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『&bold(){1557年向けの驚嘆すべき予兆}』(Les Presages Merveillevx pour lan. 1557.)は、[[ノストラダムス]]の[[暦書]]のひとつ。1557年にパリの[[ジャック・ケルヴェ]]が出版した。
#ref(pres1557.PNG)
【画像】『1557年向けの驚嘆すべき予兆』の扉((画像の出典:Ruzo [1997]))
*正式名
-LES PRESAGES MERVEILLEVX pour lan. 1557. Dediés au Roy treschrestien, Henri deuxiesme de ce nom, composez par maistre Michel Nostradamus, Docteur en medecine de Salon de Craux en Prouence.
--Contre ceulx qui tant de foys m'ont fait mort.
--Immortalis ero viuus, moriensq ;, magisq Post mortem nomen viuet in orbe meum
-プロヴァンス州サロン・ド・クローの医学博士ミシェル・ノストラダムス師により構成され、敬虔なキリスト教徒たる国王アンリ二世に捧げられた1557年向けの驚嘆すべき予兆。
--私を何度も死に至らしめようとした人々に抗して。
--「私は永遠に生きるであろう。肉体が滅んだとしても同じことである。死後も我が名声は地上にとどまり続けるであろうから」
*構成
十六折版で56葉(112ページ相当)で構成されている。
国王[[アンリ2世]]に宛てられた[[1556年1月13日付の献辞>アンリ2世への手紙 (1557年)]]が収められている。この日付は、ノストラダムスが国王に謁見したほぼ5ヵ月後に当たっており、国王への過剰なまでの賛辞が書き連ねられている。
そのあと、各月ごとの散文の予兆が書き連ねられている。
[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の『散文予兆集成』第2巻第301~323番にあたっているが、シャヴィニーはこの原本を入手できずに、[[ジャン・ド・ラ・ダグニエール]]の『[[虚妄の怪物>Le Monstre d'abus]]』(パリ、1558年)に引用されたものを孫引きしているにすぎず、原本に比べると微々たる量に過ぎない。
最後に2ページにわたり特認の抜粋が収録されており、ケルヴェの印刷物であることを示す一角獣の図版が挿入されている。
*所蔵先
ノストラダムス記念館に唯一所蔵されている。これはかつて[[ダニエル・ルソ]]の蔵書にも含まれていたもので、2007年4月23日のオークションで5200ドルで落札された。現在ではインターネット上で見ることが出来る。
従来は、アンリ2世に宛てられた献辞の部分のみ、[[ジャック・アルブロン]]の著書でファクシミリコピーを見ることができた((cf. Halbronn [2002]))。
なお、かつては[[バイエルン州立図書館]]にも所蔵されていたようだが、現在は失われている。
*外部リンク
-[[e-corpus のノストラダムス記念館提供画像の目次>http://www.e-corpus.org/eng/notices/88113-Fonds-des-imprimes-de-la-Maison-Nostradamus-Salon-de-P-.html]]
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#comment
『&bold(){1557年向けの驚嘆すべき予兆}』(Les Presages Merveillevx pour lan. 1557.)は、[[ノストラダムス]]の[[暦書]]のひとつ。1557年にパリの[[ジャック・ケルヴェール]]が出版した。
#ref(pres1557.PNG)
【画像】『1557年向けの驚嘆すべき予兆』の扉((画像の出典:Ruzo [1997]))
*正式名
-LES PRESAGES MERVEILLEVX pour lan. 1557. Dediés au Roy treschrestien, Henri deuxiesme de ce nom, composez par maistre Michel Nostradamus, Docteur en medecine de Salon de Craux en Prouence.
--Contre ceulx qui tant de foys m'ont fait mort.
--Immortalis ero viuus, moriensq ;, magisq Post mortem nomen viuet in orbe meum
-プロヴァンス州サロン・ド・クローの医学博士ミシェル・ノストラダムス師により構成され、敬虔なキリスト教徒たる国王アンリ二世に捧げられた1557年向けの驚嘆すべき予兆。
--私を何度も死に至らしめようとした人々に抗して。
--「私は永遠に生きるであろう。肉体が滅んだとしても同じことである。死後も我が名声は地上にとどまり続けるであろうから」
*構成
十六折版で56葉(112ページ相当)で構成されている。
国王[[アンリ2世]]に宛てられた[[1556年1月13日付の献辞>アンリ2世への手紙 (1557年)]]が収められている。この日付は、ノストラダムスが国王に謁見したほぼ5ヵ月後に当たっており、国王への過剰なまでの賛辞が書き連ねられている。
そのあと、各月ごとの散文の予兆が書き連ねられている。
[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の『散文予兆集成』第2巻第301~323番にあたっているが、シャヴィニーはこの原本を入手できずに、[[ジャン・ド・ラ・ダグニエール]]の『[[虚妄の怪物>Le Monstre d'abus]]』(パリ、1558年)に引用されたものを孫引きしているにすぎず、原本に比べると微々たる量に過ぎない。
最後に2ページにわたり特認の抜粋が収録されており、ケルヴェールの印刷物であることを示す一角獣の図版が挿入されている。
*所蔵先
ノストラダムス記念館に唯一所蔵されている。これはかつて[[ダニエル・ルソ]]の蔵書にも含まれていたもので、2007年4月23日のオークションで5200ドルで落札された。現在ではインターネット上で見ることが出来る。
従来は、アンリ2世に宛てられた献辞の部分のみ、[[ジャック・アルブロン]]の著書でファクシミリコピーを見ることができた((cf. Halbronn [2002]))。
なお、かつては[[バイエルン州立図書館]]にも所蔵されていたようだが、現在は失われている。
*外部リンク
-[[e-corpus のノストラダムス記念館提供画像の目次>http://www.e-corpus.org/eng/notices/88113-Fonds-des-imprimes-de-la-Maison-Nostradamus-Salon-de-P-.html]]
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