「詩百篇第8巻補遺篇5番」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「詩百篇第8巻補遺篇5番」(2020/07/06 (月) 01:25:43) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
[[百詩篇第8巻]]>5番(補遺篇)*
*原文
[[Plusieurs]] secours viendront de tous costez,
De gens loingtains&sup(){1} qui voudront resister,
Ils seront tout à coup&sup(){2} bien hastez,
Mais ne pourront pour ceste&sup(){3} heure assister.
**異文
(1) loingtains : loing-tains 1649Xa
(2) tout à coup : tout à un coup 1668 1981EB
(3) ceste : cette 1649Xa
-(注記1)この詩は全ての版に含まれているわけではないため、底本を 1588Rf とし、比較の対象に 1589Me, 1589Rg, 1605sn, 1611A, 1611B, 1612Me, 1628dR, 1649Ca, 1649Xa, 1650Le, 1668, 1672Ga, 1981EB を用いた。
-(注記2)1612Me は前半2行が省かれている(前ページが補遺篇4番で終わっており、いきなり3行目から始まっている。マザラン図書館の伝本では前ページ下端の狭いスペースに手書きで1、2行目が書き足されている)。
*日本語訳
あらゆる方面から来るだろう、
抵抗を望む離れた人々からの多くの救いが。
彼らは一気に慌ただしくなるだろうが、
その時に助けることはできないだろう。
**訳について
大乗訳2行目「人々は遠くから反抗し」((大乗 [1975] p.257))は、voudront(will want to)が訳に反映されていない。
なお、1行目 plusieurs は「いくつかの」から「多くの」までを意味するが、文脈上「多くの」を採った。
*信奉者側の解釈
[[ジャック・ド・ジャン]](1672年)は当時の英仏蘭の関係と解釈している((Jant [1672]))。
[[アンドレ・ラモン]]は、第一次世界大戦後に国際連盟が様々な援助を行ったことの予言とした((Lamont [1943] p.145))。
[[ジョン・ホーグ]]は、第二次世界大戦期にアメリカがイギリスを助けたが、アメリカ自身も真珠湾の奇襲を受けたことの予言とした((Hogue [1997/1999]))。
[[詩百篇第8巻]]>5番(補遺篇)*
*原文
[[Plusieurs]] secours viendront de tous costez,
De gens loingtains&sup(){1} qui voudront resister,
Ils seront tout à coup&sup(){2} bien hastez,
Mais ne pourront pour ceste&sup(){3} heure assister.
**異文
(1) loingtains : loing-tains 1649Xa
(2) tout à coup : tout à un coup 1667Wi 1668 1689Ma 1981EB
(3) ceste : cette 1649Xa 1667Wi 1668P 1689Ma 1720To
-(注記1)この詩は全ての版に含まれているわけではないため、底本を 1588Rf とし、比較の対象に 1589Me, 1589Rg, 1605sn, 1611A, 1611B, 1612Me, 1628dR, 1649Ca, 1649Xa, 1650Le, 1667Wi, 1668A, 1668P, 1672Ga, 1689Ma, 1720To, 1981EB を用いた。
-(注記2)1612Me は前半2行が省かれている(前ページが補遺篇4番で終わっており、いきなり3行目から始まっている。マザラン図書館の伝本では前ページ下端の狭いスペースに手書きで1、2行目が書き足されている)。
#co(){
*その他
1689Maは、この詩が第8巻の補遺であることを明記しつつも、第12巻と六行詩の間に挿入している。1720Toでは第12巻70番になっている。
}
*日本語訳
あらゆる方面から来るだろう、
抵抗を望む離れた人々からの多くの救いが。
彼らは一気に慌ただしくなるだろうが、
その時に助けることはできないだろう。
**訳について
大乗訳2行目「人々は遠くから反抗し」((大乗 [1975] p.257))は、voudront(will want to)が訳に反映されていない。
なお、1行目 plusieurs は「いくつかの」から「多くの」までを意味するが、文脈上「多くの」を採った。
*信奉者側の解釈
[[ジャック・ド・ジャン]](1672年)は当時の英仏蘭の関係と解釈している((Jant [1672]))。
[[アンドレ・ラモン]]は、第一次世界大戦後に国際連盟が様々な援助を行ったことの予言とした((Lamont [1943] p.145))。
[[ジョン・ホーグ]]は、第二次世界大戦期にアメリカがイギリスを助けたが、アメリカ自身も真珠湾の奇襲を受けたことの予言とした((Hogue [1997/1999]))。
*同時代的な視点
16世紀半ばのフランスの宗教対立を基に偽作されたのではないだろうか。
ただし、フランス国内のプロテスタント勢力が、イギリスなどの支援を受けることなどを描写したのかもしれないが、漠然としすぎていて細部については特定しかねる。
----
※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。