「詩百篇第10巻」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

詩百篇第10巻」の最新版変更点

追加された行は青色になります。

削除された行は赤色になります。

 [[第1巻>百詩篇第1巻]]・[[第2巻>百詩篇第2巻]]・[[第3巻>百詩篇第3巻]]・[[第4巻>百詩篇第4巻]]・[[第5巻>百詩篇第5巻]]・[[第6巻>百詩篇第6巻]]・[[第7巻>百詩篇第7巻]]・[[第8巻>百詩篇第8巻]]・[[第9巻>百詩篇第9巻]]・&bold(){第10巻}・[[第11巻>百詩篇第11巻]]・[[第12巻>百詩篇第12巻]]
 
  [[ミシェル・ノストラダムス師の予言集]]の&bold(){詩百篇第10巻}(&bold(){百詩篇第10巻})は、100篇の四行詩で構成されている。ほかに17世紀に発表された補遺篇がいくらか存在する。ただし、補遺篇はほぼ間違いなく偽作であろう。
 
  正篇の100篇は死後版である[[予言集1568年完全版>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1568年)]]に収録されていた。
 
 *全訳
  詩番号にリンクが貼ってあるものは、別ページに解説を用意してある。リンク先の底本は正篇について 1568A(ギナール式。当「大事典」旧分類では1568B) を使い、補遺篇についてはそれぞれの詩篇の初出を使用している(補遺篇の底本などについて、より詳しくは各詩篇の記事を参照のこと)。
  訳文はいずれも不断の見直しを必要とする仮訳だが、とりわけ解説を作成していない詩については、今後の詳細な分析の中で、主として採用する訳文が大きく変更される可能性があることを、あらかじめご承知おきいただきたい。
  ( )は言葉を補ったもの、〔 〕は難読語の読み、〔= 〕は簡略な語注を指す。
 
 [[1>詩百篇第10巻1番]]
 敵が敵に交わした誓約は 
 守られないだろう。捕虜たちは抑留される。 
 死に瀕する囚人、残りの者は肌着姿に。
 残りの者には、留め置かれるための判決が下される。 
 
 2
 ガレー船の帆が大帆船の帆を隠すだろう。
 偉大な艦隊が最弱を遠ざけることになろう。
 近い船舶十隻はそれを押し出しに戻るだろう。
 打ち破られた結びつくべき大艦隊と一つになる。
 
 [[3>詩百篇第10巻3番]]
 五の(時日の)後、一群を排除しないだろう。
 一人の逃亡者は苦痛のために放免されるだろう。
 すぐにも救援が来ると間違ってささやかれるので、
 その時に指揮官は攻囲を解くだろう。
 
 [[4>詩百篇第10巻4番]]
 真夜中に軍の指揮官が
 突然に姿をくらまし逃げ出すだろう。
 その名声が批判されることなく七年を経て、
 彼は帰還すると、耳にしたことを決して語らないだろう。
 
 [[5>詩百篇第10巻5番]]
 [[アルビ]]と[[カストル]]が新たに同盟するだろう。
 新たなるアリウス派信徒、[[リスボン]]およびポルトガル諸都市。
 [[カルカソンヌ]]と[[トゥールーズ]]は彼らの策謀を完遂するだろう、
 新しい指導者が[[ロラゲ]]から現れるときに。
 
 [[6>詩百篇第10巻6番]]
 [[ネマウスス>ニーム]]のガルドン川では、(河水が)余りにも高く溢れかえるので、
 [[デウカリオン]]が蘇ったと思われるだろう。
 円形闘技場の中へ大部分の人が逃げ込むだろう。
 [[ウェスタ]]の墓所で消えた火が現れる。
 
 7
 大きな紛争がナンシーで準備される。
 [[エマティア人>Æmathien]]は「すべては我が支配下にある」と言うだろう。
 ブリテン島はブドウ酒と塩を憂慮する。
 二者の中央で、フィ 〔=フェリペ?〕 は[[メス]]を長く保てないだろう。
 
 8
 セニガッリア伯がその実の息子の
 額を人差し指と親指で湿らせるだろう。
 ミュルミドネスの軍隊はまず最初に多勢でもって
 七日のうちに三人を傷つけて死なせる。
 
 9
 カスティーリャのイチジクの木々、霧の日。
 汚らわしい女性から至上の君主が生まれるだろう。
 短靴 〔=カリグラ〕 という渾名が生前も死後も彼に。
 その地方では、かつてそれほどに悪い国王はいなかった。
 
 [[10>詩百篇第10巻10番]]
 殺人と忌まわしい姦通とによって汚れた、
 人類全てにとっての大敵。
 その者は祖父たち、おじたち、父たちよりも邪悪だろう。
 鉄と火と水で流血を招く人非人。
 
 [[11>詩百篇第10巻11番]]
 ラ・フンケラの危険な小道から、 
 遺児がその手勢を通らせるだろう。 
 軍用荷物を除いてピレネー山脈を越える。 
 ペルピニャンから公爵がタンドへと駆けるだろう。
 
 12
 教皇に選ばれた者が、選出を愚弄されるだろう。
 瞬く間に気持ちがくじけ、臆病に。
 あまりにも善良で穏和なために、死ぬことへと扇動される。
 彼が死んだ夜は、恐怖が消えることを導く。
 
 [[13>詩百篇第10巻13番]]
 反芻する動物たちの飼料
 ― それら(の動物)により、ヘルビポリス〔=草の町〕の腹の中に運び込まれた ―
 その下に兵士たちが隠され、武器が音を立てる。 
 [[アンティポリス>アンチーブ]]の旧市街から遠くない場所で企てられる。
 
 [[14>詩百篇第10巻14番]]
 彼自身の決断なしに貶められ、よろめく。
 豪胆な者が臆し、恐怖に囚われ打ちのめされる。
 蒼ざめた多くの娼婦たちに伴われて、
 バルセロナの獄舎にて有罪を宣告される。
 
 [[15>詩百篇第10巻15番]] 
 渇きに苦しむ老齢の公爵たる父(は)、
 その最期の日に水差し(の提供)を拒む息子(によって)、
 生きて井戸に沈められ、死ぬことになるだろう。 
 老翁は索条に。死(への苦しみ)は軽度だが長引く。 
 
 16
 フランス王国にて幸い、生活について幸い
 流血も死も激昂も掠奪も知らずに。
 幇間でない者たちによって羨まれるだろう。
 厨房への過大な信頼、王は身ぐるみを剥がれる。
 
-[[17>百詩篇第10巻17番]]
+[[17>詩百篇第10巻17番]]
 一計を案じる王妃は蒼ざめた娘を見る、
 肚の中に閉じ込められた後悔によって。
 そのとき、悲痛な叫びが[[アングレーム]]から発するだろう。
 そしてゲルマニア人との結婚はきっぱりと閉ざされる。
 
 18
 ロレーヌの権威がヴァンドームに道を譲るだろう。
 高きは低く置かれ、低きは高く置かれる。
 アモンの息子が[[ローマ]]で選ばれるだろう。
 そして偉大な二人が欠乏状態に置かれるだろう。
 
 19
 彼女が女王として敬礼されるであろう日、
 その次の日に誓約と祈祷が。
 その打算は理性と価値(の算出)によって行われる。
 以前は慎ましやかで、これほどに高慢だったことはかつてない。
 
-[[20>百詩篇第10巻20番]]
+[[20>詩百篇第10巻20番]]
 味方につくであろう全ての友が 
 書体のざらつきのせいで殺され、掠奪される。 
-財産は競売に掛けられ、偉大な内帑 〔ないど〕 によって無にされる。 
-かつて[[ローマ]]の民衆がここまで荒らされたことはなかった。 
+財産は競売に掛けられ、国庫によって大々的に使い果たされる。 
+かつてローマの民衆がここまで荒らされたことはなかった。 
 
 [[21>百詩篇第10巻21番]]
 より小さき方を支持する王の怒りによって
 彼に指輪を贈る者が殺されるだろう。
 父は息子から高貴に見られることを望み、
 かつてペルシアで[[マギ]]がしていたようにする。 
 
 22
 絶縁に同意したがらないために、
 その者はあとで卑しいと思われるだろう。
 島々の王は武力でもって逐われるだろう。
 その地位には王の表徴を持たない者が据えられるだろう。
 
 23
 恩知らずな民衆が叱責される。
 その時には軍隊がアンチーブを陥落させるだろう。
 モナコの城塞では不平が生まれるだろう。
 そしてフレジュスに一方も他方も上陸するだろう。
 
 24
 イタリアで敗れて囚われた君主は
 ジェノヴァから海路でマルセイユまで通り過ぎるだろう。
 異邦人たちの強大な軍事力によって打ち破られる、
 蜂蜜の小樽の爆発を除いては。
 
 [[25>百詩篇第10巻25番]] 
 ネブロによってブリザンヌへの道が開く。 
 ずいぶん離れた場所で[[タホ川>テージョ川]]が手本を示すだろう。 
 ペリグーズでは陵辱されるだろう、 
 劇場の貴賓席に座る貴婦人が。 
 
 26
 後継者がその義兄(義弟)に復讐するだろう、
 復讐の陰の下に王国を支配して。
 障害となる者が殺され、その死について彼の血族を非難する。
 長いあいだブルターニュはフランスとともにあるだろう。
 
 [[27>百詩篇第10巻27番]]
 五番目の者と、さる偉大なヘラクレスとが原因で、 
 (彼らは)好戦的な手でもって神殿を開きに来るだろう。 
 さるクレメンス、イウルスとアスカニウスが後退させられる。 
 剣で、鍵も鷲もかつてこれほどに大きな諍いは経験しなかった。 
 
 28
 第一の音楽を生み出す第二と第三は、
 国王から極上の栄誉を受けるだろう。
 太った女性と痩せた女性によってほとんど半ば窶 〔やつ〕 れた者が、
 [[ウェヌス]]の偽りの報告で、打ちのめされたようになるだろう。
 
 29
 [[ポル・マンソル>Mansol]] 〔サン=ポール=ド=モゾル〕 の山羊の洞窟に、
 隠されるが、捕らわれ、[[鬚髯>barbe]] 〔ひげ〕 によって外へ引き出される。
 捕虜は忌むべき獣のように手ひどく扱われ、
 [[ビゴール]]の人々によってタルブ近郊へと連れて行かれる。
 
 [[30>百詩篇第10巻30番]]
 新たに来た聖人の血族である甥は、 
 その姓によって迫持 〔せりもち〕 や屋根を支える。 
 (彼らは)追い立てられ、殺され、裸で追放されるだろう。 
 彼らの緑を赤と黒に変えるだろう。 
 
 [[31>百詩篇第10巻31番]]
 神聖な帝国がゲルマニアに来るだろう。
 イシュマエルの末裔たちは開かれた場所を見つけるだろう。
 ロバたちもカルマニアを欲するだろう。
 支持する者たちは皆、土に覆われる。
 
 32
 おのおのが大帝国に従属する。
 一人が他の者たちを凌駕し、それ 〔=大帝国〕 を手に入れることになるだろう。
 だが、その統治も館もごくわずかな時間しか存在しないだろう。
 二年間は艦船で自らを保つことができるだろう。
 
 [[33>百詩篇第10巻33番]]
 長い衣の残忍な扇動者集団が、 
 (その衣の)下に鋭い短刀を隠すことになるだろう。 
 公爵が[[フィレンツェ]]と二重母音の場所 〔=[[フィエーゾレ]]?〕 を占拠するだろう。 
 その発見は未熟な者たちと阿 〔おもね〕 る者たちによって。
 
 34
 戦争によって帝国を占領するであろうガリア人が、
 その未成年の義弟によって裏切られるだろう。
 曲乗りする者が粗野な馬で引き摺るだろう。
 そのせいで弟は長いあいだ憎まれるだろう。
 
 35
 本従姉妹と愉しみたいという
 激しい情欲に燃え上がる王家のより若き者は、
 婦人の服装でアルテミスの神殿へと
 赴き、メーヌ出身の見知らぬ女性に殺される。
 
 [[36>百詩篇第10巻36番]]
 [[スーク>soucq]]の王が戦争に言及した後、
 [[アルモリカ]]の島が彼を軽蔑するだろう。
 良好な数年、一人が貪り、そして掠奪し、
 島での暴政によって価値を変える。
 
 37
 ブルジェ湖近くの大軍が
 モンメリアン近くに集まるだろう、
 さらに先へと行進して。熟考する者たちは計画するだろう、
 シャンベリー、モリエンヌ、サン=ジュリアンでの戦闘を。
 
 38
 激しい愛情が遠くないところに座を置く。
 守備隊はサンタ・バルバラにいるだろう。
 オルシーニとアドリアはガリア人に誓うだろう。
 恐怖のために、軍隊によってグリゾンへと引き渡される。
 
 [[39>百詩篇第10巻39番]]
 長男、未亡人、不幸な結婚、
 一人の子もなく。二つの島が不和になる。
 十八の前、不適格な年齢。
 概ね一層低い他の者によって合意に至るだろう。
 
 [[40>百詩篇第10巻40番]]
 ブリタニアの王国に生まれるであろう若者、
 それは瀕死の父が推挙した者となる。
 その死は伯父(叔父)に月並みな考えを抱かせるだろう。
 そしてその息子へと王国が請求される。
 
 [[41>百詩篇第10巻41番]]
 コサドとケリュスの境界の、
 谷の奥からもほとんど離れていない場所。
 リュートの音色がおりなすヴィルフランシュの音楽は、
 シンバルや大きな弦楽器に取り囲まれている。
 
 [[42>百詩篇第10巻42番]]
 アングル人の子孫による人間的な統治が、
 その王国に平和と統一を保たせるだろう。
 その城壁の中に半ば戦争は捕らえられ、
 長い間、平和が彼らを維持させるだろう。 
 
 43
 あまりにも良い時代、溢れんばかりの国王の恵みが
 与えられ、怠慢によってすぐに取り去られる。
 彼は献身的な妻の虚言を軽々しく信じるだろう。
 その善意によって彼は死ぬことになる。
 
 44
 ある国王が臣下たちと対立するであろう頃に、
 [[ブロワ]]の生まれの者がリグーリア人たちを従えるだろう。
 メメル、[[コルドバ]]、そして[[ダルマティア>ダルマチア]]人たち。
 七人が囚われ、国王には予兆と亡霊が影を落とす。
 
 45
 ナヴァル王国の真実でない影は
 その生活を不法な境遇にするだろう。
 カンブレーで交わされた不確かな誓い。
 オルレアンの王は合法的な壁を与えるだろう。
 
 [[46>百詩篇第10巻46番]]
 黄金による下劣で見下げた生死と不幸。
 新しくない選帝侯はザクセン出身で、
 ブラウンシュヴァイクの者に親愛の印を求めるだろう。
 誘惑者たる民衆にとって彼は嘘つきになる。
 
 [[47>百詩篇第10巻47番]] 
 都市ブルゴスの花冠の貴婦人にて、
 実行された裏切りのために人びとが責めるだろう、
 偉大な高位聖職者を。(彼は)レオンからフォルマンダを経て、
 偽の巡礼者たちと強盗たちによって打ちのめされる。
 
 48
 軍旗はスペインの最も奥深い場所から、
 そしてヨーロッパの境界や果てから発する。
 騒擾はレーニュの橋の近くを通り過ぎる。
 その大軍隊は群れによって打ち破られるだろう。
 
 [[49>百詩篇第10巻49番]]
 新しい都市に近いこの世の楽園。
 穴のあいた山々の途上にて、
 (彼は)囚われて水槽に沈められる、
 硫黄に毒された水を力ずくで飲まされつつ。
 
 [[50>百詩篇第10巻50番]] 
 ルクセンブルクの土地周辺のムーズ川は、
 宝瓶宮に土星と三つ(の星)を見出すだろう。 
 山と平原、都市、旧市街と町(が)、
 ロレーヌ(で)、洪水(に遭う)。この年、貴人による裏切り。
 
 51
 ロレーヌ地方の最も低い数箇所は、
 低地ドイツのいくつかと一つになるだろう。
 ピカルディ、ノルマンディ、メーヌの司教座の人々によって
 それはカントン群 〔=スイス諸州〕 とも一つにまとまるだろう。
 
 [[52>百詩篇第10巻52番]]
 レイエ川とスヘルデ川が結ばれる場所で、
 長い間準備されてきた婚礼が挙行されるだろう。
 彼らが塵埃を運び込むアントウェルペンの場所に、
 若者、老人、汚されざる妻。
 
 53
 長いあいだ三人の愛妾たちが争いあうだろう。
 最も偉大な女性が一番そうでない女性に聞き耳を立て続けるだろう。
 偉大な[[スラン>Selin]]はもはや彼女のパトロンではないだろう。
 砕かれた白い肌は彼を火と呼ぶ 〔=馬鹿呼ばわりする?〕 だろう。
 
 54
 内密の愛妾によってこの世に生を享け、
 (複数の)悲報によって二歳で高位に据えられた女性が、
 敵たちのあいだで捕虜として囚われ、
 メヘレンとブリュッセルに連れて行かれるだろう。
 
 [[55>百詩篇第10巻55番]]
 不吉な婚礼が祝福されるだろう、
 大喜びで。しかし結末は不幸。
 夫と母は嫁を侮蔑するだろう。
 [[フィブ>Phybe]]は死に、嫁はいっそう不憫に。
 
 56
 王家の高位聖職者、ひどく痩せた没落。
 口から血の大流を発するだろう。
 アングル人の王国は一息ついた王国によって、
 チュニスでは切り株の如く半死半生になる。
 
 57
 持ち上げられた者はその王杖を知らないだろう。
 最も偉大な人々の若い子供たちを非難するだろう。
 かつて彼以上に汚れた者も残忍な者もいなかった。
 黒き者が彼らの妻たちには死を宣告するだろう。
 
 58
 服喪の時期に君主[[スラン>Selin]]は
 若き[[エマティア人>Æmathien]]と戦争をするだろう。
 ガリアはぐらつき、小舟は危機に瀕する。
 [[フォカエア人]]たちを日の沈む方角での会談に誘う。
 
 59
 [[リヨン]]では二十五人が一気に
 ― ゲルマニアの都市民五人、ブレス人たち、[[ラティウム]]人たち(を含む) ―
 貴族の下で長い行列を導くだろう。
 そしてマスチフ犬たちがほえる声によって発見される。
 
 [[60>百詩篇第10巻60番]]
 私は涙する。ニース、モナコ、[[ピサ]]、ジェノヴァ、
 サヴォーナ、[[シエーナ]]、[[カプア]]、[[モデナ]]、[[マルタ>マルタ島]]、
 新年の贈り物として上方に血と剣、
 火、地震、水、不吉にして望まれざるもの。
 
 61
 ベタ 〔=ブダ?〕、ウィーン、エモル 〔=モレア?〕、スカラバンティアは
 [[パンノニア]]を[[バルバロイ]]に引き渡すことを望むだろう。
 槍と火による甚大な暴力。
 陰謀者たちは[[高齢の淑女>matronne]]によって暴かれる。
 
 62
 セルビア近くでのハンガリー襲撃に対し、
 ブダの伝令官が彼らに警告しに来るだろう。
 [[ビュザンティオン>イスタンブル]]の指揮官は、[[スクラウォニア>スラヴォーニヤ]]のサロナエから、
 アラブの教義に彼らを改宗させに来るだろう。
 
 63
 キュドニア、ラグーサ、聖ヒエロニムスの都市は
 癒しの救いによって活気付くだろう。
 英雄二人の死によって王の息子は死ぬ。
 アラブとハンガリーが同じ道を歩むだろう。
 
 64
 涙せよ、[[ミラノ]]。涙せよ、[[ルッカ]]と[[フィレンツェ]]。
 汝の大公が二輪馬車に乗るであろうことに。
 御座を替えるために[[ヴェネツィア]]近くに前進する、
 コロンナが[[ローマ]]で変化するであろう時に。
 
 [[65>百詩篇第10巻65番]]
 おお、荒れ果てた[[ローマ]]よ、滅亡が近づいている、
 汝の壁にだけでなく、血や実質についても。
 文字による無骨さが非常に恐ろしい矢傷を生み出すだろう。
 尖った鉄器が全員を柄まで貫くだろう。
 
 [[66>百詩篇第10巻66番]]
 ロンドンの指導者はアメリカの王国を通じ、
 酷寒の時期にスコットランドの島を抑制するだろう。
 彼らは戴くだろう、反逆する国王を。ひどい偽りの存在である反キリストは
 一人残らず混乱に陥れるだろう。 
 
 [[67>百詩篇第10巻67番]]
 五月に非常に強い地震。
 土星は磨羯宮に。木星、水星は金牛宮に、
 金星も同じく。巨蟹宮は火星に。アノネーでは
 その時に卵より大きな雹が降るだろう。
 
 68
 海からの軍隊は都市の前にとどまるだろう。
 そして出発するだろう。長旅をすることはなく、
 市民たちから陸上で大きな戦利品を得るだろう。
 艦隊が戻って大掠奪を再開する。
 
 69
 昇進した新参の老人による輝ける行為は
 南方でも[[北方>アクィロ]]でも非常に大きなものだろう。
 その実の姉(妹)の大いなる翼に持ち上げられる。
 逃れて、アンベルの茂みで殺される。
 
 [[70>百詩篇第10巻70番]]
 目が物体(に当たること)により、かくも腫れ上がるだろう。 
 かなり(腫れ)、そして熱い。しかるに雪が降るだろう。 
 潤った耕地が減退することになるだろう、
 [[レッジョ]]で首座司教が屈するであろう時に。
 
 [[71>百詩篇第10巻71番]]
 大地と大気は非常に大きな水を凍らせるだろう、 
 人々が木曜日を崇拝しに来るであろうときに。 
 (未来に起こるであろう)そのことは、(過去には)決して美しいものではなかった。 
 四方から、人々はそれを賞賛しに来るだろう 
 
 [[72>百詩篇第10巻72番]]
 千九百九十九年、七か月、 
 空から恐怖の大王が来るだろう、 
 [[アングーモワ>アングレーム]]の大王を蘇らせ、 
 [[マルス]]の前後に幸運によって支配するために。 
 
 [[73>百詩篇第10巻73番]]
 今の時代は過去とともに、
 偉大な[[ユピテル主義者]]に裁かれるだろう。
 世界は後に彼に疲弊させられ、
 そして教会の法曹家により不誠実とされるだろう。
 
 [[74>百詩篇第10巻74番]]
 七番目の大きな数が巡り終わると、
 [[ヘカトンベ]]の競技の時期に生じるだろう、
 千年紀の大きな年代から遠からずして、
 被葬者たちが墓から出てくるだろうことが。
 
 [[75>百詩篇第10巻75番]]
 非常に待望されたものは決して戻らないだろう、
 ヨーロッパヘは。アジアに現れるだろう、
 偉大な[[ヘルメス]]から発した同盟の中のひとつが。
 そして東方のあらゆる王の上で成長するだろう。
 
 [[76>百詩篇第10巻76番]]
 偉大な元老院が見抜くだろう、
 後に打ち破られ、追い払われるであろう一人の虚栄を。
 彼の支持者たちは[[喇叭>ラッパ]]の音で(召喚され)
 財産が競売にかけられ、敵として追い出されるだろう。
 
 77
 クイリテス 〔=ローマ市民〕 の秩序を支持する三十人は
 弾圧され、その財産は敵たちに与えられる。
 その善行の全てが欠点の側に分類されるだろう。
 艦隊は散り散りになり、海賊たちに引き渡される。
 
 [[78>百詩篇第10巻78番]]
 突然の喜びが突然の悲しみへと、
 恩寵に包まれた[[ローマ]]で変わるだろう、
 悲嘆、叫び、悲哀、涙、流血が歓喜を上回りつつ。
 敵対する部隊は急襲されて囚われる。
 
 [[79>百詩篇第10巻79番]]
 古い道々は全て飾り立てられ、
 [[メンフィス]]にてその入市が認められるだろう。 
 [[白百合の花のヘラクレス>オグミオス]]の偉大なる[[メルクリウス]]が
 大地、海、国を揺り動かしつつ。 
 
 [[80>百詩篇第10巻80番]] 
 王国の王たる偉人の偉大な王国にて、
 (彼は)軍隊の力によって青銅の大門を
 開かせるであろう、王と公爵を結び付けつつ。
 崩れた港、船は水底に。(天候は)穏やかな日。 
 
 81
 [[ヘスペリア]]の都市住民たちにより、財宝が神殿に置かれ、
 その中でも秘密の場所で保護される。
 飢えた係累たちがその神殿を開く。
 奪われ、奪い返される。中心での恐るべき掠奪。
 
 82
 叫び、涙、悲しみが短刀とともに来るだろう。
 逃げる振りをして最後の襲撃を仕掛けるだろう。
 死の周囲に深い盆を置く。
 生者たちは押し返され、たちまち殺される。
 
 83
 交戦の徴候が与えられることはないだろう。
 城郭の外に出ることを強いられるだろう。
 自らの部下すべてを死に追いやるであろう者の
 軍旗が[[ヘント]]の周囲で見られるだろう。
 
 [[84>百詩篇第10巻84番]]
 正当な女性 〔=正妻〕 が低くなく非常に高くへ。 
 遅れた帰還が夫たちを争わせるだろう。 
 (供述の)検真が討論なしに行われることはないだろう、 
 かの時のすべてを満たし、また失いつつ。 
 
 [[85>百詩篇第10巻85番]]
 老いた護民官は震えがして、
 囚われ人を解放しないように迫られるだろう。 
 望みでない望み。物怖じしてそのことをうまく話せずに、 
 適法にその友人たちへと引き渡す。 
 
 [[86>百詩篇第10巻86番]]
 [[グリフィン]]のようにヨーロッパの王が来るだろう、
 [[アクィロ]]の人々に随行されて。
 彼は赤と白の者たちの大軍隊を導くだろう。
 そして彼らは[[バビロン]]の王に対抗するだろう。
 
 87
 大王がニース近くの港を奪いに来るだろう。
 死によって大帝国も同じようにするだろう。
 アンティポリスに彼の眷属を配置するだろう。
 海からの掠奪がすべてを消し去るだろう。
 
 88
 二日目の夜警の時に、足と馬 〔=歩兵と騎兵〕 が
 入り込むだろう。海からすべてを荒らしつつ。
 毛 〔=バルバロッサ?〕 がマルセイユの内部に入るだろう。
 涙、叫び、血。これほどに辛い時代はかつてなかった。
 
 [[89>百詩篇第10巻89番]]
 レンガから大理石へと壁が変えられるだろう。
 五十七年間の平和。
 人々には喜び。水道橋は繋ぎ直される。
 健康、大きな果実、喜び、そして蜜の時代。
 
 [[90>百詩篇第10巻90番]]
 非人間的な暴君が百回死ぬだろう。
 その座には穏和な賢者が据えられる。
 元老院全体が彼の手の下にあり、
 奸悪にして不敵な者に悩まされるだろう。
 
 [[91>百詩篇第10巻91番]]
 [[ローマ]]の聖職者よ、千六百と九の年、
 その年の初めに、汝らは選挙を行うだろう。
 仲間から出た灰色と黒の中から、
 かつてないほどの悪しき者が。 
 
 92
 父の前で子どもが殺されるだろう。
 その後で父は燈心草の縄の中に。
 ジュネーヴの人々は大いに骨折りをさせられるだろう。
 指導者は中央で丸太のように横たわる。
 
 93
 新しい小舟が旅行を受け入れるだろう。
 (その旅は)其処やその近くに帝国を移すだろう。
 ボーケール、[[アルル]]は人質たちを留め置くだろう。
 近くで斑岩の円柱二本が見付かる。
 
 94
 ニーム、[[アルル]]、[[ヴィエンヌ]]の者は軽蔑する、
 [[ヘスペリア]]の勅令にまったく従わない者を。
 その貴人に骨折りを余儀なくさせるために。
 [[セラフィム]]の服装で 〔=フランシスコ会士の格好で〕 六人が逃がされる。
 
 [[95>百詩篇第10巻95番]]
 イスパニア諸地域に非常に強い王が来るだろう、
 海と陸から今まさに南方を征服しつつ。
 この悪事が三日月を低くしつつ、
 金曜日の人々に翼を下げさせるだろう。
 
 [[96>百詩篇第10巻96番]]
 海の名前の宗教が勝つだろう、
 [[アダルンカティフ>Adaluncatif]]の息子の宗派に対して。
 頑迷な宗派は憐れまれることを恐れるだろう。
 アレフとアリフによって二方向から傷つけられる。
 
 97
 三段櫂船はあらゆる年齢の捕虜で満たされる。
 時代は吉から凶へ。甘美には苦渋が。
 [[バルバロイ]]たちの餌食になる。(彼らは)あまりにも迅速だろう。
 羽が風に舞って悔やむのを見たがる。
 
 [[98>百詩篇第10巻98番]]
 陽気な乙女への明るい光は
 もはや輝かないだろう。長い間、塩のない状態になるだろう。
 商人たち、放蕩者たち、狼たちとともに耐えがたく、
 全てが混乱し、怪異はいたるところに。
 
 [[99>百詩篇第10巻99番]]
 最後には、狼、獅子、牛、ロバ、
 臆病な鹿が、マスチフ犬とともにあるだろう。
 彼らにはもはや甘い[[マナ]]が降ることはなく、
 マスチフ犬に見張りや監視の任が下ることもないだろう。
 
 [[100>百詩篇第10巻100番]]
 大帝国は[[イングランド]]のために、
 三百年以上の[[パンポタン>Pampotan]]となるだろう。 
 大軍隊が海と陸を通り過ぎる。
 ルシタニア人たちはそのことに満足しないだろう。 
 
 **補遺篇
 -[[1568年版以来付け加えられた詩篇>Adiousté depuis l'impression de 1568.]]
 フォークが二本の柱に支えられ、
 六つの半分の体と六つの開いたハサミを引き連れる時。
 ヒキガエルの跡継ぎである非常に強い君主が、
 そのときに全世界を彼の許に従えるだろう。
  
 -1691年頃に追加された2篇
 [[百詩篇第10巻補遺篇1 (1691年)]]
 赤い法衣は、窓を通るであろう時に、
 ひどく虚弱になるが、咳によるものではない。
 人々は四十オンスでその頭を斬り落とし、
 そして間近で、トゥーに彼の後を追わせるだろう。
 
 [[百詩篇第10巻補遺篇2 (1691年)]]
 フォークが二本の柱に支えられ、
 六つの半分の角笛と八つの開いたハサミを伴っているとき。
 ヒキガエルの跡継ぎである非常に強い君主が、
 そのころ世界を部分的に支配するだろう。
 
 ----
 #comment