百詩篇第7巻43番bis

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1628年頃に登場した百詩篇第7巻43番 *原文 Vn Iuste Roy de trois lis gaignera Dessus le Pau vne palme nouuelle, Au mesme temps qu'vn chacun marchera Sur le clocher de la Saincte Chapelle. **異文  原文の底本は1628年頃のピエール・デュ・リュオー版である。この詩はその版の中でも特定の伝本にしか載っていない。ほかの版には一切登場しないため、異文が存在しない。 *日本語訳 三つの百合の公正なる王は手にするだろう、 ポーの上で新たな棕櫚を。 時同じくして、各自が歩くだろう、 聖なる礼拝堂の鐘楼の上を。 **訳について  3、4行目はより正確に訳すなら、「各自が聖なる礼拝堂の鐘楼の上を歩くであろう時と同時に」であるが、訳を各行に対応させる関係上、上のように訳した。 *解説  この詩は1628年頃のピエール・デュ・リュオー版の一部にしか登場しないため、異文が存在しない。また、[[ダニエル・ルソ]]が指摘するまで誰も認識していなかったため、本物と見なして解釈する者も出なかった。  詳細なモチーフはよく分からないが、[[ロベール・ブナズラ]]は[[ピエール・デュ・リュオー]]の政治傾向が読み取れるとしている((Benazra [1990] p.192))。 ---- #comment
1628年頃に登場した百詩篇第7巻43番 *原文 Vn Iuste Roy de trois lis gaignera Dessus le Pau vne palme nouuelle, Au mesme temps qu'vn chacun marchera Sur le clocher de la Saincte Chapelle. **異文  原文の底本は1628年頃のピエール・デュ・リュオー版である。この詩はその版の中でも特定の伝本にしか載っていない。ほかの版には一切登場しないため、異文が存在しない。 *日本語訳 三つの百合の公正なる王は手にするだろう、 ポーの上で新たな棕櫚を。 時同じくして、各自が歩くだろう、 聖なる礼拝堂の鐘楼の上を。 **訳について  3、4行目はより正確に訳すなら、「各自が聖なる礼拝堂の鐘楼の上を歩くであろう時と同時に」であるが、訳を各行に対応させる関係上、上のように訳した。 *解説  この詩は[[1628年頃のピエール・デュ・リュオー版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ピエール・デュ・リュオー)]]の一部にしか登場しないため、異文が存在しない。また、[[ダニエル・ルソ]]が指摘するまで誰も認識していなかったため、本物と見なして解釈する者も出なかった。  詳細なモチーフはよく分からないが、[[ロベール・ブナズラ]]は[[ピエール・デュ・リュオー]]の政治傾向が読み取れるとしている((Benazra [1990] p.192))。 ---- #comment

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