ブノワ・オド

 ブノワ・オド(Benoist Odo)は16世紀リヨンの出版業者。
 詳細な研究がなく、活動状況などはよく分からない。アンリ・ボードリエは、この人物が手がけた文献として、ノストラダムスの『1567年向けの暦』しか挙げていない。しかし、オドは『1565年向けの暦』も出版しており、フランス国立図書館には1565年に出版された王令も現存している*1
 他方、リヨン市立図書館には1573年に「ブノワ・オドの未亡人」が手がけた文献も残されている。
 これらからすると、おそらく1560年代半ばに活動し、1570年代初めまでに亡くなっていたのだろうと考えられる。

ノストラダムス関連

 上記の通り、『1565年向けの暦』と『1567年向けの暦』を出版した。
 ノストラダムスの暦書がリヨンで出されるときには、ブロトー親子(ジャン・ブロトーピエール・ブロトー)やアントワーヌ・ヴォランの手で出版されるのが常であり、オドが出したこの2冊は例外的なものである(実際、その間に出された『1566年向けの暦』は、ピエール・ブロトーとアントワーヌ・ヴォランが手がけた)。


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最終更新:2010年06月08日 20:37