マリオ・レディング

 マリオ・レディング(Mario Reading, 1953年 - 2017年*1)はイギリス、ドーセット出身の作家。イースト・アングリア大学中退。
 レディング自身の言によれば、稀覯書の販売業者、乗馬教師(南アフリカ)、ポロ選手(インド、フランス、スペイン、U.A.E.)、厩舎経営(イギリス)、コーヒー農園経営(メキシコ)など、世界各地で様々な職業を経験したという*2

 映画関係の著作として Dictionary of Cinema が、小説に The Music-Makers がある。

【画像】The Music-Makers 表紙

ノストラダムス関連

 21世紀に入ってから、以下のような解釈書を次々と出版している。
  • 『未来に向けたノストラダムス全予言』(The Complete Prophecies of Nostradamus for the Future)
  • 『ノストラダムス:福音』(Nostradamus: The Good News)
  • 『ノストラダムス:100大予言』(Nostradamus: The Top 100 Prophecies)

 日本では「ノストラダムス研究の第一人者」「ノストラダムス研究の権威」などとも紹介されているが*3、解釈者としての活動が始められてから、それほどの期間が経過しているわけでないため、信奉者の中に限定してもそのような高い評価が定着しているとは思えない。
 ただ少なくとも矢継ぎ早に著書が出されていたことから言って、ノストラダムス関連の人気作家として一定の成功を収めたとは言えるのかもしれない。

 小説作品には『ノストラダムス予言集』がある。これは『ノストラダムス 封印された予言詩』という題名で日本語版が出版されたほか、フランス語、スペイン語(カスティーリャ語)、カタルーニャ語、ポルトガル語、ロシア語、トルコ語、中国語など、さまざまな言語版が出版された。


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最終更新:2017年03月31日 21:18

*1 生没年はウィキペディア英語版による。出典の明示はないが、没年についてはテレグラフ紙などの死亡記事で確認できる。

*2 以上の経歴は、『ノストラダムス 封印された予言詩』上巻カバー裏見返し、下巻「訳者あとがき」による。

*3 『ノストラダムス 封印された予言詩』カバーや帯など