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*simulte, simulté
(名詞)
[[マリニー・ローズ]]によれば、ラテン語 simultas のフランス語化で、「憎悪、敵意」などの意味。[[ベルナール・シュヴィニャール]]は語源に触れていないが、全く同じように読んでいる。また、彼は、ノストラダムスが形容詞的にこの単語を使っていることがある点も指摘している((Rose [2002c], Chevignard [1999]))。
[[テオフィル・ド・ガランシエール]]が grudge(怨恨、憎しみ)と英訳したり、[[ブリューノ・プテ=ジラール]]が rivalité(敵対関係)と現代語訳したりしたことも、類似の認識によるものだろう((Garencieres [1672], Petey-Girard [2003]))。
シュヴィニャールはあわせて「戦い、喧嘩」などの意味も挙げているが、これは[[エドガー・レオニ]]が古フランス語で「喧嘩」の意味としていることにも対応する((Leoni [1982]))。
かつて[[アナトール・ル・ペルチエ]]は、ラテン語の simulatio から「欺瞞、悪知恵」と理解し、[[シャルル・レノー=プランス]]や[[ミシェル・デュフレーヌ]]に引き継がれたが、現代の実証的な論者に支持されているとはいえない((Le Pelletier [1867b], Reynaud-Plense [1940], Dufresne [1989]))。
**登場箇所
-[[百詩篇第5巻36番]]
-[[百詩篇第6巻47番]]
-[[百詩篇第6巻58番]]
-[[予兆詩第74番]]
--([[百詩篇第7巻82番]])
-[[予兆詩第103番]](旧93番)
-[[予兆詩第116番]](旧106番)
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#comment
&bold(){simulte} ないし &bold(){simulté} は、[[マリニー・ローズ]]によれば、ラテン語 simultas のフランス語化で「憎悪、敵意」などの意味。[[ベルナール・シュヴィニャール]]は語源に触れていないが、全く同じように読んでいる。また、彼は、ノストラダムスが形容詞的にこの単語を使っていることがある点も指摘している((Rose [2002c], Chevignard [1999]))。
[[テオフィル・ド・ガランシエール]]が grudge(怨恨、憎しみ)と英訳したり、[[ブリューノ・プテ=ジラール]]が rivalité(敵対関係)と現代語訳したりしたことも、類似の認識によるものだろう((Garencieres [1672], Petey-Girard [2003]))。
シュヴィニャールはあわせて「戦い、喧嘩」などの意味も挙げているが、これは[[エドガー・レオニ]]が古フランス語で「喧嘩」の意味としていることにも対応する((Leoni [1982]))。
かつて[[アナトール・ル・ペルチエ]]は、ラテン語の simulatio から「欺瞞、悪知恵」と理解し、[[シャルル・レノー=プランス]]や[[ミシェル・デュフレーヌ]]に引き継がれたが、現代の実証的な論者に支持されているとはいえない((Le Pelletier [1867b], Reynaud-Plense [1940], Dufresne [1989]))。
*登場箇所
-[[百詩篇第5巻36番]]
-[[百詩篇第6巻47番]]
-[[百詩篇第6巻58番]]
-[[予兆詩第74番]]
--([[百詩篇第7巻82番]])
-[[予兆詩第103番]](旧93番)
-[[予兆詩第116番]](旧106番)
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