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&bold(){グラナダ} (Granada) はスペイン南部、アンダルシア地方グラナダ県の県庁所在地。
フランス語ではグルナド (Grenade) で、これはグラナダだけでなく、西インド諸島のグレナダも意味する綴りである。西インド諸島のグレナダはグラナダに由来するが、フランス式の綴りが間に挟まる形で転訛した地名らしい((蟻川『世界地名語源辞典』))。
*概要
グラナダの名は、アルタ・デ・グラナダ(柘榴の高地)の「柘榴」の部分が地名として残ったものである((蟻川『世界地名語源辞典』))。
古代ローマ時代の名はイリベリス (Iliberis) で、ローマ人、西ゴート人などが進出したが、現在残る町並みは1238年以降に形成された。その2年前、[[イスラーム]]王朝の都市として栄えていた[[コルドバ]]が陥落し、そこから逃れてきたイスラーム信徒たちも含め、新たな王朝ナスル朝が建てられた。グラナダはこの首都として栄華をきわめ、ナスル朝はしばしばグラナダ王国とも呼ばれる。
グラナダ王国時代に築かれたアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン(13世紀以来の旧市街)はユネスコの世界遺産リストに登録されている。
1492年にキリスト教徒が奪還するとともに、イスラーム勢力のイベリア半島における拠点は失われた。
現代のグラナダは農業が盛んな土地ではあるが、美しい建築物群が残る古都として、観光業が主たる収入を構成している((以上は『コンサイス外国地名事典』第3版、『ミシュラン・グリーンガイド スペイン』、『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』による。))。
*ノストラダムス関連
『予言集』では Granade ないし Grenade という綴りで登場する。
-[[百詩篇第3巻20番]](Granade)
-[[百詩篇第5巻55番]](Grenade)
なお、スペイン以外にもアメリカ大陸には同名の都市名が多くあり、上述のようにグレナダもグラナダに由来する。しかし、『予言集』でこの都市が登場する2篇はいずれもスペインやその地名とともに登場しているため、スペインのグラナダ以外を指している可能性は低いものと考えられる。
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&bold(){グラナダ} (Granada) はスペイン南部、アンダルシア地方グラナダ県の県庁所在地。
フランス語ではグルナド (Grenade) で、これはグラナダだけでなく、西インド諸島のグレナダも意味する綴りである。西インド諸島のグレナダはグラナダに由来するが、フランス式の綴りが間に挟まる形で転訛した地名らしい((蟻川『世界地名語源辞典』))。
*概要
グラナダの名は、アルタ・デ・グラナダ(柘榴の高地)の「柘榴」の部分が地名として残ったものである((蟻川『世界地名語源辞典』))。
古代ローマ時代の名はイリベリス (Iliberis) で、ローマ人、西ゴート人などが進出したが、現在残る町並みは1238年以降に形成された。その2年前、[[イスラーム]]王朝の都市として栄えていた[[コルドバ]]が陥落し、そこから逃れてきたイスラーム信徒たちも含め、新たな王朝ナスル朝が建てられた。グラナダはこの首都として栄華をきわめ、ナスル朝はしばしばグラナダ王国とも呼ばれる。
グラナダ王国時代に築かれたアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン(13世紀以来の旧市街)はユネスコの世界遺産リストに登録されている。
1492年にキリスト教徒が奪還するとともに、イスラーム勢力のイベリア半島における拠点は失われた。
現代のグラナダは農業が盛んな土地ではあるが、美しい建築物群が残る古都として、観光業が主たる収入を構成している((以上は『コンサイス外国地名事典』第3版、『ミシュラン・グリーンガイド スペイン』、『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』による。))。
*ノストラダムス関連
『予言集』では Granade ないし Grenade という綴りで登場する。
-[[第3巻20番>百詩篇第3巻20番]](Granade)
-[[第5巻55番>百詩篇第5巻55番]](Grenade)
なお、スペイン以外にもアメリカ大陸には同名の都市名が多くあり、上述のようにグレナダもグラナダに由来する。しかし、『予言集』でこの都市が登場する2篇はいずれもスペインやその地名とともに登場しているため、スペインのグラナダ以外を指している可能性は低いものと考えられる。
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