渡辺一夫

 渡辺一夫(わたなべ かずお、1901年-1975年)は、仏文学者。東京大学名誉教授。
 東京大学文学部仏文科卒業。旧制東京高等学校、東京大学、立教大学などで教鞭を執った。16世紀フランス文学、なかんずくフランソワ・ラブレー研究に関する日本の第一人者であった。
 その著作は『渡辺一夫著作集』(筑摩書房、全14巻)にまとめられている。訳書には『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語』(岩波文庫、全5巻)、『ピエール・パトラン先生』(岩波文庫)など多数がある。


【画像】『狂気について』カバー表紙

ノストラダムス関連

 「ある占星師の話 ― ミシエル・ド・ノートルダム(ノストラダムス)について」(初出1947年)は、日本人によるノストラダムスを紹介した文献としては最初期に属するもので、記念碑的な「古典」である。
 晩年には「ノストラダムスの「魔法鏡」の話」という随筆もものしている。

 ほかに「白日夢 カトリーヌ・ド・メディチ太后の最期とその脚の行方」(『狂気について』ほか所収)でも、ノストラダムスに言及したくだりがある。


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最終更新:2010年06月23日 22:56