「共有の掟が逆さまに作られるだろう・・・『パンタ・コイナ・フィロン』はひどく遠ざけられる」
-フランスへの流入
--[[百詩篇第3巻45番]] 「五人の外国人たちが神殿に入り、彼らの血が地面を汚すことになるだろう・・・」
--[[百詩篇第8巻40番]] 「公正なる者の血がトールとドラドによって(流される)、サトゥルニヌスの支持者たちに復讐するために・・・」
--[[百詩篇第9巻72番]] 「なおも聖なる殿堂群が汚され、掠奪されるだろう、トゥールーズの元老院によって・・・」
-カルヴァン派
--[[百詩篇第1巻47番]] 「[[レマン湖]]からの説教が不快にさせるだろう・・・」
--[[百詩篇第1巻95番]] 「・・・その宗派での名声、雄弁、権力は頂点に(達するだろう)・・・」
--[[百詩篇第2巻9番]] 「彼のせいで多くの人々が、信仰も法もなしに死ぬだろう。はるかに温厚な人物によって殺される・・・」
--[[百詩篇第2巻64番]] 「ジュネーヴの人々は飢えと渇きで干からびるだろう。近くの希望は消えてしまうだろう・・・」
--[[百詩篇第9巻44番]] 「離れよ、一人残らずジュネーヴから離れよ。黄金のサトゥルヌスは鉄に変わるだろう・・・」
**モハーチの戦い(1526年)および以降のハンガリー情勢
-[[百詩篇第2巻90番]] 「生と死によってハンガリーの王国は変えられ、法は奉仕よりも過酷なものとなるだろう・・・」
-[[百詩篇第8巻15番]] 「アクィロ周辺での男勝りな女性による大いなる努力が、ヨーロッパと世界のほとんどを苦しめる・・・」
**ローマ掠奪 (1527年)
-[[百詩篇第2巻93番]] 「テヴェレ川のすぐ近くにリビティナ〔=死の女神〕が急迫する・・・城と宮殿は大火災に」
-[[百詩篇第9巻26番]] 「拒否され、ざらついた文字の名前に直面させられ、偉大なケープは彼のではないものを贈るだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻20番]] 「・・・書体のざらつきのせいで殺され、掠奪される。・・・かつてローマの民衆がここまで荒らされたことはなかった」
-[[百詩篇第10巻27番]] 「・・・剣で、鍵も鷲もかつてこれほどに大きな諍いは経験しなかった」
-[[百詩篇第10巻65番]] 「おお、荒れ果てたローマよ、滅亡が近づいている・・・」
**イングランド大法官トマス・ウルジー(1475年 - 1530年)
-[[百詩篇第8巻76番]] 「イングランドにおいて国王よりも肉屋といえる、陰気な場所で生まれた者が、力で帝国を手にするだろう・・・」
**画家ヤン・マビューズの死 (1532年)
-[[百詩篇第2巻62番]] 「そしてマビュスがその時すぐに死ぬと・・・」
**カトリーヌ・ド・メディシスと教皇クレメンス7世のマルセイユ入港(1533年)
-[[百詩篇第2巻14番]] 「ジャンの塔に炯眼の歩哨たちがいて・・・その御方と侍従たちが港に入るだろう・・・ 」
**王太子フランソワの急死 (1536年)
-[[百詩篇第1巻65番]] 「・・・王家の子は球戯で傷つけられる・・・」
**ガロンヌ川大洪水(1536年12月)
-[[百詩篇第9巻37番]] 「橋と水車小屋が十二月に覆される。ガロンヌ川はかなり高い場所にも押し寄せるだろう・・・」
**フランス海軍とオスマン帝国海軍の共同戦線(1540年代から1550年代)
-[[百詩篇第1巻18番]] 「ガリア人の不和と怠慢のせいで、ムハンマドに道が開かれるだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻28番]] 「ブークの塔でバルバロイの軽量船が(帆を)高く掲げるだろう・・・」
-百詩篇第2巻4番
-[[百詩篇第7巻19番]] 「ニースの砦は交戦しないだろうが、輝く金属によって陥落させられるだろう・・・」
**アンギャン伯の事故死(1546年)
-[[百詩篇第9巻23番]] 「より若い者が冷涼な場所で戯れ、大樽の下に・・・」
**パルマ公の暗殺(1547年)
-[[百詩篇第3巻30番]] 「・・・夜の寝室で六人が彼に槍を向けるだろう。甲冑をまとわぬ丸裸にて出し抜けに襲われるだろう」
**ベズビオ山の噴火 (1548年)
-[[百詩篇第1巻69番]] 「七スタディオンの大きな円い山が・・・遠くへと転がるだろう・・・」
**反塩税一揆 (1548年)
-[[百詩篇第2巻1番]] 「アキテーヌの方では・・・大規模な侵入が・・・」
-[[百詩篇第2巻61番]] 「テムズ川がジロンド川とラ・ロッシェルを増長させる・・・」
**モンテリマール周辺での大地震 (1549年5月)
-[[百詩篇第6巻88番]] 「ある大王国が荒廃したままになるだろう・・・五月に大地が震えるであろう時に」
-[[百詩篇第9巻83番]] 「太陽は金牛宮の二十度、非常に強く大地が震える。満員の大劇場が崩れるだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻67番]] 「五月に非常に強い地震・・・アノネーではその時に卵より大きな雹が降るだろう」
-[[予兆詩第94番]](1563年5月向け)「大地が震える。殺された者、驚異、怪異・・・」
**ミシェル・セルヴェの火刑(1553年)
-[[百詩篇第9巻76番]] 「・・・(ある者が) 若き禿頭に殺されるだろう」
**ガルドン川大洪水 (1557年9月ほか)
-[[百詩篇第10巻6番]] 「ネマウススではガルドン川が余りにも高く溢れかえるので・・・」
**ギーズ公の活躍(1556年 - 1558年)
-[[百詩篇第8巻60番]] 「ガリアで第一位の者、ロマニアで第一位の者が・・・その大軍をもって驚倒すべきことを(行う)・・・」
**ラ・ガルド男爵の事績
[[ラ・ガルド男爵]]はノストラダムスとの親交のあった軍人。
-[[百詩篇第2巻5番]] 「鉄器と手紙のせいで投獄された者が外に出てから、戦争をするであろう時に・・・」
-[[百詩篇第2巻59番]] 「ガリアの艦隊は偉大なるガルドの・・・支援によって・・・」
-[[百詩篇第2巻78番]] 「海の底からの偉大なネプトゥヌス〔には〕、フェニキアの民族とガリアの血統が混ぜ合わされている・・・」
-[[百詩篇第3巻1番]] 「戦闘と海戦の後で、偉大な[[ネプトゥヌス]]はその最も高い塔 〔=絶頂期〕 にある・・・」
**マルタン・ゲール事件
-[[百詩篇第10巻84番]] 「・・・遅れた帰還が夫たちを争わせるだろう・・・」
**ユグノー戦争(1562年 - )
ユグノー戦争に関する描写が含まれている場合、それは書誌的事実から第8巻以降に限られる。しかし、それ自体、1558年版『予言集』が実在しない場合に限られるので、もしそれが実在(し、その内容が現在伝わっているものとほぼ一致)する場合、以下の詩篇をユグノー戦争と結びつけることは不適切となる。なお、[[百詩篇第12巻]]には特にユグノー戦争をモデルにしたと考えられる詩篇が多いが、真正性はかなり疑わしく、別人による事後予言の偽造の可能性もあるので、ここではリストアップしない。
-[[百詩篇第8巻78番]] 「・・・異端者たちに彼は門を開くだろう。(その行為で彼は)戦う教会を呼び覚ます」
-[[百詩篇第9巻20番]] 「・・・ヴァレンヌで灰色をまとった黒き修道士・・・彼は長に選ばれ、嵐、火、血、切断を引き起こす」
-[[百詩篇第9巻52番]] 「平和が一方から近づくが、(もう一方から)戦争が・・・」
-[[百詩篇第9巻72番]] 「なおも聖なる殿堂群が汚され、掠奪されるだろう、トゥールーズの元老院によって・・・」
*同時代の著書
**[[クリニトゥス]] 『栄えある学識について』(1504年)
百詩篇第1巻の冒頭の2篇はコルネリウス・アグリッパからの借用の可能性も指摘されているが、便宜上この項目にまとめる。
-[[百詩篇第1巻1番]] 「離れた書斎で夜に着座し、ひとり青銅の腰掛けで静かにしていると・・・」
-[[百詩篇第1巻2番]] 「[[ブランコス]]の中央で杖を手にし、水の中で裾と足を彼は濡らす・・・」
-[[百詩篇第1巻42番]] 「四月のカレンダエの十日前、グノーシスの行為が邪悪な人々によって今一度蘇らせられる・・・」
-[[百詩篇第6巻のラテン語詩>愚かな批評家に対する法の警句]]
**編者未詳 『[[ミラビリス・リベル]]』(1522年)
-[[百詩篇第1巻47番]] 「・・・日々は週によって置き直され、そして月々、さらに年々となって、全てが絶えるだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻73番]] 「神の教会が迫害されるだろう。そして聖なる殿堂群が掠奪に遭うだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻10番]]
**[[リシャール・ルーサ]] 『諸時代の状態と変転の書』(1550年)
-[[百詩篇第1巻16番]] 「鎌が人馬宮の辺りで錫と結びつく、その昂揚の高い遠点において・・・」
-[[百詩篇第1巻17番]] 「四十年間、[[イリス]]は現れないだろう・・・旱魃の大地はますます乾燥していき・・・」
-[[百詩篇第1巻25番]] 「失われ、見つけられ、非常に長い間隠されてきた牧者は半ば神と称えられるだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻48番]] 「月の支配の二十年が過ぎた。七千年をこえて、その君主政を保つだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻49番]] 「・・・東方の人々は月の力によって、一千七百年に大遠征を行うだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻50番]] 「水の[[三角宮>トリプリキタス]](の期間)に生まれるだろう、木曜日を自らの祝日とするであろう者が・・・」
-[[百詩篇第1巻51番]] 「白羊宮の頭(に)、[[ユピテル]]と[[サトゥルヌス]]。永遠の神よ、何という変転か!・・・」
-[[百詩篇第6巻2番]]
**シャルル・エチエンヌ 『フランス街道案内』(1552年)
-[[百詩篇第9巻19番]]
-[[百詩篇第9巻20番]]
*遺跡・伝説
**グラヌム遺跡
ノストラダムスは幼時を過ごした[[サン=レミ=ド=プロヴァンス]]近郊のグラヌム遺跡と、それに隣接するサン=ポール=ド=モゾル修道院から多くのインスピレーションを得たとされる。
-[[百詩篇第4巻27番]] 「サロン、モゾル、タラスコン、セクストゥスのアーチ・・・」
-[[百詩篇第5巻57番]]
-[[百詩篇第7巻1番]]
-[[百詩篇第8巻46番]]
**トゥールーズの黄金
[[トゥールーズ]]では紀元前106年にカエピオが着服したと疑われた黄金が行方不明になっており、その発見に関わるとされる詩がいくつもある。
-[[百詩篇第8巻28番]] 「金と銀で膨んだ偶像が盗まれた後で湖に投げ込まれたのだ・・・」
-[[百詩篇第8巻29番]] 「・・・カエピオに奪われ、そして戻された黄金の壺が」
-[[百詩篇第8巻30番]] 「トゥールーズのベルヴェデルから遠くない場所で・・・財宝が発見され・・・」
*驚異
ユリウス・オブセクエンスの『驚異について』が出典となっている場合、古代ローマの事件と重複していることがある。また、落雷や奇形児の誕生など、現代人からみて「驚異」(超常現象)とは解釈されない事例もここに含まれる。特に奇形児をここに分類することに違和感や不快感を覚える向きもあろうが、時代背景を踏まえたうえでご理解いただきたい。
**太陽の異常
-[[百詩篇第1巻64番]] 「彼らは夜に太陽を見たと思うだろう、半人の豚を目撃するであろう時に・・・」
-[[百詩篇第2巻41番]] 「・・・雲が太陽を二つ出現させるだろう・・・」
**空の幻像・騒音
-[[百詩篇第1巻23番]] 「第三の月に日が昇ると、猪と豹は戦うためにマルスの野に・・・」
-[[百詩篇第1巻35番]] 「若き獅子は老いた方を凌駕するだろう、一騎討ちによる戦いの野で・・・」
-[[百詩篇第3巻11番]] 「武器が長期にわたり空で音を立てる・・・」
-[[百詩篇第4巻43番]]
**彗星・流星
-[[百詩篇第2巻15番]] 「・・・船上にて[[カストールとポリュデウケース]]、長髪の星が(目撃される)・・・」
-[[百詩篇第2巻43番]] 「髪のある星が現れている間、三人の偉大な君主たちは敵同士になるだろう・・・」
-[[百詩篇第2巻46番]] 「・・・空で目にされるのは火と、駆け巡る長い火花」
-[[百詩篇第2巻62番]] 「・・・そして突然目撃されるだろう、報復と手無し、渇き、飢餓が。彗星が巡るであろう時に」
**日食・月食
-[[百詩篇第3巻4番]] 「(二つの)光の消失が近づくとき・・・寒波、旱魃、危険が国境付近に・・・」
-[[百詩篇第3巻5番]] 「二つの大きな発光体の消失から近く遠い。それは四月と三月の間に起きるだろう・・・」
-[[百詩篇第3巻17番]] 「アウェンティヌスの丘が夜に燃えるのが目撃されるだろう。フランドルでは突然に空が暗くなる・・・」
-[[百詩篇第3巻34番]] 「太陽が欠けるであろう時、白昼に怪異が目撃されるだろう・・・」
-[[百詩篇第8巻15番]]
**落雷
-[[百詩篇第1巻26番]] 「雷の大きいものが昼の時分に落ち、凶事が天罰の持ち主によって予言される・・・」
-[[百詩篇第1巻65番]] 「両手のない子供、かつて目撃されたことのない極大の雷・・・」
-[[百詩篇第2巻27番]] 「[[みことば]]が空から打たれ、そこから先のことができなくなるだろう・・・」
-[[百詩篇第2巻43番]] 「・・・平和は天から打たれ、大地は震える・・・」
-[[百詩篇第2巻51番]] 「・・・二十三人のうちの六人が雷によって焼かれる・・・」
-百詩篇第2巻56番 「ペストも剣も仕留められなかった者が天頂より打たれ、井戸の中で死ぬ・・・」
-[[百詩篇第2巻92番]] 「天の金色の火が地上で目撃される。高みから打たれる・・・」
-[[百詩篇第3巻13番]] 「雷によって櫃の中で金と銀が熔かされる・・・」
-[[百詩篇第3巻18番]] 「・・・ランスの多くの場所に天が触れる・・・」
-[[百詩篇第3巻44番]] 「・・・雷は乙女へと大いに害をなすだろう。(彼女は)大地から取られ、空中に吊るされる」
**聖エルモの火
-[[百詩篇第2巻15番]] 「・・・船上にて[[カストールとポリュデウケース]]、長髪の星が(目撃される)・・・」
-百詩篇第3巻7番 「逃亡者たち、その槍の上に天からの火・・・」
**異常な降下物、いわゆるファフロツキーズ
-[[百詩篇第2巻18番]] 「・・・石と空と火が石だらけの海を作り出す・・・」
-[[百詩篇第2巻32番]] 「ダルマティアには乳と血と蛙が振り撒かれる・・・」
-[[百詩篇第3巻18番]] 「かなり長引く乳の雨の後に、ランスの多くの場所に天が触れる・・・」
-[[百詩篇第3巻19番]] 「ルッカで血と乳が雨下するようになるだろう、法務官交代の少し前に・・・」
-[[百詩篇第3巻42番]] 「・・・トゥスキアでは石つぶてが雨の代わりに降るだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻62番]] 「岩々の上に血が雨下するのが見られるだろう・・・」
**奇形の誕生
-[[百詩篇第1巻65番]] 「両手のない子供、かつて目撃されたことのない極大の雷・・・」
-[[百詩篇第2巻45番]] 「天は[[アンドロギュノス]]が生まれたことに大いに涙する・・・」
-[[百詩篇第2巻54番]] 「・・・手のない娘。領土が四分五裂となり・・・」
-[[百詩篇第2巻58番]] 「手と足を持たず、鋭く強い歯と額に球を持つものが雄豚と雌猪から生まれる・・・」
-[[百詩篇第3巻42番]] 「喉に二本の歯を持つ子供が生まれるだろう・・・」
**怪物
[[怪物>monstre]]の出現は、当時の言説では決して珍しいものではなかった。
-[[百詩篇第1巻29番]] 「陸棲であり水棲でもある魚・・・それは奇妙で脂ぎった恐ろしい姿である・・・」
-[[百詩篇第1巻64番]] 「彼らは夜に太陽を見たと思うだろう、半人の豚を目撃するであろう時に・・・」
-[[百詩篇第2巻32番]] 「・・・ラヴェンナ付近と市内で怪物が生まれるであろう時に」
-[[百詩篇第3巻21番]] 「・・・戦慄すべき一尾の魚が現われるだろう。人の顔と水棲の尾を持ち・・・」
-[[百詩篇第3巻34番]] 「太陽が欠けるであろう時、白昼に怪異が目撃されるだろう・・・」
*その他
従来の論者の指摘ではないが、当「大事典」で独自に可能性を想定しているもの。ゆえにその結び付けにはいずれも「?」を付けるべきであろうが、煩瑣になるので省いた。
**[[シビュラの託宣]]
-[[百詩篇第2巻52番]] 「何夜もの間、大地が震えるだろう・・・コリントスとエフェソスは二つの海で泳ぐだろう・・・」
-[[百詩篇第3巻3番]] 「・・・アジアの奥地で大地が震えると噂されるだろう。そのときコリントスとエフェソスは困惑する」
〔書きかけ〕
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&bold(){文学的・歴史学的見地による予言詩の索引}
ノストラダムス予言については、文学的・歴史学的に様々な出典が指摘されるようになっている。
このページでは、そうしたノストラダムスが使ったと思われる情報源ごとに、主だった予言を整理しておきたい。
そうした論者の間でも必ずしも解釈が一致したものばかりではないので、ここでは西洋古典、歴史、文学などに造詣が深く、比較的信頼性が高いと思われる[[ピエール・ブランダムール]]、[[ロジェ・プレヴォ]]、[[ジャン=ポール・クレベール]]、[[ピーター・ラメジャラー]](転向後)、[[高田勇]]・[[伊藤進]]らの見解を特に参考にした。
*古代ギリシア・ローマ
**スエトニウス 『ローマ皇帝伝』
-[[百詩篇第1巻100番]] 「・・・長いあいだ空に灰色の鳥が見られるだろう・・・嘴に青々とした小枝をくわえた姿で。まもなく偉人が死に・・・」
-[[百詩篇第4巻55番]] 「カラスが煉瓦で組み上げられた塔の上にて、七時間にわたって鳴き続けているときに・・・」
-[[百詩篇第4巻57番]] 「大王に支えられた無知なる嫉妬が、著作を禁止する意図を持ち続けるだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻89番]] 「レンガから大理石へと壁が変えられるだろう。五十七年間の平和・・・」
**ティトゥス=リウィウス 『ローマ建国史』
-[[百詩篇第5巻6番]] 「卜占官が王の頭上に手を置いて、イタリアの平和を祈りに来るだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻75番]] 「・・・南面し、左に置かれる。手には曲がった杖、口は閉じられる」
**プルタルコス 『英雄伝』(『対比列伝』)
-百詩篇第3巻73番 「跛者が王国で成り上がるであろう時、近縁の私生児を競争相手に持つだろう・・・」
-百詩篇第6巻84番
**キケロー 『ミロー弁護』
-[[百詩篇第10巻85番]] 「老いた護民官は震えがして、囚われ人を解放しないように迫られるだろう・・・」
**ペトロニウス 『サテュリコン』
-[[百詩篇第1巻57番]] 「大きな不和のせいで喇叭が鳴り響くだろう・・・」
*中世の事件
**十字軍
-[[百詩篇第1巻40番]] 「・・・貨幣とその品位を変更する勅令について、撤回されることを望む者がエジプトから出るだろう」
-[[百詩篇第1巻60番]] 「一人の皇帝がイタリアの近くに生まれ、帝国にとても高く売られるだろう・・・」
-[[百詩篇第6巻26番]] 「・・・十字架を掲げたいという教皇の熱望をラヴェンナ、ピサ、ヴェローナは支持するだろう」
-[[百詩篇第8巻83番]] 「ザーラの港の外の最も大きな艦船が・・・」
-[[百詩篇第10巻86番]] 「グリフィンのようにヨーロッパの王が来るだろう、アクィロの人々に随行されて・・・」
**唯一のイギリス出身教皇ハドリアヌス4世(在位:1154年 - 1159年)
-[[百詩篇第5巻99番]] 「ミラノ、フェッラーラ、トリノ、アクイレイア、カプア、ブリンディジは悩まされるだろう・・・ローマがブリタニアの老人を指導者に戴くであろう時に」
**教会大分裂
-[[百詩篇第1巻32番]] 「大帝国がすぐに移されるだろう、小さな場所に。それは瞬く間に成長するだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻92番]] 「御座が十七年間保たれた後に、そういう巡り終えた期間に五人が変わるだろう・・・」
**テンプル騎士修道会事件(1307年)
-[[百詩篇第1巻81番]] 「・・・カッパ、テータ、ラムダは死なされ、追放され、苦しめられる。」
-[[百詩篇第2巻51番]] 「・・・二十三人のうちの六人が雷によって焼かれる・・・」
-[[百詩篇第8巻90番]] 「・・・王によって修道会はもはや支持されないだろう」
**ペスト大流行(1347年)
-[[百詩篇第8巻21番]] 「アグドの港に三隻の軽量船が入るだろう、伝染病と信ならざるものと悪疫とを携えて・・・」
*同時代の事件
この場合の同時代とは、15世紀から16世紀半ば頃を指す。ノストラダムスの百詩篇はおおむね1550年代半ばから1560年代(?)に執筆された。執筆時期の下端は[[1558年版『予言集』>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1558年)]]が実在したかどうかに左右される。
**イタリア戦争
**ゲルデルン公爵親子の内紛(1470年代)
-[[百詩篇第10巻15番]] 「渇きに苦しむ老齢の公爵たる父(は)、その最期の日に水差し(の提供)を拒む息子(によって)・・・」
**アメリカ大陸での探検と収奪(15世紀末以降)
-[[百詩篇第1巻53番]] 「・・・金銀の新たな鉱山が発見される時に」
**リヨンの宿屋の火災(1500年)
-[[百詩篇第2巻35番]] 「二軒の宿屋で夜に火がつくだろう・・・それは確かに二つの川の近くで生じるであろう・・・」
**フランスのジェノヴァ掌握(1508年)とその喪失(1522年)
-[[百詩篇第7巻13番]] 「・・・総督の地位を剃髪頭が得るだろう・・・十四年間、暴政を敷くだろう」
**[[フランソワ1世]](在位1515年 - 1547年)
-[[百詩篇第4巻54番]] 「ガリアの王にはかつてなかった名前により、非常に恐ろしい未曾有の雷霆が・・・」
-[[百詩篇第10巻72番]] 「・・・アングーモワの大王をよみがえらせ・・・」
**パヴィーアの戦い(1525年)
-[[百詩篇第4巻75番]]「いざ戦おうと(いう時に)遁走するだろう。敵方の指導者が勝利をつかむだろう・・・」
**プロテスタンティズム
-概括的な描写
--[[百詩篇第2巻8番]] 「聖なる殿堂はローマの当初のやり方で、粗雑な土台を拒絶するだろう・・・」
--[[百詩篇第2巻28番]] 「予言者の異名をとる最後から二番目の者が、ユピテルの日を自分の安息日とするだろう・・・」
-ルター派
--[[百詩篇第1巻10番]] 「蛇たちは鉄の檻に送り込まれる・・・」
--[[百詩篇第6巻15番]] 「・・・ヴィッテンベルクの貴人に欺かれ、裏切られる」
-ドイツの再洗礼派 - ドイツ農民戦争 (1525年)、ミュンスターの蜂起 (1534年)等
--[[百詩篇第3巻67番]] 「哲学者たちの新しい一派は、死、黄金、名誉、富を蔑む・・・」
--[[百詩篇第3巻76番]] 「ゲルマニアに様々な宗派が生まれるだろう、幸せな異教にはっきりと近づきつつ・・・」
--[[百詩篇第4巻32番]] 「共有の掟が逆さまに作られるだろう・・・『パンタ・コイナ・フィロン』はひどく遠ざけられる」
-フランスへの流入
--[[百詩篇第3巻45番]] 「五人の外国人たちが神殿に入り、彼らの血が地面を汚すことになるだろう・・・」
--[[百詩篇第8巻40番]] 「公正なる者の血がトールとドラドによって(流される)、サトゥルニヌスの支持者たちに復讐するために・・・」
--[[百詩篇第9巻72番]] 「なおも聖なる殿堂群が汚され、掠奪されるだろう、トゥールーズの元老院によって・・・」
-カルヴァン派
--[[百詩篇第1巻47番]] 「[[レマン湖]]からの説教が不快にさせるだろう・・・」
--[[百詩篇第1巻95番]] 「・・・その宗派での名声、雄弁、権力は頂点に(達するだろう)・・・」
--[[百詩篇第2巻9番]] 「彼のせいで多くの人々が、信仰も法もなしに死ぬだろう。はるかに温厚な人物によって殺される・・・」
--[[百詩篇第2巻64番]] 「ジュネーヴの人々は飢えと渇きで干からびるだろう。近くの希望は消えてしまうだろう・・・」
--[[百詩篇第9巻44番]] 「離れよ、一人残らずジュネーヴから離れよ。黄金のサトゥルヌスは鉄に変わるだろう・・・」
**モハーチの戦い(1526年)および以降のハンガリー情勢
-[[百詩篇第2巻90番]] 「生と死によってハンガリーの王国は変えられ、法は奉仕よりも過酷なものとなるだろう・・・」
-[[百詩篇第8巻15番]] 「アクィロ周辺での男勝りな女性による大いなる努力が、ヨーロッパと世界のほとんどを苦しめる・・・」
**ローマ掠奪 (1527年)
-[[百詩篇第2巻93番]] 「テヴェレ川のすぐ近くにリビティナ〔=死の女神〕が急迫する・・・城と宮殿は大火災に」
-[[百詩篇第9巻26番]] 「拒否され、ざらついた文字の名前に直面させられ、偉大なケープは彼のではないものを贈るだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻20番]] 「・・・書体のざらつきのせいで殺され、掠奪される。・・・かつてローマの民衆がここまで荒らされたことはなかった」
-[[百詩篇第10巻27番]] 「・・・剣で、鍵も鷲もかつてこれほどに大きな諍いは経験しなかった」
-[[百詩篇第10巻65番]] 「おお、荒れ果てたローマよ、滅亡が近づいている・・・」
**イングランド大法官トマス・ウルジー(1475年 - 1530年)
-[[百詩篇第8巻76番]] 「イングランドにおいて国王よりも肉屋といえる、陰気な場所で生まれた者が、力で帝国を手にするだろう・・・」
**画家ヤン・マビューズの死 (1532年)
-[[百詩篇第2巻62番]] 「そしてマビュスがその時すぐに死ぬと・・・」
**カトリーヌ・ド・メディシスと教皇クレメンス7世のマルセイユ入港(1533年)
-[[百詩篇第2巻14番]] 「ジャンの塔に炯眼の歩哨たちがいて・・・その御方と侍従たちが港に入るだろう・・・ 」
**王太子フランソワの急死 (1536年)
-[[百詩篇第1巻65番]] 「・・・王家の子は球戯で傷つけられる・・・」
**ガロンヌ川大洪水(1536年12月)
-[[百詩篇第9巻37番]] 「橋と水車小屋が十二月に覆される。ガロンヌ川はかなり高い場所にも押し寄せるだろう・・・」
**フランス海軍とオスマン帝国海軍の共同戦線(1540年代から1550年代)
-[[百詩篇第1巻18番]] 「ガリア人の不和と怠慢のせいで、ムハンマドに道が開かれるだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻28番]] 「ブークの塔でバルバロイの軽量船が(帆を)高く掲げるだろう・・・」
-百詩篇第2巻4番
-[[百詩篇第7巻19番]] 「ニースの砦は交戦しないだろうが、輝く金属によって陥落させられるだろう・・・」
**アンギャン伯の事故死(1546年)
-[[百詩篇第9巻23番]] 「より若い者が冷涼な場所で戯れ、大樽の下に・・・」
**パルマ公の暗殺(1547年)
-[[百詩篇第3巻30番]] 「・・・夜の寝室で六人が彼に槍を向けるだろう。甲冑をまとわぬ丸裸にて出し抜けに襲われるだろう」
**ベズビオ山の噴火 (1548年)
-[[百詩篇第1巻69番]] 「七スタディオンの大きな円い山が・・・遠くへと転がるだろう・・・」
**反塩税一揆 (1548年)
-[[百詩篇第2巻1番]] 「アキテーヌの方では・・・大規模な侵入が・・・」
-[[百詩篇第2巻61番]] 「テムズ川がジロンド川とラ・ロッシェルを増長させる・・・」
**モンテリマール周辺での大地震 (1549年5月)
-[[百詩篇第6巻88番]] 「ある大王国が荒廃したままになるだろう・・・五月に大地が震えるであろう時に」
-[[百詩篇第9巻83番]] 「太陽は金牛宮の二十度、非常に強く大地が震える。満員の大劇場が崩れるだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻67番]] 「五月に非常に強い地震・・・アノネーではその時に卵より大きな雹が降るだろう」
-[[予兆詩第94番]](1563年5月向け)「大地が震える。殺された者、驚異、怪異・・・」
**ミシェル・セルヴェの火刑(1553年)
-[[百詩篇第9巻76番]] 「・・・(ある者が) 若き禿頭に殺されるだろう」
**ガルドン川大洪水 (1557年9月ほか)
-[[百詩篇第10巻6番]] 「ネマウススではガルドン川が余りにも高く溢れかえるので・・・」
**ギーズ公の活躍(1556年 - 1558年)
-[[百詩篇第8巻60番]] 「ガリアで第一位の者、ロマニアで第一位の者が・・・その大軍をもって驚倒すべきことを(行う)・・・」
**ラ・ガルド男爵の事績
[[ラ・ガルド男爵]]はノストラダムスとの親交のあった軍人。
-[[百詩篇第2巻5番]] 「鉄器と手紙のせいで投獄された者が外に出てから、戦争をするであろう時に・・・」
-[[百詩篇第2巻59番]] 「ガリアの艦隊は偉大なるガルドの・・・支援によって・・・」
-[[百詩篇第2巻78番]] 「海の底からの偉大なネプトゥヌス〔には〕、フェニキアの民族とガリアの血統が混ぜ合わされている・・・」
-[[百詩篇第3巻1番]] 「戦闘と海戦の後で、偉大な[[ネプトゥヌス]]はその最も高い塔 〔=絶頂期〕 にある・・・」
**マルタン・ゲール事件
-[[百詩篇第10巻84番]] 「・・・遅れた帰還が夫たちを争わせるだろう・・・」
**ユグノー戦争(1562年 - )
ユグノー戦争に関する描写が含まれている場合、それは書誌的事実から第8巻以降に限られる。しかし、それ自体、1558年版『予言集』が実在しない場合に限られるので、もしそれが実在(し、その内容が現在伝わっているものとほぼ一致)する場合、以下の詩篇をユグノー戦争と結びつけることは不適切となる。なお、[[百詩篇第12巻]]には特にユグノー戦争をモデルにしたと考えられる詩篇が多いが、真正性はかなり疑わしく、別人による事後予言の偽造の可能性もあるので、ここではリストアップしない。
-[[百詩篇第8巻78番]] 「・・・異端者たちに彼は門を開くだろう。(その行為で彼は)戦う教会を呼び覚ます」
-[[百詩篇第9巻20番]] 「・・・ヴァレンヌで灰色をまとった黒き修道士・・・彼は長に選ばれ、嵐、火、血、切断を引き起こす」
-[[百詩篇第9巻52番]] 「平和が一方から近づくが、(もう一方から)戦争が・・・」
-[[百詩篇第9巻72番]] 「なおも聖なる殿堂群が汚され、掠奪されるだろう、トゥールーズの元老院によって・・・」
*同時代の著書
**[[クリニトゥス]] 『栄えある学識について』(1504年)
百詩篇第1巻の冒頭の2篇はコルネリウス・アグリッパからの借用の可能性も指摘されているが、便宜上この項目にまとめる。
-[[百詩篇第1巻1番]] 「離れた書斎で夜に着座し、ひとり青銅の腰掛けで静かにしていると・・・」
-[[百詩篇第1巻2番]] 「[[ブランコス]]の中央で杖を手にし、水の中で裾と足を彼は濡らす・・・」
-[[百詩篇第1巻42番]] 「四月のカレンダエの十日前、グノーシスの行為が邪悪な人々によって今一度蘇らせられる・・・」
-[[百詩篇第6巻のラテン語詩>愚かな批評家に対する法の警句]]
**編者未詳 『[[ミラビリス・リベル]]』(1522年)
-[[百詩篇第1巻47番]] 「・・・日々は週によって置き直され、そして月々、さらに年々となって、全てが絶えるだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻73番]] 「神の教会が迫害されるだろう。そして聖なる殿堂群が掠奪に遭うだろう・・・」
-[[百詩篇第10巻10番]]
**[[リシャール・ルーサ]] 『諸時代の状態と変転の書』(1550年)
-[[百詩篇第1巻16番]] 「鎌が人馬宮の辺りで錫と結びつく、その昂揚の高い遠点において・・・」
-[[百詩篇第1巻17番]] 「四十年間、[[イリス]]は現れないだろう・・・旱魃の大地はますます乾燥していき・・・」
-[[百詩篇第1巻25番]] 「失われ、見つけられ、非常に長い間隠されてきた牧者は半ば神と称えられるだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻48番]] 「月の支配の二十年が過ぎた。七千年をこえて、その君主政を保つだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻49番]] 「・・・東方の人々は月の力によって、一千七百年に大遠征を行うだろう・・・」
-[[百詩篇第1巻50番]] 「水の[[三角宮>トリプリキタス]](の期間)に生まれるだろう、木曜日を自らの祝日とするであろう者が・・・」
-[[百詩篇第1巻51番]] 「白羊宮の頭(に)、[[ユピテル]]と[[サトゥルヌス]]。永遠の神よ、何という変転か!・・・」
-[[百詩篇第6巻2番]]
**シャルル・エチエンヌ 『フランス街道案内』(1552年)
-[[百詩篇第9巻19番]]
-[[百詩篇第9巻20番]]
*遺跡・伝説
**グラヌム遺跡
ノストラダムスは幼時を過ごした[[サン=レミ=ド=プロヴァンス]]近郊のグラヌム遺跡と、それに隣接するサン=ポール=ド=モゾル修道院から多くのインスピレーションを得たとされる。
-[[百詩篇第4巻27番]] 「サロン、モゾル、タラスコン、セクストゥスのアーチ・・・」
-[[百詩篇第5巻57番]]
-[[百詩篇第7巻1番]]
-[[百詩篇第8巻46番]]
**トゥールーズの黄金
[[トゥールーズ]]では紀元前106年にカエピオが着服したと疑われた黄金が行方不明になっており、その発見に関わるとされる詩がいくつもある。
-[[百詩篇第8巻28番]] 「金と銀で膨んだ偶像が盗まれた後で湖に投げ込まれたのだ・・・」
-[[百詩篇第8巻29番]] 「・・・カエピオに奪われ、そして戻された黄金の壺が」
-[[百詩篇第8巻30番]] 「トゥールーズのベルヴェデルから遠くない場所で・・・財宝が発見され・・・」
*驚異
ユリウス・オブセクエンスの『驚異について』が出典となっている場合、古代ローマの事件と重複していることがある。また、落雷や奇形児の誕生など、現代人からみて「驚異」(超常現象)とは解釈されない事例もここに含まれる。特に奇形児をここに分類することに違和感や不快感を覚える向きもあろうが、時代背景を踏まえたうえでご理解いただきたい。
この項目は[[主題別索引:驚異]]および[[主題別索引:悪天候]]との重複を含む。
**太陽の異常
-[[百詩篇第1巻64番]] 「彼らは夜に太陽を見たと思うだろう、半人の豚を目撃するであろう時に・・・」
-[[百詩篇第2巻41番]] 「・・・雲が太陽を二つ出現させるだろう・・・」
**空の幻像・騒音
-[[百詩篇第1巻23番]] 「第三の月に日が昇ると、猪と豹は戦うためにマルスの野に・・・」
-[[百詩篇第1巻35番]] 「若き獅子は老いた方を凌駕するだろう、一騎討ちによる戦いの野で・・・」
-[[百詩篇第3巻11番]] 「武器が長期にわたり空で音を立てる・・・」
-[[百詩篇第4巻43番]]
**彗星・流星
-[[百詩篇第2巻15番]] 「・・・船上にて[[カストールとポリュデウケース]]、長髪の星が(目撃される)・・・」
-[[百詩篇第2巻43番]] 「髪のある星が現れている間、三人の偉大な君主たちは敵同士になるだろう・・・」
-[[百詩篇第2巻46番]] 「・・・空で目にされるのは火と、駆け巡る長い火花」
-[[百詩篇第2巻62番]] 「・・・そして突然目撃されるだろう、報復と手無し、渇き、飢餓が。彗星が巡るであろう時に」
**日食・月食
-[[百詩篇第3巻4番]] 「(二つの)光の消失が近づくとき・・・寒波、旱魃、危険が国境付近に・・・」
-[[百詩篇第3巻5番]] 「二つの大きな発光体の消失から近く遠い。それは四月と三月の間に起きるだろう・・・」
-[[百詩篇第3巻17番]] 「アウェンティヌスの丘が夜に燃えるのが目撃されるだろう。フランドルでは突然に空が暗くなる・・・」
-[[百詩篇第3巻34番]] 「太陽が欠けるであろう時、白昼に怪異が目撃されるだろう・・・」
-[[百詩篇第8巻15番]]
**落雷
-[[百詩篇第1巻26番]] 「雷の大きいものが昼の時分に落ち、凶事が天罰の持ち主によって予言される・・・」
-[[百詩篇第1巻65番]] 「両手のない子供、かつて目撃されたことのない極大の雷・・・」
-[[百詩篇第2巻27番]] 「[[みことば]]が空から打たれ、そこから先のことができなくなるだろう・・・」
-[[百詩篇第2巻43番]] 「・・・平和は天から打たれ、大地は震える・・・」
-[[百詩篇第2巻51番]] 「・・・二十三人のうちの六人が雷によって焼かれる・・・」
-百詩篇第2巻56番 「ペストも剣も仕留められなかった者が天頂より打たれ、井戸の中で死ぬ・・・」
-[[百詩篇第2巻92番]] 「天の金色の火が地上で目撃される。高みから打たれる・・・」
-[[百詩篇第3巻13番]] 「雷によって櫃の中で金と銀が熔かされる・・・」
-[[百詩篇第3巻18番]] 「・・・ランスの多くの場所に天が触れる・・・」
-[[百詩篇第3巻44番]] 「・・・雷は乙女へと大いに害をなすだろう。(彼女は)大地から取られ、空中に吊るされる」
**聖エルモの火
-[[百詩篇第2巻15番]] 「・・・船上にて[[カストールとポリュデウケース]]、長髪の星が(目撃される)・・・」
-百詩篇第3巻7番 「逃亡者たち、その槍の上に天からの火・・・」
**異常な降下物、いわゆる怪雨あるいはファフロツキーズ
-[[百詩篇第2巻18番]] 「・・・石と空と火が石だらけの海を作り出す・・・」
-[[百詩篇第2巻32番]] 「ダルマティアには乳と血と蛙が振り撒かれる・・・」
-[[百詩篇第3巻18番]] 「かなり長引く乳の雨の後に、ランスの多くの場所に天が触れる・・・」
-[[百詩篇第3巻19番]] 「ルッカで血と乳が雨下するようになるだろう、法務官交代の少し前に・・・」
-[[百詩篇第3巻42番]] 「・・・トゥスキアでは石つぶてが雨の代わりに降るだろう・・・」
-[[百詩篇第5巻62番]] 「岩々の上に血が雨下するのが見られるだろう・・・」
**奇形の誕生
-[[百詩篇第1巻65番]] 「両手のない子供、かつて目撃されたことのない極大の雷・・・」
-[[百詩篇第2巻45番]] 「天は[[アンドロギュノス]]が生まれたことに大いに涙する・・・」
-[[百詩篇第2巻54番]] 「・・・手のない娘。領土が四分五裂となり・・・」
-[[百詩篇第2巻58番]] 「手と足を持たず、鋭く強い歯と額に球を持つものが雄豚と雌猪から生まれる・・・」
-[[百詩篇第3巻42番]] 「喉に二本の歯を持つ子供が生まれるだろう・・・」
**怪物
[[怪物>monstre]]の出現は、当時の言説では決して珍しいものではなかった。
-[[百詩篇第1巻29番]] 「陸棲であり水棲でもある魚・・・それは奇妙で脂ぎった恐ろしい姿である・・・」
-[[百詩篇第1巻64番]] 「彼らは夜に太陽を見たと思うだろう、半人の豚を目撃するであろう時に・・・」
-[[百詩篇第2巻32番]] 「・・・ラヴェンナ付近と市内で怪物が生まれるであろう時に」
-[[百詩篇第3巻21番]] 「・・・戦慄すべき一尾の魚が現われるだろう。人の顔と水棲の尾を持ち・・・」
-[[百詩篇第3巻34番]] 「太陽が欠けるであろう時、白昼に怪異が目撃されるだろう・・・」
*その他
従来の論者の指摘ではないが、当「大事典」で独自に可能性を想定しているもの。ゆえにその結び付けにはいずれも「?」を付けるべきであろうが、煩瑣になるので省いた。
**[[シビュラの託宣]]
-[[百詩篇第2巻52番]] 「何夜もの間、大地が震えるだろう・・・コリントスとエフェソスは二つの海で泳ぐだろう・・・」
-[[百詩篇第3巻3番]] 「・・・アジアの奥地で大地が震えると噂されるだろう。そのときコリントスとエフェソスは困惑する」
〔書きかけ〕
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