Almanach & Prognostication pour l'an 1553.

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 『&bold(){1553年向けの暦と占筮}』(Almanach & Prognostication pour l'an 1553.)は、1552年頃に[[リヨン]]で[[ショサール兄弟]]によって出版された暦書。[[ミシェル・ショマラ]]は疑問符付きでノストラダムス作品として紹介しているが、[[ロベール・ブナズラ]]は否定的に捉えている((Chomarat [1989], [[http://cura.free.fr/docum/26ben-en.html]]))。 *正式名 -Almanach & Prognostication pour l'an 1553. --On les vend a Lyon par Françoys et Benoist Chaussard freres demourant pres nostre dame de Confort. -1553年向けの暦と占筮 --リヨンでは、コンフォール通りのノートルダム聖堂近くに住むフランソワ・ショサール、ブノワ・ショサール兄弟によって販売される。 *所蔵先  [[アンリ・ボードリエ]]が書誌をまとめた19世紀末の時点で、ジュバン(Jubin)という私人がタイトルページのみを所有していたらしく、ボードリエの書誌にはその転記と木版画の説明がある。 *コメント  ノストラダムスの1553年向けの予兆は[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の『散文予兆集成』に転記されている(第1巻38~90番)。また、[[ローラン・ヴィダル]]の『ノストラダムスの誤謬・無知・煽動の告発』には、それとは異なる逸文も収録されており、この年向けの暦書が1、2種類出版されたことは疑いない。  しかし、それがここで扱っているショサール兄弟のものかどうかは全く分からない。ボードリエがショサール兄弟の暦書とノストラダムスを結び付けた根拠は、窓から太陽、月、星を眺める占星術師の木版画が使われていたというだけである。そういう図案の木版画は確かにのちのノストラダムスの予言集や暦書で多用されたが、似た図案を用いた占星術師たちは他にもいたので根拠としては不十分だろう(ボードリエはその木版画を複写していないので、どの程度似ているのか判断できない)。 ---- #comment
 『&bold(){1553年向けの暦と占筮}』(Almanach & Prognostication pour l'an 1553.)は、1552年頃に[[リヨン]]で[[ショサール兄弟]]によって出版された暦書。[[ミシェル・ショマラ]]は疑問符付きでノストラダムス作品として紹介しているが、[[ロベール・ブナズラ]]は否定的に捉えている((Chomarat [1989], [[http://cura.free.fr/docum/26ben-en.html]]))。 *正式名 -Almanach & Prognostication pour l'an 1553. --On les vend a Lyon par Françoys et Benoist Chaussard freres demourant pres nostre dame de Confort. -1553年向けの暦と占筮 --リヨンでは、コンフォール通りのノートルダム聖堂近くに住むフランソワ・ショサール、ブノワ・ショサール兄弟によって販売される。 *所蔵先  [[アンリ・ボードリエ]]が書誌をまとめた19世紀末の時点で、ジュバン(Jubin)という私人がタイトルページのみを所有していたらしく、ボードリエの書誌にはその転記と木版画の説明がある。 *コメント  ノストラダムスの1553年向けの予兆は[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の『散文予兆集成』に転記されている(第1巻38~90番)。また、[[ローラン・ヴィデル]]の『ノストラダムスの誤謬・無知・煽動の告発』には、それとは異なる逸文も収録されており、この年向けの暦書が1、2種類出版されたことは疑いない。  しかし、それがここで扱っているショサール兄弟のものかどうかは全く分からない。ボードリエがショサール兄弟の暦書とノストラダムスを結び付けた根拠は、窓から太陽、月、星を眺める占星術師の木版画が使われていたというだけである。そういう図案の木版画は確かにのちのノストラダムスの予言集や暦書で多用されたが、似た図案を用いた占星術師たちは他にもいたので根拠としては不十分だろう(ボードリエはその木版画を複写していないので、どの程度似ているのか判断できない)。 ---- #comment

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