laenees

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 &bold(){laenees} は[[百詩篇第4巻19番]]に一度だけ登場する語。[[ピエール・ブランダムール]]は、ラテン語 lenaeus から来た語と見なしていた。Lenaeus は酒神[[ディオニュソス]]の異称の一つレナイオス (Lenaios) のラテン語化で、研究者の『羅和辞典』には、同形の形容詞 lenaeus (レナエウスの)も載っている((『羅和辞典』))。   [[ピーター・ラメジャラー]]が支持しており、half-crocked と英訳した[[リチャード・シーバース]]もおそらく同じ読みだろう。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]は疑問符付きで支持している。  以前にはいくつもの異なる読み方があった。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]は、ラテン語の laena からとし、「兵士たちの冬の外套」と理解していた((Le Pelletier [1867b]))。[[エドガー・レオニ]]もこれを踏襲していたが、彼の英訳 cloak, mantle は動詞として「覆い隠す」の意味もあり、彼は laenees をその受動態として理解していた。 -[[エヴリット・ブライラー]]はオランダ周辺の羊毛工業と結びつけられる可能性を示していた。詳しく述べていなかったが、おそらく lainé とでも結び付けていたのだろう((LeVert [1979]))。 -[[マリニー・ローズ]]はギリシア語 laina の借用として、防寒用の羊毛の外套と理解していた((Rose [2002c]))。 ---- #comment
 &bold(){laenees} は[[百詩篇第4巻19番]]に一度だけ登場する語。[[ピエール・ブランダムール]]は、ラテン語 lenaeus から来た語と見なしていた。Lenaeus は酒神[[ディオニュソス]]の異称の一つレナイオス (Lenaios) のラテン語化で、研究社の『羅和辞典』には、同形の形容詞 lenaeus (レナエウスの)も載っている((『羅和辞典』))。   [[ピーター・ラメジャラー]]が支持しており、half-crocked と英訳した[[リチャード・シーバース]]もおそらく同じ読みだろう。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]は疑問符付きで支持している。  以前にはいくつもの異なる読み方があった。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]は、ラテン語の laena からとし、「兵士たちの冬の外套」と理解していた((Le Pelletier [1867b]))。[[エドガー・レオニ]]もこれを踏襲していたが、彼の英訳 cloak, mantle は動詞として「覆い隠す」の意味もあり、彼は laenees をその受動態として理解していた。 -[[エヴリット・ブライラー]]はオランダ周辺の羊毛工業と結びつけられる可能性を示していた。詳しく述べていなかったが、おそらく lainé とでも結び付けていたのだろう((LeVert [1979]))。 -[[マリニー・ローズ]]はギリシア語 laina の借用として、防寒用の羊毛の外套と理解していた((Rose [2002c]))。 ---- #comment

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