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*Denys
(名詞)
酒の神ディオニュソス(Dionysos)のこととされる。[[マリニー・ローズ]]や[[ベルナール・シュヴィニャール]]はこの読み方をとっている。もちろん、ここで言う「酒」とはワインのことなので、ワインやブドウの比喩として用いられている可能性もある((Chevignard [1999], Rose [2002c]))。
他方でドニ(Denis)を含む地名はフランスのいくつかある。[[アナトール・ル・ペルチエ]]はパリ近郊のサン=ドニの教会と大修道院と解釈していたし((Le Pelletier [1867b]))、[[アンリ・トルネ=シャヴィニー]]は、自身が主任司祭を務めていたサン=ドニ=デュ=パンと解釈していた。百詩篇第9巻24番の場合、[[ルテティア]]と一緒に登場しているので、おそらくパリ近郊のサン=ドニのことだろう。
なお、ノストラダムスは散文体の「予兆」では何度か「暴君デニス」(Denys le tyran)に触れている。シュヴィニャールによれば、紀元前405年から前344年にシラクサに君臨していた2人の暴君の名前だという。シュヴィニャールは予兆詩に出てくるデニスと、散文に出てくる「暴君デニス」は別個に捉えているが、一応紹介しておく。
**登場箇所
-[[百詩篇第9巻24番]]
-[[予兆詩第10番]](旧11番)
-[[予兆詩第126番]](旧116番)(異文として)
-[[予兆詩第135番]](旧125番)
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#comment
Denys は、酒の神ディオニュソス(Dionysos)のこととされる。[[マリニー・ローズ]]や[[ベルナール・シュヴィニャール]]はこの読み方をとっている。もちろん、ここで言う「酒」とはワインのことなので、ワインやブドウの比喩として用いられている可能性もある((Chevignard [1999], Rose [2002c]))。
他方でドニ(Denis)を含む地名はフランスのいくつかある。[[アナトール・ル・ペルチエ]]はパリ近郊のサン=ドニの教会と大修道院と解釈していたし((Le Pelletier [1867b]))、[[アンリ・トルネ=シャヴィニー]]は、自身が主任司祭を務めていたサン=ドニ=デュ=パンと解釈していた。百詩篇第9巻24番の場合、[[ルテティア]]と一緒に登場しているので、おそらくパリ近郊のサン=ドニのことだろう。
なお、ノストラダムスは散文体の「予兆」では何度か「暴君デニス」(Denys le tyran)に触れている。シュヴィニャールによれば、紀元前405年から前344年にシラクサに君臨していた2人の暴君の名前だという。シュヴィニャールは予兆詩に出てくるデニスと、散文に出てくる「暴君デニス」は別個に捉えているが、一応紹介しておく。
*登場箇所
-[[百詩篇第9巻24番]]
-[[予兆詩第10番]](旧11番)
-[[予兆詩第126番]](旧116番)(異文として)
-[[予兆詩第135番]](旧125番)
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