Mabus

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 &bold(){Mabus} はノストラダムスの造語、もしくは何らかの誤記。フランス語で発音すると「マビュス」もしくは「マビュ」。意味が特定されておらず、以下のような可能性が示されている。 -[[1656年の注釈書>Eclaircissement des veritables Quatrains de Maistre Michel Nostradamus]]では、アンピュス(Captain Ampus)という人物のことと解釈されているという。[[エドガー・レオニ]]は、該当しうる人物として、17世紀初頭のアンピュス侯爵アンリ・ド・カステラーヌ(Henri de Castellane, Marquis d’Ampus)くらいしか見つけられなかったと述べている((Leoni [1982] p.594))。 -[[テオフィル・ド・ガランシエール]]は、トゥールーズでモンモランシー公の首を刎ねた首切り役人(the Heades man)の名前アンビュス(Ambus)のアナグラムとしていた((Garencières [1672]))。この首切り役人の名前については、[[百詩篇第9巻18番]]も参照のこと。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]は、ラテン語の manibus(手、権力、武装)の語中音消失とした((Le Pelletier [1867b]))。 -[[エドガー・レオニ]]、[[ジャン=ポール・クレベール]]らは、未知の人名と考えている((Leoni [1982] p.179, Clebert [2003]))。 -[[エヴリット・ブライラー]]は不明としつつも、ラテン語 malus(邪悪な者)の印刷ミスの可能性を示していた((LeVert [1979]))。 -[[マリニー・ローズ]]は、ラテン語 male habitus(悪い状態)に由来する造語で、morbus(病気)に影響された綴りと推測した((Rose [2002c]))。 -[[ピエール・ブランダムール]]は、画家ヤン・ホッサールト(Jan Gossaert, 1478-1532)が出身地モブージュ(Maubeuge)をもとにマビューズ(Mabuse)と名乗っていたことから、モブージュを指しているとした((Brind’Amour [1996]))。ピーター・ラメジャラーはこの読み方に近いが、彼の場合、ホッサールトを直接的に指しているとしている((Lemesurier [2003b]))。なお、この語をホッサールトと最初に結び付けたのは、おそらく信奉者の[[ピーター・ローリー]]だった。彼の場合、モブージュの語源である「悪い場所」の意味で用いられているとしていた((ローリー『ノストラダムス大予言 世紀末への警告』KKベストセラーズ、pp.81-84))。 *登場箇所 -[[百詩篇第2巻62番]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。 ---- &bold(){コメントらん} 以下に投稿されたコメントは&u(){書き込んだ方々の個人的見解であり}、当「大事典」としては、その信頼性などをなんら担保するものではありません。  なお、現在、コメント書き込みフォームは撤去していますので、新規の書き込みはできません。 - ラテン語のmalus とアメリカ大統領Bushの合成語。イラク侵攻したブッシュは悪であると判断したのだろう。フランス政府もアメリカを批判してた。 -- とある信奉者 (2010-11-07 23:37:53) - それは俺だけの解釈かと思ったのだがネット検索するとそうでもなかった。ちょっと残念な気もするw -- とある信奉者 (2010-11-07 23:42:00)
 &bold(){Mabus} はノストラダムスの造語、もしくは何らかの誤記。標準的なフランス語で発音すると「マビュス」もしくは「マビュ」。  意味が特定されておらず、以下のような可能性が示されている。 -[[1656年の注釈書>Eclaircissement des veritables Quatrains de Maistre Michel Nostradamus]]では、アンピュス(Captain Ampus)という人物のことと解釈されているという。[[エドガー・レオニ]]は、該当しうる人物として、17世紀初頭のアンピュス侯爵アンリ・ド・カステラーヌ(Henri de Castellane, Marquis d’Ampus)くらいしか見つけられなかったと述べている((Leoni [1982] p.594))。 -[[テオフィル・ド・ガランシエール]]は、トゥールーズでモンモランシー公の首を刎ねた首切り役人(the Heades man)の名前アンビュス(Ambus)のアナグラムとしていた((Garencières [1672]))。この首切り役人の名前については、[[詩百篇第9巻18番]]も参照のこと。 -[[アナトール・ル・ペルチエ]]は、ラテン語の manibus(手、権力、武装)の語中音消失とした((Le Pelletier [1867b]))。 -[[エドガー・レオニ]]、[[ジャン=ポール・クレベール]]らは、未知の人名と考えた((Leoni [1982] p.179, Clebert [2003]))。 -[[エヴリット・ブライラー]]は不明としつつも、ラテン語 malus(邪悪な者)の印刷ミスの可能性を示していた((LeVert [1979]))。 -[[マリニー・ローズ]]は、ラテン語 male habitus(悪い状態)に由来する造語で、morbus(病気)に影響された綴りと推測した((Rose [2002c]))。 -[[ピエール・ブランダムール]]は、画家ヤン・ホッサールト(Jan Gossaert, 1478-1532)が出身地モブージュ(Maubeuge)をもとにマビューズ(Mabuse)と名乗っていたことから、モブージュを指しているとした((Brind’Amour [1996]))。ピーター・ラメジャラーはこの読み方に近いが、彼の場合、ホッサールトを直接的に指しているとしている((Lemesurier [2003b]))。なお、この語をホッサールトと最初に結び付けたのは、おそらく信奉者の[[ピーター・ローリー]]だった。彼の場合、モブージュの語源である「悪い場所」の意味で用いられているとしていた((ローリー『ノストラダムス大予言 世紀末への警告』KKベストセラーズ、pp.81-84))。 *登場箇所 -[[詩百篇第2巻62番>百詩篇第2巻62番]] ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。 ---- &bold(){コメントらん} 以下に投稿されたコメントは&u(){書き込んだ方々の個人的見解であり}、当「大事典」としては、その信頼性などをなんら担保するものではありません。  なお、現在、コメント書き込みフォームは撤去していますので、新規の書き込みはできません。 - ラテン語のmalus とアメリカ大統領Bushの合成語。イラク侵攻したブッシュは悪であると判断したのだろう。フランス政府もアメリカを批判してた。 -- とある信奉者 (2010-11-07 23:37:53) - それは俺だけの解釈かと思ったのだがネット検索するとそうでもなかった。ちょっと残念な気もするw -- とある信奉者 (2010-11-07 23:42:00)

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