L.V.

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 意味が確定されていない略語。  当時は特に大文字の場合、V と U の使い分けはルーズだったため、L.U. の可能性もある。  アルファベット通りに発音すれば「エル・ヴェ」もしくは「エル・ユ」だが、[[ピエール・ブランダムール]]は、韻律上1音節で「リュ」(LU)と読まれるべきとしている。この読み方をとる場合、[[エドガー・レオニ]]が示したルター(LUther)の略とする読み方も、一定の説得力を持つように思える(この詩の手稿は見つかっていないので、オリジナルでピリオドが打たれていたかどうかは不明である)。  他の読み方としては、[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]が手稿で示していたというカール5世(Charles &u(){L}e &u(){V}.)とする読み方などもある((Chevignard [1999]))。時代的文脈には当てはまっているが、カール5世を略すときに L.V. とするというのは、少々不自然にも思える。  [[アナトール・ル・ペルチエ]]は、L.V.というイニシャルを持つ人名だとしか注記しておらず、具体例を挙げていない((Le Pelletier [1867b]))。  ノストラダムスと同時代でL.V. というと、[[ローラン・ヴィデル]](Laurent Videl)がいた。彼はノストラダムスの批判者であり、「友はL.V. に結び付けられている」という詩句は、旧友[[スカリジェ>ジュール・セザール・スカリジェ]]が批判者の側に回ったことと理解できなくもない。ただし、ヴィデルがノストラダムスへの批判書を刊行するのは1558年のことであり、年代的に食い違う。 ---- #comment
 &bold(){L.V.}は、[[予兆詩第4番]]にだけ登場する、意味が確定されていない略語。  当時は特に大文字の場合、V と U の使い分けはルーズだったため、&bold(){L.U.} の可能性もある。  アルファベット通りに発音すれば「エル・ヴェ」もしくは「エル・ユ」だが、[[ピエール・ブランダムール]]は、韻律上1音節で「リュ」(LU)と読まれるべきとしている。この読み方をとる場合、[[エドガー・レオニ]]が示したルター(LUther)の略とする読み方も、一定の説得力を持つように思える(この詩の手稿は見つかっていないので、オリジナルでピリオドが打たれていたかどうかは不明である)。  他の読み方としては、[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]が手稿で示していたというカール5世(Charles &u(){L}e &u(){V}.)とする読み方などもある((Chevignard [1999]))。時代的文脈には当てはまっているが、カール5世を略すときに L.V. とするというのは、少々不自然にも思える。  [[アナトール・ル・ペルチエ]]は、L.V.というイニシャルを持つ人名だとしか注記しておらず、具体例を挙げていない((Le Pelletier [1867b]))。  ノストラダムスと同時代でL.V. というと、[[ローラン・ヴィデル]](Laurent Videl)がいた。彼はノストラダムスの批判者であり、「友はL.V. に結び付けられている」という詩句は、旧友[[スカリジェ>ジュール・セザール・スカリジェ]]が批判者の側に回ったことと理解できなくもない。ただし、ヴィデルがノストラダムスへの批判書を刊行するのは1558年のことであり、年代的に食い違う。 ---- ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。

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