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予兆詩第30番(旧27番) 1558年5月について
*原文
La mer Tyrrhene&sup(){1} de differente voile.
Par l'Ocean seront divers assauts.
Peste&sup(){2}, poison, sang en maison de toile.
[[Presuls>presul]], legats&sup(){3} esmeus marcher mer haut. ((原文は Chevignard [1999] p.128による))
**異文
(1) Tyrrhene : thyrrhene 1650Le 1668
(2) Peste : Feste 1668
(3) legats : Legats 1594JF 1605 1628 1649Xa 1649Ca , Legate 1650Le 1668
(注記)校訂に関する注意事項は[[予兆詩第26番]]の異文欄を参照のこと。
*日本語訳
異国の帆のティレニア海。
大洋を通じて様々な襲撃があるだろう。
ペスト、毒、血が幕屋の中で。
指導者や教皇特使たちは満潮の海を進むことに動揺する。
*信奉者側の見解
[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]は、指定されている1558年5月の出来事と解釈した。彼は1行目は予兆詩第32番の4行目と関連付けている。
2行目は大陸の拠点だったカレーを奪われたイギリスが、なおもそれに固執する様子を描いているとした。3行目の幕屋は帆船のことで、4行目はフランソワ2世の結婚式に参列しにきた高位聖職者の中には、海路を採った者もいたことを予言したと解釈した((Chavigny [1594] p.54))。
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