「ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ドメルグ、1731年)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』1731年アヴィニョン版は、[[フランソワ=ジョゼフ・ドメルグ]]によって出版された。
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【画像】1731年版の扉((画像の出典:Ruzo [1997] p.337))
*正式名
-Les Propheties de M. Michel Nostradamus, Dont il y en a trois qui n'ont jamais été imprimées. Ajoûtées de nouveau par l'Auteur.
-- Imprimées par les soins du Fr. Jean Vallier du Couvent de Salon des Mineurs Conventuels de saint François.
--Nouvelle Edetions.
--Imprimé à Lyon & ce vandent / A Avignon, Chez François Joseph Domergue Imprimeur de Son Excellence Monseig. l'Archevêque & de l'Université.1731
-ミシェル・ノストラダムス師の予言集、著者によって付け加えられた未刊の3篇を含む版。
--サロンのフランシスコ会修道院の修道士ジャン・ヴァリエの配慮で印刷された。
--新版
--リヨンで印刷され、アヴィニョンで大司教猊下と大学の御用印刷業者をつとめるフランソワ・ジョゼフ・ドメルグの店で販売される。1731年。
表題は[[偽1566年版『予言集』>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (偽ピエール・リゴー版、1716年頃)]]とほぼ同じだが、「300篇」(trois cents)が「3篇」(trois)になっているほか、Edition を Edetion とするなどの細かな誤植がいくつも見られる。
*内容
未詳。扉の写真を掲載している[[ダニエル・ルソ]]のほか、[[ミシェル・ショマラ]]や[[ロベール・ブナズラ]]の書誌でもこの版については詳述されていない。
[[ダニエル・ルソ]]は写真の下に簡潔なコメントを添えている。そこでは、偽年代版である[[1566年版『予言集』>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (偽ピエール・リゴー版、1716年頃)]]と同じく扉でジャン・ヴァリエに言及していることと、活字体が一致することが指摘されている((Ruzo [1997] . なお、このコメントはフランス語版では省かれている。))。
このことから、内容上も偽年代版と同じ、つまり2つの序文と百詩篇10巻分(補遺篇なし)だったのではないかと思われる。その場合、二部構成をとっていた可能性も考えられるが、実際のところは分からない。
いずれにせよ、誤植の散見された偽1566年版の扉よりもさらに誤植の増えている扉を見る限りでは、内容上もそれほど信頼性の高い版ではないものと思われる。
*所蔵先
イタリア国立マルチャーナ図書館に唯一現存しているようである。
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『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』1731年アヴィニョン版は、[[フランソワ=ジョゼフ・ドメルグ]]によって出版された。
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【画像】1731年版の扉((画像の出典:Ruzo [1997] p.337))
*正式名
-Les Propheties de M. Michel Nostradamus, Dont il y en a trois qui n'ont jamais été imprimées. Ajoûtées de nouveau par l'Auteur.
-- Imprimées par les soins du Fr. Jean Vallier du Couvent de Salon des Mineurs Conventuels de saint François.
--Nouvelle Edetion.
--Imprimé à Lyon & ce vandent / A Avignon, Chez François Joseph Domergue Imprimeur de Son Excellence Monseig. l'Archevêque & de l'Université.1731
-ミシェル・ノストラダムス師の予言集、著者によって付け加えられた未刊の3篇を含む版。
--サロンのフランシスコ会修道院の修道士ジャン・ヴァリエの配慮で印刷された。
--新版
--リヨンで印刷され、アヴィニョンで大司教猊下と大学の御用印刷業者をつとめるフランソワ・ジョゼフ・ドメルグの店で販売される。1731年。
表題は[[偽1566年版『予言集』>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (偽ピエール・リゴー版、1716年頃)]]とほぼ同じだが、「300篇」(trois cents)が「3篇」(trois)になっているほか、Edition を Edetion とするなどの細かな誤植がいくつも見られる。
*内容
未詳。扉の写真を掲載している[[ダニエル・ルソ]]のほか、[[ミシェル・ショマラ]]や[[ロベール・ブナズラ]]の書誌でもこの版については詳述されていない。
[[ダニエル・ルソ]]は写真の下に簡潔なコメントを添えている。そこでは、偽年代版である[[1566年版『予言集』>ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (偽ピエール・リゴー版、1716年頃)]]と同じく扉でジャン・ヴァリエに言及していることと、活字体が一致することが指摘されている((Ruzo [1997] . なお、このコメントはフランス語版では省かれている。))。
このことから、内容上も偽年代版と同じ、つまり2つの序文と百詩篇10巻分(補遺篇なし)だったのではないかと思われる。その場合、二部構成をとっていた可能性も考えられるが、実際のところは分からない。
いずれにせよ、誤植の散見された偽1566年版の扉よりもさらに誤植の増えている扉を見る限りでは、内容上もそれほど信頼性の高い版ではないものと思われる。
*所蔵先
イタリア国立マルチャーナ図書館に唯一現存しているようである。
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