Olestant

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 L’&bold(){Olestant} は[[百詩篇第4巻82番]]に一度だけ登場する語。現代語辞典にないのはもちろんだが、古語辞典の類にも見当たらない。語形だけ見れば olester という動詞の現在分詞にも見えるが、そもそもそのような動詞が存在しない。そこで、以下のような可能性が指摘されてきた。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はギリシア語 olesthai に由来するとして「破壊者」と読んだ。[[マリニー・ローズ]]はル・ペルチエのギリシア語の活用形に対する理解を修正したが、「破壊者」とする読み自体は支持した。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]、[[ピーター・ラメジャラー]]、[[リチャード・シーバース]]も「破壊者」とする読みを踏襲した。 -[[エドガー・レオニ]]はギリシア語で「破壊する」を意味する動詞の語根である Oles と、破壊することや死をもたらすことを意味する thanatos の合成語の可能性を指摘したが、英訳は単なる destroyer になっている。 -[[エヴリット・ブライラー]]は上の破壊者に近い読みを挙げる一方で、別の可能性として、 L’host estant, Haut estant, L’oeille estant といった校訂の可能性を挙げた。 ---- #comment
 L’&bold(){Olestant} は[[詩百篇第4巻82番>百詩篇第4巻82番]]に一度だけ登場する語。現代語辞典にないのはもちろんだが、古語辞典の類にも見当たらない。語形だけ見れば olester という動詞の現在分詞にも見えるが、そもそもそのような動詞が存在しない。そこで、以下のような可能性が指摘されてきた。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]はギリシア語 olesthai に由来するとして「破壊者」と読んだ。[[マリニー・ローズ]]はル・ペルチエのギリシア語の活用形に対する理解を修正したが、「破壊者」とする読み自体は支持した。[[ブリューノ・プテ=ジラール]]、[[ピーター・ラメジャラー]]、[[リチャード・シーバース]]も「破壊者」とする読みを踏襲した。 -[[エドガー・レオニ]]はギリシア語で「破壊する」を意味する動詞の語根である Oles と、破壊することや死をもたらすことを意味する thanatos の合成語の可能性を指摘したが、英訳は単なる destroyer になっている。 -[[エヴリット・ブライラー]]は上の破壊者に近い読みを挙げる一方で、別の可能性として、 L’host estant, Haut estant, L’oeille estant といった校訂の可能性を挙げた。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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