The Prognostication of maister Michael Nostradamus

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 『&bold(){1559年向けの占筮}』は、1558年頃に出版されたと推測されている英訳されたノストラダムスの暦書。扉にはアントウェルペンで出版されたと書かれているが、実際にはロンドンで出版された海賊版であろうと推測されている。 【画像】『1559年向けの占筮』の扉((画像の出典:[[Prophecies on Line>>http://www.propheties.it]])) *正式名 -The Prognostication of maister Michael Nostradamus, Doctour in Phisick. In Prouince for the yeare of our Lorde, 1559. --VVith the predictions and presages of every moneth. -プロヴァンス州の医学博士ミシェル・ノストラダムス師による紀元1559年向けの占筮 --毎月の予言と予兆を付記。 *内容  八つ折版で95ページある。  『[[散文予兆集成>Recueil des Presages Prosaiques de M. Michel de Nostredame]]』第4巻第1~300番に対応する散文の予兆が英訳されている。ただし、そのうち予兆詩13篇は含んでいない。献辞の類も含まれていない。  巻末には「1558年4月27日作成」とあるが、訳した時期にしては早すぎるので、オリジナルのフランス語版の奥付をそのまま転記したものなのかもしれない。ただし、[[ピエール・ブランダムール]]は作品中に見られる「この暦書の算定を行っている本日、1558年5月23日」(p.5)等の矛盾する記述も指摘している((Brind’Amour [1993] p.479))。 *出版地  当時アントウェルペンの名は、海賊版が出版地を偽装する際にしばしば使われたので、この版もそういう版だろうと推測されている。実際の出版地はロンドンだろうと推測されているが、業者の特定には至っていない((Chomarat [1989] no.26, Benazra [1990] p.30))。  業者名が伏せられているのは、正規に英訳版を出版していた[[ヘンリー・サットン]]を意識したものだという指摘もある((Bosanquet))。 *所蔵先 -大英図書館、バイエルン州立図書館 *復刻  1969年に『[[The Prognostication for the yeare 1559]]』として影印版が出版された。 ---- #comment
 『&bold(){1559年向けの占筮}』は、1558年頃に出版されたと推測されている英訳されたノストラダムスの暦書。扉にはアントウェルペンで出版されたと書かれているが、実際にはロンドンで出版された海賊版であろうと推測されている。 #ref(1559progno.JPG) 【画像】『1559年向けの占筮』の扉((画像の出典:[[Prophecies on Line>>http://www.propheties.it]])) *正式名 -The Prognostication of maister Michael Nostradamus, Doctour in Phisick. In Prouince for the yeare of our Lorde, 1559. --VVith the predictions and presages of every moneth. -プロヴァンス州の医学博士ミシェル・ノストラダムス師による紀元1559年向けの占筮 --毎月の予言と予兆を付記。 *内容  八つ折版で95ページある。  『[[散文予兆集成>Recueil des Presages Prosaiques de M. Michel de Nostredame]]』第4巻第1~300番に対応する散文の予兆が英訳されている。ただし、そのうち予兆詩13篇は含んでいない。献辞の類も含まれていない。  巻末には「1558年4月27日作成」とあるが、訳した時期にしては早すぎるので、オリジナルのフランス語版の奥付をそのまま転記したものなのかもしれない。ただし、[[ピエール・ブランダムール]]は作品中に見られる「この暦書の算定を行っている本日、1558年5月23日」(p.5)等の矛盾する記述も指摘している((Brind’Amour [1993] p.479))。 *出版地  当時アントウェルペンの名は、海賊版が出版地を偽装する際にしばしば使われたので、この版もそういう版だろうと推測されている。実際の出版地はロンドンだろうと推測されているが、業者の特定には至っていない((Chomarat [1989] no.26, Benazra [1990] p.30))。  業者名が伏せられているのは、正規に英訳版を出版していた[[ヘンリー・サットン]]を意識したものだという指摘もある((Bosanquet))。 *所蔵先 -大英図書館、バイエルン州立図書館 *復刻  1969年に『[[The Prognostication for the yeare 1559]]』として影印版が出版された。 ---- #comment

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