Boni.

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 &bold(){Boni.} は[[百詩篇第8巻52番]]の途切れた4行目に登場する何らかの固有名詞(おそらく地名)と思われる語。ポワン(ピリオド)の存在は略しているためなのか、文末としての句読点なのか、はっきりしない。  [[ジャック・ガリガン版『予言集』(アヴィニョン、1791年)>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ジャック・ガリガン、1791年)]]では、Bonieu となっている。[[アナトール・ル・ペルチエ]]が指摘するように、これはプロヴァンスの都市ボニウ (Bonnieux) と理解できる((Le Pelletier [1867b]))。しかし、異文の正統性や文脈との整合性から、以下のような可能性も指摘されている。 -[[エドガー・レオニ]]は、ポワチエの少し南にあるボンヌ=ヴォー修道院(Bonnes-Vaux)の方が適切としていた((Leoni [1982]))。 -[[ジャン=ポール・クレベール]]はボニファシオ(Bonifacio, コルシカ島の町)やボニウを挙げつつも、文脈からボニ=シュル=ロワール(Bonny-sur-Loire)を推している((Clébert [2003]))。マリニー=ローズもボニ=シュル=ロワールを支持している((Rose [2002c]))。特に注記はしていないが、現代フランス語訳、英訳の双方で Bonny としている[[ピーター・ラメジャラー]]も同じ見解なのかもしれない((Lemesurier [2003b]))。 ---- #comment
 &bold(){Boni.} は[[詩百篇第8巻52番]]の途切れた4行目に登場する何らかの固有名詞(おそらく地名)と思われる語。  ポワン(ピリオド)の存在は略しているためなのか、文末としての句読点なのか、はっきりしない。  [[ジャック・ガリガン版『予言集』(アヴィニョン、1791年)>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ジャック・ガリガン、1791年)]]では、Bonieu となっている。  [[アナトール・ル・ペルチエ]]が指摘するように、これはプロヴァンスの都市ボニウ (Bonnieux) と理解できる((Le Pelletier [1867b]))。  しかし、この異文の正統性は疑わしい。  また、文脈との整合性から、以下のような可能性も指摘されている。 -[[エドガー・レオニ]]は、ポワチエの少し南にあるボンヌ=ヴォー修道院(Bonnes-Vaux)の方が適切としていた((Leoni [1982]))。 -[[ジャン=ポール・クレベール]]はボニファシオ(Bonifacio, コルシカ島の町)やボニウを挙げつつも、文脈からボニ=シュル=ロワール(Bonny-sur-Loire)を推している((Clébert [2003]))。マリニー=ローズもボニ=シュル=ロワールを支持している((Rose [2002c]))。特に注記はしていないが、現代フランス語訳、英訳の双方で Bonny としている[[ピーター・ラメジャラー]]も同じ見解なのかもしれない((Lemesurier [2003b]))。[[リチャード・シーバース]]もロワール川沿いとしてBonnyと英訳しているので、ボニ=シュル=ロワールの立場だろう。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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