『
ノストラダムス 封印された予言詩』は、2010年に邦訳された
マリオ・レディングの小説。務台夏子訳の上下巻で、新潮文庫に収められている。
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内容
コメント
日本語訳は、フランス語の読み方など瑣末な点で気になる箇所もあるものの、全体として非常にこなれていて読みやすい。
原書へのコメントと重なるが、エンターテインメントとしてはよく出来ており、謎と絡み合いつつ展開するスリリングな物語は十分に楽しめる。
ただし、ノストラダムスの失われた詩篇に数百万ドルの価値があるとか、人殺しをしてでも手に入れる価値があるといった位置づけは、1999年を境にノストラダムスへの関心が急速に冷めた日本でどの程度受け入れられるか、疑問に思える。
なお、念のため付言しておくと、作中に
1999年7月の詩は一言も出てこない。
書誌
- 書名
- ノストラダムス 封印された予言詩
- 巻数
- 全2巻(上下巻)
- 著者
- マリオ・レディング
- 訳者
- 務台夏子
- 版元
- 新潮社
- 出版日
- 2010年3月1日
- 注記
- 新潮文庫
外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)
- Titre
- Nostradamus fûinsareta yogenshi (trad./ Nostradamus - les quatrains prophétiques scellés)
- volumes
- 2 vols.
- Auteur
- Mario READING
- Traducteur
- MUTAI Natsuko
- Publication
- Shinchôsha
- Lieu
- Tokyo, Japon
- Date
- le 1er mars 2010
- Note
- Format de poche. Traduction en japonais du livre de M. Reading, The Nostradamus Prophecies, U.K., 2009
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- ブームが過ぎ去って10年も過ぎたのにそんな本が出版されるのが驚き。 -- とある信奉者 (2010-06-13 21:26:09)
最終更新:2010年06月13日 21:26