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現代フランス語では &bold(){Gallot} は Gallo と同じとなっており、Gallo は「ガロ語(ブルターニュの地方語のひとつ)を話す人」の意味である。
LAFには「フランス語が話される(場所)」とある。[[マリニー・ローズ]]は「フランス語を話す人」と理解している((Rose [2002c]))。16世紀の[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]も Gallois / Gaulois(ガリア人)と同一視していた((cf. Chevignard [1999] p.127))。
*登場箇所
-[[百詩篇第5巻63番]]
-[[百詩篇第6巻62番]]
-[[百詩篇第7巻10番]]
-[[予兆詩第27番]]
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#comment
現代フランス語では &bold(){Gallot} は Gallo と同じとなっており、Gallo は「ガロ語(東部ブルターニュの地方語)を話す人」の意味である((『ロベール仏和大辞典』、『ロワイヤル仏和中辞典』第2版ほか))。
Gallot / Galot は古語で、名詞としては貨幣の一種、形容詞としては「フランスの言葉を使う」の意味だった((DALF, T.04, p.214))。
これはDALFの語義だが、LAFには「フランス語が話される(場所)」とある。
当「大事典」で参照している範囲では、ほかの古語辞典の類には見当たらない。
[[マリニー・ローズ]]は「フランス語を話す人」と理解している((Rose [2002c]))。
16世紀の[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]も Gallois / Gaulois(ガリア人)と同一視していた((cf. Chevignard [1999] p.127))。
*Galliot
[[詩百篇集]]では、&bold(){Galliot} / &bold(){Galiot} という異文で出てくることもある。
その意味は「ガレー船の漕手、漕役刑囚」、「海賊」の意味である((DALF, DLFS, DFE, DMF))。
ほかの意味として、「ガリオット船」((DALF, T.04, p.210))、「小型のガレー船」((DdFM, p.1665))、「小型船」(petit navire)((DMF pp.318-319))という意味を載せている辞書と、「(外洋航海用の)大船」(navire)((DLFS, T.04, pp.256-257))という語義を載せている辞書がある。
現代フランス語でガリオット船(小型のガレー船)はgalioteと綴るが、これは古フランス語のgaliotを、イタリア語形の影響で女性化したものらしい((『ロベール仏和大辞典』))。
「水夫、水平、下級船員」(matelot)((DMF, DdFM))や、ハーブの一種の意味もあったらしい((DFE))。
*ノストラダムス関連
[[詩百篇集]]での登場箇所は以下のとおりである。
-[[詩百篇第5巻63番]]
-[[詩百篇第6巻62番]]
-[[詩百篇第7巻10番]]
3か所はいずれも1557Uを初出としており、その初出に即する限りでは、すべてgallotzとなっている。
[[予兆詩集]]では1か所でだけ登場する。
-[[予兆詩第27番]](1558年2月向け)
1558年向けの詩は、1556年ないし1557年のうちに書かれていたと考えられるので、詩百篇集の登場箇所と同じ時期に書かれていた可能性がある。
この予兆詩はオリジナルが残っておらず、転記されたものでしか確認できない。少なくともそれによれば、Gallotsとなっていたらしい。
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