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&bold(){barbe} は「ひげ」の意味。普通は「あごひげ」「ほおひげ」の意味で、「くちひげ」は moustache だが、『ロベール仏和大辞典』では barbe が「ときにあご、頬、口のひげの総称としても用いられる」とある。
もっとも、DMFには「顎と頬のひげ」(poils du menton et des joues)としか書かれていないので((DMF p.56))、ノストラダムスの時代に口ひげまで含めた用法があったかは不明である。
[[五島勉]]は[[第2巻79番>百詩篇第2巻79番]]の解釈に際し、moustache はピンとはねた口ひげだけを指し、それ以外の口ひげは barbe と呼ぶことが多かったと主張したが((五島『ノストラダムスの大予言・中東編』pp.24-25))、このような説明が正しいかは確認が取れない。
なお、「ひげ」の漢字は「髭」「鬚」「髯」の3種類があるが、「髭」は口ひげ、「鬚」は顎ひげ、「髯」は頬ひげの意味に使う。
『明鏡国語辞典』には「総称として『髭』を使うことが多い」とある。もっとも、『デジタル大辞泉』、『広辞苑』第6版、『精選版日本国語大辞典』などは、3つの区分しか載っておらず、どの字が総称かなどの記載はない。
現実的な慣例として、ノストラダムス予言の barbe には「髭」の字が当てられることが多いが、当「大事典」では、「鬚髯」と書いて「ひげ」と読ませている。これは『日本書紀』に見られる古風な読ませ方で((『精選版日本国語大辞典』))、あまり一般的な用法でないのは事実だが、「鬚髯」(しゅぜん)は「あごひげとほおひげ」だけでなく「ひげ」一般を指す熟語でもあるので((『広辞苑』第6版、『類語例解辞典』ほか))、barbe の訳語としての正確さを期すれば最も適するように思われる。
なお、DMF によると、barbe は馬については「東洋種の軽量な馬、しばしばアラブ馬と混同された」とある。
*登場箇所
-[[詩百篇第1巻74番]]
-[[詩百篇第2巻79番>百詩篇第2巻79番]]
-[[詩百篇第2巻85番>百詩篇第2巻85番]]
-[[詩百篇第5巻59番>百詩篇第5巻59番]]
-[[詩百篇第10巻29番]]
*関連項目
-[[Aenobarbe]]
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&bold(){barbe} は「ひげ」の意味。普通は「あごひげ」「ほおひげ」の意味で、「くちひげ」は moustache だが、『ロベール仏和大辞典』では barbe が「ときにあご、頬、口のひげの総称としても用いられる」とある。
もっとも、DMFには「顎と頬のひげ」(poils du menton et des joues)としか書かれていないので((DMF p.56))、ノストラダムスの時代に口ひげまで含めた用法があったかは不明である。
[[五島勉]]は[[第2巻79番>百詩篇第2巻79番]]の解釈に際し、moustache はピンとはねた口ひげだけを指し、それ以外の口ひげは barbe と呼ぶことが多かったと主張したが((五島『ノストラダムスの大予言・中東編』pp.24-25))、このような説明が正しいかは確認が取れない。
なお、「ひげ」の漢字は「髭」「鬚」「髯」の3種類があるが、「髭」は口ひげ、「鬚」は顎ひげ、「髯」は頬ひげの意味に使う。
『明鏡国語辞典』には「総称として『髭』を使うことが多い」とある。もっとも、『デジタル大辞泉』、『広辞苑』第6版、『精選版日本国語大辞典』などは、3つの区分しか載っておらず、どの字が総称かなどの記載はない。
現実的な慣例として、ノストラダムス予言の barbe には「髭」の字が当てられることが多いが、当「大事典」では、「鬚髯」と書いて「ひげ」と読ませている。
これは『日本書紀』に見られる古風な読ませ方で((『精選版日本国語大辞典』))、あまり一般的な用法でないのは事実だが、「鬚髯」(しゅぜん)は「あごひげとほおひげ」だけでなく「ひげ」一般を指す熟語でもあるので((『広辞苑』第6版、『類語例解辞典』ほか))、barbe の訳語としての正確さを期すれば最も適するように思われる。
なお、DMF によると、barbe は、馬については「東洋種の軽量な馬、しばしばアラブ馬と混同された」とある。
#amazon(B07H985FVW)
&color(gray){【画像】 CZ-ING 仮装用つけひげ}
*登場箇所
-[[詩百篇第1巻74番]]
-[[詩百篇第2巻79番>百詩篇第2巻79番]]
-[[詩百篇第2巻85番>百詩篇第2巻85番]]
-[[詩百篇第5巻59番>百詩篇第5巻59番]]
-[[詩百篇第10巻29番]]
*関連項目
-[[Aenobarbe]]
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