ミュシア

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 &bold(){ミュシア}(Mysia)は小アジア北西部の古い地名で、アイオリス、トロイ、ペルガモンなどの各地方を含む。マルマラ海とエーゲ海に面し、紀元前12世紀には移住してきたミュソス人(Mysoi)たちが居を定めた。ホメロスの作品にもその名が登場する、トロイ戦争の古戦場とされる土地である。ペルガモン王国などが成立したが、紀元前2世紀にローマのアシア属州に編入された。  『[[新約聖書]]』では、パウロの第2回伝道旅行の際にトロアスに赴く際に通過した土地として『使徒言行録』(使徒行伝)16章7・8節で言及がある(ただし、古来の地方名であるミュシアの境界は曖昧で、トロアスをミュシアに含むことがある)。トロアスは、パウロがマケドニアへの(つまりはヨーロッパへの)伝道を決意した土地である。また、『ヨハネの黙示録』で挙げられた7つの教会の一つであるペルガモンなどは、このミュシア地方に含まれる((以上は『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』、『新聖書辞典』いのちのことば社、田川建三『新約聖書 訳と註・第二巻下』pp.425-426による。))。日本語訳聖書では、岩波委員会訳や田川建三訳のように「ミュシア」と表記しているものもあるが、新共同訳・フランシスコ会訳では「&bold(){ミシア}」、口語訳・新改訳・塚本虎二訳では「&bold(){ムシヤ}」と表記されている。 #amazon(4003380320) 【画像】塚本虎二訳 『新約聖書 使徒のはたらき』 *ノストラダムス関連  ノストラダムスの『予言集』での登場箇所は[[百詩篇第3巻60番]]のみで、[[リュキア]]、[[パンピュリア]]とひとまとめになっている。 ---- #comment
 &bold(){ミュシア}(Mysia)は小アジア北西部の古い地名で、アイオリス、トロイ、ペルガモンなどの各地方を含む。マルマラ海とエーゲ海に面し、紀元前12世紀には移住してきたミュソス人(Mysoi)たちが居を定めた。ホメロスの作品にもその名が登場する、トロイ戦争の古戦場とされる土地である。ペルガモン王国などが成立したが、紀元前2世紀にローマのアシア属州に編入された。  『[[新約聖書]]』では、パウロの第2回伝道旅行の際にトロアスに赴く際に通過した土地として『使徒言行録』(使徒行伝)16章7・8節で言及がある(ただし、古来の地方名であるミュシアの境界は曖昧で、トロアスをミュシアに含むことがある)。トロアスは、パウロがマケドニアへの(つまりはヨーロッパへの)伝道を決意した土地である。また、『ヨハネの黙示録』で挙げられた7つの教会の一つであるペルガモンなどは、このミュシア地方に含まれる((以上は『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』、『新聖書辞典』いのちのことば社、田川建三『新約聖書 訳と註・第二巻下』pp.425-426による。))。日本語訳聖書では、岩波委員会訳や田川建三訳のように「ミュシア」と表記しているものもあるが、新共同訳・フランシスコ会訳では「&bold(){ミシア}」、口語訳・新改訳・塚本虎二訳では「&bold(){ムシヤ}」と表記されている。 #amazon(4003380320) 【画像】塚本虎二訳 『新約聖書 使徒のはたらき』 *ノストラダムス関連  ノストラダムスの『予言集』での登場箇所は[[詩百篇第3巻60番>百詩篇第3巻60番]]のみで、[[リュキア]]、[[パンピュリア]]とひとまとめになっている。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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