予兆詩第125番

予兆詩第125番(旧115番) 1565年10月について

原文

Du tout changé, persecuter l'un quatre.
Hors maladie, bien loin mortalité.
Des quatre deux plus ne viendront debatre,
Exil, ruine1, mort, faim2, perplexité. *1

異文

(1) Exil, ruine : Ruine, exil 1589Rec, Pxil, ruine 1668P
(2) faim : fain 1565Od

(注記1)1565Od は『1565年向けの暦』の異文。1589Rec はジャン=エメ・ド・シャヴィニーの手稿『散文予兆集成』の異文。
(注記2)ベルナール・シュヴィニャールは 1668P で4行目の perplexité が erplexité と綴られているとしていたが、当「大事典」で参照している版にはそのような異文はない。多く刷られた中にそういう異文を含む版があったのか、何らかの誤認かは不明。

原文

全てが変えられ、一人が四人を迫害する。
病から脱し、死の影は大きく遠ざかる。
四人のうちの二人は、もはや討論しには来ないだろう。
亡命、崩壊、死、飢餓、困惑。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、1579年6月に当てはめ、冒頭はアンリ3世が習慣や様式を変えたこととした。残りの部分はアンリ3世の小姓たち6人が決闘をし、うち4人が死んだことと関連付けた*2


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予兆詩
最終更新:2010年07月09日 22:02

*1 原文はChevignard [1999] p.174による。

*2 Chavigny [1594] p.236