予兆詩第111番

予兆詩第111番(旧101番) 1564年9月について

原文

Tout inonder, à la razée 1 perte.
Vol de mur, mort, de tous biens abondance.
Eschapera par manteau de couverte 2 .
Des neufs 3 & vieux sera tournée chance. *1

異文

(1) razée 1589Rec : Razée T.A.Eds.
(2) de couverte : de couvertes 1605 1649Xa, decouverte 1650Le 1668A, descouverte 1668P
(3) neufs : neuf 1649Ca 1650Le 1668

(注記)1589Rec はジャン=エメ・ド・シャヴィニーの手稿『散文予兆集成』の異文。この年向けの予兆詩は、初出に当たるフランス語版の暦書どころか英語訳やイタリア語訳すら確認されていないため、復元にあたっての底本は1589Rec になる。

日本語訳

全てを水浸しにする。剃髪の女性に損失。
壁からの飛翔、死。全ての物財は豊富にある。
外套によって庇うものから逃れるだろう。
新参たちと古参たちについて、運の向きが変わるだろう。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、1行目前半は大洪水についてで、後半は1563年のアンボワーズの勅令が、カトリックには得にならなかったことを指すとした。2、3行目については解釈を放棄した。4行目については、「新参」がプロテスタント、「古参」がカトリックとした *2


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