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予兆詩第17番 1557年4月について
*原文
Fait desloyal, mis en mains d'ennemis,
Pris, de nuit, entre, sort, sinistres [[intrades>intrade]]&sup(){1},
[[Monstre>monstre]], du grand conseil bon, l'enfant mis,
L'embuche à Sienne&sup(){2}, & aux Isles Stecades&sup(){3}.((Chevignard [1999] p.121))
**異文
(1) intrades : [[intrudes>intrude]] 1557Ke
(2) Sienne : Siene 1557Ke
(3) Stecades : stecades 1557Ke
**校訂
3行目 intrudes を[[ピエール・ブランダムール]]は当初、[[ジャン・デュペーブ]]の示唆に従い entrades と校訂していたが、後に intrades とした((Brind’Amour [1993] p.281, Brind’Amour [1996] pp.525-526))。[[ベルナール・シュヴィニャール]]の校訂も、それと同じである。彼らの判断の根拠のひとつは、[[百詩篇第4巻44番]]の De nuech l'intrado と表現が類似していることにある。
*日本語訳
不誠実な行為で、敵の手に落ち、
夜にとらわれる。不吉な入口を出入りし、
大物を見せびらかす。良き顧問のもとに、幼子は置かれる。
[[シエナ]]と[[ストエカデス諸島>イエール諸島]]には罠。
**訳について
以下でみるブランダムールの読み方に従って、いくつかの前置詞を補う形で訳した。
*解説
この詩は『[[1557年向けの暦>Almanach pour l'An 1557]]』に収録されていたが、[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]は『フランスのヤヌスの第一の顔』で紹介しなかったため、後の時代にはほとんど忘れ去られていた。
結果として、この詩には信奉者たちが解釈を積み重ねることもなかった。
詩の4行目は分かりやすいが、3行目までが分かりづらい。ブランダムールによると、それらは、裏切りによって敵に捕らわれた大物が引き回されることと、その人物の子供が良い後見役の下に置かれることを描いたものらしい((Brind’Amour [1993] p.281))。
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予兆詩第17番 1557年4月について
*原文
Fait desloyal, mis en mains d'ennemis,
Pris, de nuit, entre, sort, sinistres [[intrades>intrade]]&sup(){1},
[[Monstre>monstre]], du grand conseil bon, l'enfant mis,
L'embuche à Sienne&sup(){2}, & aux Isles Stecades&sup(){3}.((Chevignard [1999] p.121))
**異文
(1) intrades : [[intrudes>intrude]] 1557Ke
(2) Sienne : Siene 1557Ke
(3) Stecades : stecades 1557Ke
**校訂
3行目 intrudes を[[ピエール・ブランダムール]]は当初、[[ジャン・デュペーブ]]の示唆に従い entrades と校訂していたが、後に intrades とした((Brind’Amour [1993] p.281, Brind’Amour [1996] pp.525-526))。[[ベルナール・シュヴィニャール]]の校訂も、それと同じである。彼らの判断の根拠のひとつは、[[百詩篇第4巻44番]]の De nuech l'intrado と表現が類似していることにある。
*日本語訳
不誠実な行為で、敵の手に落ち、
夜にとらわれる。不吉な入口を出入りし、
大物を見せびらかす。良き顧問のもとに、幼子は置かれる。
[[シエーナ]]と[[ストエカデス諸島>イエール諸島]]には罠。
**訳について
以下でみるブランダムールの読み方に従って、いくつかの前置詞を補う形で訳した。
*解説
この詩は『[[1557年向けの暦>Almanach pour l'An 1557]]』に収録されていたが、[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]は『フランスのヤヌスの第一の顔』で紹介しなかったため、後の時代にはほとんど忘れ去られていた。
結果として、この詩には信奉者たちが解釈を積み重ねることもなかった。
詩の4行目は分かりやすいが、3行目までが分かりづらい。ブランダムールによると、それらは、裏切りによって敵に捕らわれた大物が引き回されることと、その人物の子供が良い後見役の下に置かれることを描いたものらしい((Brind’Amour [1993] p.281))。
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