Morisque

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 &bold(){Morisque} は「モール人の」の意味。現代フランス語では、Morisque と Moresque の2通りの綴り方がある。モール人(More)は北アフリカの民族名で、モーリタニアの語源になった。  [[ピエール・ブランダムール]]はユゲの辞書に基づく語釈として「トルコの」(turque)という意味も挙げている。これは明らかに本来の意味から拡大されたものだが、ノストラダムス自身の用例として「モール人の、つまりはムハンマドの一派」(la secte Morisque, ou Mahumetique)という表現も確認されており(『1565年向けの暦』)、彼がイスラム教徒の意味でも使っていたことが窺える((Brind’Amour [1996] pp.457-458))。  [[詩百篇第3巻95番>百詩篇第3巻95番]]の la loy Moricque については、信奉者たちの間では「(トマス・)モアの法」と読み、モア(More)の主著『[[ユートピア]]』で提示された共産主義的思想と解釈されることがある。ノストラダムスの蔵書の中に『ユートピア』が含まれていたことは間違いない。これは、彼の署名入りの版本が現存することで確認されている。ただし、この事実が直ちに信奉者側の読み方を正当化するかは疑問である。 *登場箇所 -[[詩百篇第3巻95番>百詩篇第3巻95番]] -[[詩百篇第12巻36番]] *関連用語 -[[マウレタニア]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
 &bold(){Morisque} は「モール人の」の意味。現代フランス語では、Morisque と Moresque の2通りの綴り方がある。モール人(More)は北アフリカの民族名で、モーリタニアの語源になった。  [[ピエール・ブランダムール]]はユゲの辞書に基づく語釈として「トルコの」(turque)という意味も挙げている。これは明らかに本来の意味から拡大されたものだが、ノストラダムス自身の用例として「モール人の、つまりはムハンマドの一派」(la secte Morisque, ou Mahumetique)という表現も確認されており(『1565年向けの暦』)、彼がイスラム教徒の意味でも使っていたことが窺える((Brind’Amour [1996] pp.457-458))。  [[詩百篇第3巻95番>百詩篇第3巻95番]]の la loy Moricque については、信奉者たちの間では「(トマス・)モアの法」と読み、モア(More)の主著『ユートピア』で提示された共産主義的思想と解釈されることがある。  ノストラダムスの蔵書の中に『ユートピア』が含まれていたことは間違いない。これは、彼の署名入りの版本が現存することで確認されている。  ただし、この事実が直ちに信奉者側の読み方を正当化するかは疑問である。 #amazon(4122019915) &color(gray){【画像】 沢田昭夫 訳 『改版 ユートピア』中公文庫} *登場箇所 -[[詩百篇第3巻95番>百詩篇第3巻95番]] -[[詩百篇第12巻36番]] *関連用語 -[[マウレタニア]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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