予兆詩集全訳

 予兆詩集の全訳を掲げる。底本はベルナール・シュヴィニャールの校訂版*1を利用させていただいた。詩番号もシュヴィニャールによるものを踏襲している。カッコ内の詩番号は伝統的な予兆詩集での番号である。
 詩番号にリンクが張ってあるものは、別ページに解説を用意している。

1(1) 1555年について
魂が神の御心に触れて予告する、
騒乱を、飢餓を、ペストを、略奪するための戦争を、
水を、旱魃を、血に染まった大地と海を、
(その結果)生まれる平和と休戦を、死する高位聖職者たちと君主たちを。

(2) 1555年に関する冒頭の献辞
ティレニア海と大洋はラ・ガルド
つまりは偉大なネプトゥヌスと、彼の三叉戟の兵士たちによって、
プロヴァンスは大いなるタンドの手によって、(それぞれ)安泰。
さらに、ナルボ・マルティウスはヴィラールの雄々しさ(によって安泰)。

2(3) 1555年1月について
時を告げる大きな青銅器は
暴君の最期に際し、壊れるだろう。
涙、嘆き、叫び。大水と氷はパンを与えない。
V.S.C. 平和。軍隊が通るだろう。

3(4) 1555年2月について
レマン湖のほとりで、恐怖が大きくなるだろう。
会議のせいで、それは衰えるはずがない。
新しい王は、配下の一群に準備させる。
若者は死ぬ。飢餓と恐怖が表面化するだろう。

4(5) 1555年3月について
おお残酷なマルスよ、汝はどれほど怯えさせるのだろうか!
加えて、鎌は銀と交会している。
艦隊、軍隊、水、風。ミミズが取り巻く。
海と陸で休戦。友はL.V. に結び付けられている。

5(6) 1555年4月について
汝は監視をしなかったことで一層侮辱されよう。
強き弱者、平穏な不穏。
人々は飢えを訴え、民衆は抑圧される。
高慢で不公正な長身の男が海を赤く染める。

6(7) 1555年5月について
五日、六日、十五日に、遅かれ早かれ彼らは滞在する。
終わりなき息子。暴動を起こされた諸都市。
平和の伝令官は二十三日に戻る。
開かれた者は五を閉ざす。捏造されたニュース。

7(8) 1555年6月について
水瓶の遠くと近くに、奸悪な者が退がり来る。
大いなるマルスに、火は障害を与えるだろう。
アクィロ、南仏、非常に高慢な女の方へと
フローラは門を開けたままにしておくだろう。

8(9) 1555年7月について
八日、十五日と五日に、何という不誠実な者が
奸悪な偵察者を許しにやってくるだろうか!
空の火、雷、恐怖、畏怖、教皇の地位。
西方は震え、サランのブドウ酒を大いに締め付ける。

9(10) 1555年8月について
六日、十二日、十三日、二十日に婦人が語るだろう。
長男は女性により堕落させられるだろう。
ディジョンとギュイエンヌでは雹と雷が彼を打ちのめす、
血とブドウ酒をむさぼる貪欲な者を。

10(11) 1555年9月について
天は涙する、それをなさしめたのか、と。
海は準備し、ハンニバル(未作成)は計略を実行する。
デニスは水浸しになる。艦隊は遅れ、鎮まらない。
彼は秘密を知らなかった。汝はそれを喜ぶのか。

11(12) 1555年10月について
ウェヌスネプトゥヌスは企てを続行するだろう。
沈思する人々は閉じ込められ、反対する人々は災禍に遭う。
アドリア海の艦隊は、テムズ川の方へと曳かれる。
第四の騒音は夜に休んでいる人々を傷つける。

12(13) 1555年11月について
天の大いなる者が外套の下で与えるだろう、
門に提示されたアドリアの救援を。
彼は起こりうる危険から身を守るだろう。
夜、傷ついた大物が箱を追いかける。

13(14) 1555年12月について
卑劣な虚偽の門は大いに叫ぶ。
開かれた口、平和の条件。
結晶化したローヌ川、水、雪、染まった氷。
死、また死、風は雨によって重荷を壊すだろう。

14(15) 1557年1月について
飾られた小物は大きな坩堝 〔るつぼ〕 を恐れるだろう。
第一位に選ばれし者。捕虜たちは戻らない。
世界の偉大なる低きもの。イタリアは気楽でない。
バル、ヒステル、マルタ島。空疎な者は戻らない。

15 1557年2月について
元老院と民衆は満足せず、指導者を見捨てる。
都市は武装し、人々は宮廷を脅かす。
亡命者たち、彼らは亡命者たちを導く、
オオヤマネコを従えつつ。夜、その場所に死体。

16 1557年3月について
その遠征はひどく恐れるに値する。
有名人たちが死に、逃亡者が再び捕まるのだ。
大きな騒動は無駄ではないだろう。
囚われるのではと疑う者は全く入ろうとしないだろう。

17 1557年4月について
不誠実な行為で、敵の手に落ち、
夜にとらわれる。不吉な入口を出入りし、
大物を見せびらかす。良き顧問のもとに、幼子は置かれる。
シエーナストエカデス諸島には罠。

18(16) 1557年5月について
今月に結びつく急報が空に現れ、
受理され、放置される。死者の数は不確定。
月初めには雨がほとんどなく、天は地を干上げる。
敗北、死、捕囚、逮捕、不運にも。

19(17) 1557年6月について
輸送船で海戦に勝利するが、アントウェルペンは絶縁する。
天から生まれた偉人。火、震撼、高い燃焼。
サルデーニャ、木、マルタ、パレルモ、コルシカ
高位聖職者は死ぬ。一人の者がラバに跨り打ち据える。

20(18) 1557年7月について
さまよう伝令官は、犬から獅子へと向きが変わる。
火は都市を燃やすだろう。略奪、新しい占領。
軽量船が発見し、囚われの王子が戻される。
斥候はガリア人に捕われる。乙女は大いなる者と結ばれる。

21(19) 1557年8月について
大いなる宮廷から追放された者、紛争、負傷者、
選ばれた者、降伏、告発された者、失敗、反逆者たち。
火中の都市、火刑、洪水、毒、圧搾、
水面へ漕ぎ出すことなく、ラティウム人を怒らせることもない。

22(20) 1557年9月について
海と陸を行き、信仰と忠誠心は砕かれる。
略奪、遭難、都市では騒擾。
苦難、残酷な行為、野望が培われる。
弱い攻撃、事件の指導者が罰せられることはない。

23(21) 1557年10月について
寒さ、大洪水、王国から追放された者。
否定されたもの、不和、北方は東方を弱らせる。
毒、攻囲がなされ、都市から逐われた者。
幸福な帰還、新しい宗派は破滅する。

24(22) 1557年11月について
閉じられた海と開かれた世界の祝宴、都市は奪還される。
新しく選ばれた大物は大きな騒擾によって衰える。
フローラが開き、陣営が入る。破棄された信仰。
重圧は白い羽毛には厳しいものとなろう。

25(23) 1557年12月について
ウェスタの加護、戦争は絶やされ移される。
海戦、名誉、死、高位聖職者たち。
入ること。死亡。フランスは大いに増強される。
選ばれた者は通り過ぎ、悪い時期に来る。

26(24) 1558年1月について
より若い王が生み出される。陰鬱な祝婚歌。
聖職者たちは動揺させられる。饗宴、遊戯、鎮まっているマルス
夜、涙、人々は叫ぶ、婦人は外へ導かれる。
逮捕と全方面から破棄された合意。

27 1558年2月について
ラティウム人は動揺させられ、ガリア人たちはローマに入らされる。
マルスは三方向から熱狂的に血管を開く。
ジェノヴァ(未作成)は飢え、リグーリアはひどい目に遭う。
インスブリア、ニースおよび半分の羊毛は震える。

28(25) 1558年3月について
ヒエラルキア内部での虚しい騒ぎ。
ジェノヴァ(未作成)は反逆する。蜂起、侵攻、騒乱。
最も偉大な王のもとに、君主制は属するだろう。
選挙、覆われた紛争、葬られた者たち。

29(26) 1558年4月について
不和により、喪失へと傾く。
突然、一人の男がそれを立て直すだろう。
アクィロの方で、騒音が非常に高まるだろう。
負傷、通過点と上方の地点。

30(27) 1558年5月について
異国の帆のティレニア海。
大洋を通じて様々な襲撃があるだろう。
ペスト、毒、血が幕屋の中で。
指導者や教皇特使たちは満潮の海を進むことに動揺する

31(28) 1558年6月について
信頼が存在していた場所で、それは打ち砕かれるだろう。
敵たちが敵たちを食むだろう。
天が火を雨のように降らせ、燃やすだろう。中断される、
夜に企てが。指導者たちは諍いを起こすだろう。

32(29) 1558年7月について
雹と雷鳴、いくつかの野は人がいなくなる。
恐怖と喧騒、前線への強襲。
偉大にして偉大なる者は亡び、亡命者たちは赦される。
ゲルマニア人、イスパニア人。海を通じてバルバロイの軍旗が。

33(30) 1558年8月について
騒いでも無駄だろう。衰えている者たちは連れ去られる。
剃髪の者たちは捕われ、パンポタンが選ばれる。
二人の赤き者が失敗し、四人がまさしく交差する。
力ある君主にとって邪魔になる雨。

34 1558年9月について
発見された事実、捕われた捕虜、海を通る。
平和、非平和、拒絶された交易、結婚はない。
陣営、新しい都市、半分の羊毛は強く立て直す。
最先端と角は飼い葉の上を巡るだろう。

35(31) 1558年10月について
雨、風、バルバロイの艦隊、ヒステル、ティレニア海、
輸送船が通る、チェルヴェーテリ、配備された兵たち。
恩恵は削られ、シエーナフローラにより解放される。
二者は死ぬだろう。結ばれた友情。

36(32) 1558年11月について
美しきウェヌスフローラに入るだろう。
秘密の亡命者たちはその場所を放置するだろう。
多くの未亡人たち、大物の死を彼女たちは悼む。
王国から追い出すことを、偉大にして偉大なる者がする恐れはない。

37(33) 1558年12月について
遊戯、饗宴、婚礼、有名な高位聖職者の死。
騒ぎ、休戦の平和、敵を弱らせる間の。
海も陸も空も騒がしい。偉大なブレンヌス(未作成)の行為。
叫び、金、銀、人々は敵を破滅させる。

38(34) 1559年について
畏怖、氷、大略奪、海を渡って王国は拡大する。
宗派と聖職者たちは、海をこえて一層磨かれる。
ペスト、暑さ、火、アクィロの王の旗。
戦勝記念を建てる。ヘンリポリスの都市。

39(35) 1559年1月について
偉大な者はもはやいない。雨。二輪馬車に結晶。
喧騒が引き起こされる。全ての物財は豊富にある。
剃髪たち、聖別されたもの、新しいものたち、古いものたち、怯えさせるもの、
選ばれたもの、恩知らず、死体、憐れまれたもの、悦び、同盟。

40(36) 1559年2月について
腐った小麦、悪疫の空気、イナゴ。
急に落ちるだろう。新たな新しいものが生まれる。
捕虜たちは鎖に繋がれる。軽いものたち、高くて低いものたち、重いものたち。
その骨によって、王に向けられることが望まれなかった悪事が。

41(37) 1559年3月について
神殿に囚われた者たち、諸宗派による長い争い。
選ばれた者と奪われた者が、森で諍いを形作る。
七十の党派が新たな同盟を生む。
その結果は彼らの死。王は宥められる。報告。

42(38) 1559年4月について
王は勝利者、皇帝と称えられる。
信頼は裏切られ、王家の事件が認識される。
エマティアの血が王を征服者にする。
傲慢な民族が涙を流して謙虚になる。

43(39) 1559年5月について
耐え難き者による婚礼と祝婚歌。
三つの陣営によって赤き者たちと剃髪たちが分けられる。
黒い若者における魂は火によって返される。
偉大なるネプトゥヌスへとオグミオスは置き換えられる。

44(40) 1559年6月について
家の七人は致命的な死により付きまとわれる。
雹、嵐、ペストをもたらす害悪、怒り。
西方の全ての者が逃げ出し、東方の王は、
そのかつての征服者たちを屈服させるだろう。

45(41) 1559年7月について
略奪された盗人、暑さ、大旱魃。
過度には存在せず、事件は見られず聞かれない。
その異邦人に対し、非常に深い友愛が示される。
新しい国に、東方の王は目をくらまされる。

46(42) 1559年8月について
見つけられた瓶、税に従う都市。
分断された野、新しい欺瞞。
負傷したイスパニア人、飢餓、猛威を振るうペスト。
執拗な嘲り、不明瞭、悪事、妄想。

47(43) 1559年9月について
乙女たちと未亡人たちよ、汝らの良い時代が近付いている。
それは熱望されるものでは全くないだろう。
新たに近付くのは遠い先のことになるだろう。
しっかり十分に取られ、きちんと元通りになり、より悪い状態が続くだろう。

48(44) 1559年10月について
それは今月の内に完成するだろう。
三人の大物を除けば、良き小都市は遠いだろう。
彼らに反抗して、そのうち一人が陰謀を企むだろう。
今月の終わりに窮乏が見られるだろう。

49(45) 1559年11月について
論題が維持され、婚礼は再開される。
偉大にして偉大なる女性はフランスの外へ出掛けるだろう。
ロマーニャへの叫び声は、倦むことがない。
偽りだらけの保証により、平和が受け取られる。

50(46) 1559年12月について
涙に暮れた悦びがマルスを捕らえに来るだろう。
偉大な者を前に、神々しい者たちは動揺するだろう。
彼らは言葉を発することなく、三方向から入るだろう。
マルスは鎮められ、氷の上をブドウ酒が駆け巡る。

51(47) 1560年1月について
会合、議会、仮信条協定は公会議ではない。
この年は平和、ペスト、飢餓、分裂を準備する。
住居の外と中に置かれたものが空を変える。
認可の終焉、ヒエラルキアの叛乱。

52(48) 1560年2月について
議会を中断し、古き聖なるものが取り戻す、
二者の下で。許しによって火が続いて生じる。
長身の赤き者は、軍隊を除外した式典の挙行を望むだろう。
怠慢の平和、選ばれし者、未亡人は生きる。

53(49) 1560年3月について
変革によって選ばれた者が目立たせるだろう、
会合の場所を。その境界の外へ出る。
残酷さを変えることによる偽善。
怪しげな場所から素早い者たちが一人残らず去るだろう。

54(50) 1560年4月について
選ばれた場所に剃髪たちは満足しない。
レマン湖から導かれる許されざるもの。
人々は古い時代を一新させ、
綿密に企てられた陰謀を暴くであろう。

55(51) 1560年5月について
アロブロゲス人たちの合意は中断されるだろう。
最後の手段は過酷な徴発を生むだろう。
偉大な謀反人が断交されることはないだろう。
そして新たな結びつきが承認される。

56 1560年6月について
古い火は新しい炎によって逐われ、
最後には、あるべきものとなるだろう。
高座以外には恐怖、偉大な婦人は喜ぶ。
そして、彼が約束していたものは全く保たれない。

57(52) 1560年7月について
長い髪が統治者に害をなす。
飢餓、灼熱、火、血なまぐささ。
ユピテル主義者の全ての身分に大いなる栄誉。
剃髪たちによって焚きつけられた暴動。

58(53) 1560年8月について
ペスト、飢餓、火、灼熱が止むことはない。
雷、大きな雹、聖堂は空から打たれる。
勅令、逮捕、過酷な法が破棄される。
発見者である指導者、その従者たちと彼自身が捕らわれる。

59(54) 1560年9月について
剃髪たちは甲冑を奪われるだろう。
彼らのより大きな諍いが増幅するだろう。
アルバニア人たちは雷のせいでリベル・パテルに失望させられる。
諸宗派はその奥深い部分を傷つけられるだろう。

60(55) 1560年10月について
妥当な要求が受け容れられるだろう。
彼らは逐われ、そのあと立て直されるだろう。
偉大にして偉大なる女性は満ち足りていると気付くだろう。
盲人、聾者は上に置かれるだろう。

61(56) 1560年11月について
それは置かれないだろう。新参者たちは追い払われる。
遠くからの黒き者たち、そして偉大なものが強く保つだろう。
軍隊を救うため、亡命者たちは一層逐われる。
勝利を歌い上げること、自由でない者たち、慰め。

62(57) 1560年12月について
愁嘆が残される。最高の結びつき。
剃髪たちと偉人が死ぬ。拒絶が入り口で行われる。
それは戻ってくるが、恩恵は忘れられる。
不正の死が宴席で遂行される。

63(58) 1561年について
王にして王なる者は生まれる、春からは危険。
悪疫の年、曇らされて動揺したものたちが
保つであろうものを保ち、大物たちには面白くない。
そして嘲弄する者たちの時期は過ぎ去るだろう。

64 1561年1月について
生まれるものを持たず、赤子は出来事を手厳しく拒む。
遠征の恐怖、変化の拒絶。
境界の外から出でたもの。次いでその事柄に関する発見。
そして、満足しない者が襲われ、不明瞭な死を遂げる。

65 1561年2月について
取られた物や囚われた者を、三倍の賠償金が止めない。
より深きへ置かれ、持ち上げられ、高座に就けられる。
攻囲の援軍、戦利品と歩兵中隊。
司祭が変わり、日曜説教に関しては平和であろう。

66(59) 1561年3月について
灰色の縄帯を締めている者が壁の下部に。
騎兵を抑えつつ、囚人が解放される。
視野からマルスと大鎌持ちが外れ、
外に置かれ、取り去られる。そして錯乱状態に。

67(60) 1561年4月について
時代が一掃される。悪疫の嵐。
バルバロイの攻撃、激昂、侵略。
今月を通じて、際限のない災厄が我らに仕向けられる。
そして最も偉大な二人はあまり嘲弄されない。

68(61) 1561年5月について
長くない喜びが彼の仲間たちによって棄てられる。
悪疫の年に、最も偉大な者が襲われる。
善良な婦人はエリュシオンの野に。
そして、財物の大半は寒さで摘まれない。

69(62) 1561年6月について
彼らが遠くから駆けつけ、紛争は準備されない。
悲しい企て。醜悪なペストの瘴気。
全ての陣営の大物たちは悲嘆に暮れる。
そして十七は二十二を襲う。

70(63) 1561年7月について
彼は再び捕らわれ、明け渡され、災厄に怯える。
低き者による血。そして恐るべき面々。
最も知恵ある人々を無知な人々が怯えさせる。
喪失、憎悪、恐怖。哀れな女性が零落する。

71(64) 1561年8月について
死んで捕らわれ、閑居する者たちの変化が、
より一層近づく一方で遠ざかるだろう。
幽閉された者たちは荒れた納屋でひとまとめにされる。
長引く救いによって、最も強き者が驚かされる。

72 1561年9月について
自由な西方、イギリス諸島
認められた者は低きを通る、ついで高きを。
悲しい満足、反逆、コルシカ島、スコットランド人
そして、弔鐘が鳴る暑い夜に反逆する。

73(65) 1561年10月について
灰色たち、白たち、黒たち、煤けた者達、僧帽をかぶった者達が
自らの地位に再任され、解任され、叙任されるだろう。
夢想家たちは馬鹿にされたと思うだろう。
そしてウェスタリスたちは強力な焼き網に閉じ込められる。

74 1561年11月について
バルバロイの旅からの帰還により
彼らはプロテスタントが入ることを褒め称えるだろう。
憎しみの謀略は稀だろう。
途上での死、地方での反逆者。

75 1561年12月について
抑圧による大惨禍。
祝婚歌は悲しみと涙を転換する。
熱風、議会、畏怖と恐れ。
夜の寝台にて、丸腰で襲われた者。

76(66) 1562年について
冬季と春は良好で健やか、夏は凶。
乾燥する秋は有害、小麦は稀少。
ブドウ酒は十分。悪い双眼、事件、迫害された者。
戦争、叛乱、暴動につながる損害。

77(67) 1562年1月について
善に向けた隠された欲求が成就するだろう。
宗教、平和、愛、合意。
祝婚歌は全く同意されないだろう。
高貴な者たちは高く低く環状に置かれる。

78(68) 1562年2月について
指導者は剃髪たちのために、すぐに達することはないだろう。
勅令は変えられ、閉じこめられた者たちは楽になる。
偉大な死が発見される。何度も低い場所に立ち、
巣窟において覆い隠され、凍えさせられ、打たれる。

79(69) 1562年3月について
遠くから動かされ、遠くから近くへと脅かすだろう。
女性によって捕られ、囚われ、平穏になる。
人々が駆け引きするようには保てないだろう。
過ぎ去らない者が置かれ、激怒から魂を取り除く。

80(70) 1562年4月について
それは遠くから、動かすために蘇らせに来るだろう。
果てしない人々に対する無為な発見。
なすべきことのために悪事が誰からも認識されない。
厨房で死が見つけられて終えられる。

81(71) 1562年5月について
同意されたことは何もない。よりひどい一層の悪事と騒乱。
あるべきものとして、海と陸は静まる。
どんな取り決めも二重に価値はない。
不公正な者が会議で無効にすることを命じるだろう。

82(72) 1562年6月について
異常な出来事は恐るべきもので、信じられない!
テュポンは取るに足らぬ者たちを動揺させるだろう。
彼らはすぐ後に索条によって支えられる。
そして、大部分の者は野に追放される。

83(73) 1562年7月について
天からフランスに来て玉座についた正統な者が、
徳によって世界を平和にする。
より多くの血が撒き散らされ、ほどなく好機がめぐってくる。
それは鳥たちと火によるもので、蛆虫によるものではない。

84(74) 1562年8月について
色鮮やかな者たちとロバたちは満足しない。
そしてアンドロギュノスによってすっかり快活になる。
大部分の人々は時機が来ていないことを悟る。
彼らのうちの数人は乏しい利益を得るだろう。

85(75) 1562年9月について
彼らは目一杯の力を取り戻すだろう。
合意すべき点のせいで、結び付けられはするが和合しない。
全てが疑われるが、剃髪たちにはまだしも信頼がある。
彼らのうちの数人は、群れに包囲される。

86(76) 1562年10月について
陸と海の教皇特使によって、
大いなるケープはすべてに満足する。
ロルヴァランは黙して耳を傾ける、
その意見に同意したくないであろう者の言うことに。

87(77) 1562年11月について
風が敵の軍勢を邪魔するだろう。
最大の問題が困難の前に置かれる。
毒のブドウ酒がグラスに注がれるだろう。
馬の大きな化石が災いなしに通過する。

88(78) 1562年12月について
結晶によって企ては打ち破られ、
ずっと前からの遊戯や饗宴が、より多く戻される。
もはや彼の食事は偉大な者たちの近くにはないだろう。
急なカタルに聖水を振りかける。

89(79) 1563年について
健やかな春、血、しかし動揺させられ、合意は何もない。
途切れることのない殺人、捕囚、死体、被疑者。
沢山の水とペスト、全体の中のごく僅か、角笛が鳴る。
捕虜、死体、逃走者、到着する大物、来た者。

90(80) 1563年1月について
多くの水と多くの死が多くの武器を駆り立てる。
合意は何もなく、偉大な者は囚われたままに。
それで、人の血が激怒し、激昂する。
遅れた悔悛者、ペスト、戦争、騒擾。

91(81) 1563年2月について
言葉の死が敵たちに近づく。
温和な者は平和に帰着させたがるだろう。
頑迷な者たちは袋をなくしたがるだろう。
捕虜たちは驚かされ、激昂が疑わしい者たちを害する。

92(82) 1563年3月について
近親者達の死は途切れることなく、父たちも母たちも死ぬ。
愁嘆に立ち会う女性たち。悪疫に満ちた光景。
偉大な者はもはやなく、すべてが終えられる。
平和の下で休息するが、一人残らず反対する。

93(83) 1563年4月について
君主たちは討論し、キリスト教国は動揺させられる。
外国の異教徒たちに、キリストの御座は不快にさせられる。
極めて悪いものが来る、非常によいものも。死すべき者が目撃される。
東方の死、ペスト、飢餓、悪しき条約。

94(84) 1563年5月について
大地が震える。殺された者、驚異、怪異。
無数の捕虜、作られた口実、行うこと。
海上を行くことで不運が生じるだろう。
高慢に対する高慢、偽造するための悪事。

95(85) 1563年6月について
低く強い不公正の者は迫害されるだろう。
浄化するための雹、宝、彫られた大理石。
一団の指導者は人々を死なせるべく殺戮するだろう。
そして刃で木に留められるだろう。

96(86) 1563年7月について
悪くないものによる許せない結末。
火、愁嘆はなく、教皇特使は外で困惑する。
一番傷ついた者に戦いが仕掛けられることはないだろう。
六月の終わり、糸は木で切られる。

97(87) 1563年8月について
善き者たちは協定によって狡猾に弱らせられる。
マルスと高位聖職者たちは一つになり、止めないだろう。
贈り物に惑わされた大物たちは体を切られる。
相応しい者も相応しくない者も、不当な財を差し押さえるだろう。

98(88) 1563年9月について
吉から凶へと時代は変わるだろう。
八月の協約、最も偉大な者たちの希望。
大いなる者たちの愁嘆、扉がなお一層傾くだろう。
剃髪たちは知識からも権力からも理解されない。

99(89) 1563年10月について
この月には諸悪が起こると疑うに十分である。
死、全てを瀉血すること、ペスト、飢餓、争い。
亡命に反対の人々は注意しに来るだろう。
監視する者のない偉人たちの人知れぬ死。

100(90) 1563年11月について
死によって死は咬む。会議。悪疫をもつ鳥たちの一群。
人々はマリウスを攻撃しあぐねるだろう。
デウカリオンは最後の騒擾を惹き起こす。
半ば死んだような若者たちのうちで慄く者はほとんどいない。

101(91) 1563年12月について
怒れる者による死が他の者たちを輝かせるだろう。
そして高所でいくつかの大きな悪事が偶発する。
悲しい着想が各々を害するためにやって来るだろう。
世俗的なものに品位があり、ミサは成功する。

102(92) 1564年について
豊年、雨、豊穣な小麦、憎しみ。
人々に喜び。王子たちや王たちは対立の中に。
群れは滅びる。人類の変転。
人々は傷つけられる。そして、皮下の毒。

103(93) 1564年1月について
時期は非常に移ろいやすく、不和があらわになる。
戦争の勧告、変化、捕虜、変化したもの。
偉大な女性は生きていない。企てられた物事。洪水による損失。
大いなる争い、最も偉大な者に向けて全てが整えられる。

104(94) 1564年2月について
大洪水。陰謀が企てられた死という噂。
世紀は刷新され、三人の偉大な者たちは大いに仲違いする。
煽動者たちによって、和解は悪化させられる。
妨げの雨。合意のための悪意ある勧告。

105(95) 1564年3月について
人々は王たちの間に憎悪が生じるのを見るだろう。
対立と戦争が始まる。
大きな諸変化、新しい騒擾が増大する。
平民の秩序が傷つけられることになるだろう。

106(96) 1564年4月について
秘密の陰謀を、民衆は企てる。
策略の露見が煽り立てる。
偉大な者たちに対する凶暴な野獣。
そして殺され、権力のない状態に置かれる。

107(97) 1564年5月について
変わりやすい時期、熱、ペスト、憔悴。
戦争、戦闘。偽りなしに悲嘆にくれた時代。
浸水。君主はより小さき者達に苛酷。
王たちと偉人たちに祝福、他の者たちは死を恐れる。

108(98) 1564年6月について
その場所からの火が置かれ、ペストと逃走が生じる。
移ろいやすい時期、風、三人の偉人たちの死。
天からの巨大な雷霆が剃髪たちの住処を喰らう。
死が近い老人、果樹園の中に木はほとんどない。

109(99) 1564年7月について
世界は脅威に晒され、王たちは祝福する。
剃髪たちは存在した限りでの助言を受け動揺させられる。
彼らにとっての教会と王たちが人々を苛立たせる。
後にある人はそれではなかったものを示すだろう。

110(100) 1564年8月について
洪水が近い、牛のペスト、新しい
宗派は衰える。人々に空虚な喜び。
法なき法により、証拠として前に置かれる。
餌、罠、そして脈を断つために欺かれる。

111(101) 1564年9月について
全てを水浸しにする。剃髪の女性に損失。
壁からの飛翔、死。全ての物財は豊富にある。
外套によって覆いから逃れるだろう。
新参たちと古参たちによって、運の向きが変わるだろう。

112(102) 1564年10月について
口と咽喉に火傷による膿疱ができる。
七人の偉人たちのうち五人を、咳と鼻炎が害する。
非常に長引く雨。水疱は致命傷にはならない。
万人を輝かせていた偉大な者が死ぬ。

113(103) 1564年11月について
火の騒ぎにより、偉人たちと老人たちは衰亡する。
ペストは鎮まる。より偉大な女性が生まれる。
祭壇のペストは隠された干し草を余り摘まない。
群れは死ぬ。司祭以外には豊穣な喜び。

114(104) 1564年12月について
祝祭での快活なひとときと甘美な熱狂。
三人、四人は興奮し、近くで死ぬ。
道が欠け、祝祭では半分もない。
七と三によって、そして気まぐれに巡る。

115(105) 1565年について
この年は去年よりも百倍悪くなる、
王国の最も偉大な方々や教会の最も輝ける方々にとっても。
尽き果てぬ諸悪は彼等の死、追放、壊された廃墟をもたらすだろう。
偉大な女性は死に瀕する。ペスト、雨、傷、雹、北風。

116(106) 1565年1月について
大雨、雪、さび病にかかった植物、大きな傷。
最も偉大な者たちに喜び。ペストは治まらない。
小麦と種子は多い。そしてより多くの群れが
準備されるだろう。反目は和らがない。

117(107) 1565年2月について
偉人たちの間で大きな不和が生じる、
長身の学者について。大きな事件が煽り立て、
新しい諸宗派を憎しみと不和の中におくだろう。
同時に戦争と諸変化が全ての人々を傷つけるであろう。

118(108) 1565年3月について
秘密の陰謀、危険な変化。
秘密裏に陰謀を企てる。
雨、大風、高慢な人々による災禍。
川は氾濫する、ペストにつながる動向。

119(109) 1565年4月について
ペストがはびこり、諸宗派は争いあう。
時節は穏やかで、冬はほとんど戻ってこない。
ミサと説教について、彼こそが深刻に討議する。
川は氾濫し、至る所に致命的な諸悪が。

120(110) 1565年5月について
零細な民衆には討論と喧騒によって、
そして女性たちや故人たちによって、大きな戦いがある。
偉大な女性の死を瘰癧患者たちは称える。
より偉大な婦人たちはその地から追い払われる。

121(111) 1565年6月について
男たちも女たちも伴侶に先立たれる。
偉大な君主たちの生命が危うくなる。
ペスト、鉄器、飢餓、大災禍が渾然となる。
諸変化による騒動。小さき者が大いなる者を刺激する。

122(112) 1565年7月について
雹、さび病、雨、そして大いなる災い。
女性たちを守ること、それらが騒ぎの元になるだろう。
多くの死、ペスト、鉄器、飢餓は憎しみによるものである。
天は照り返していると言われる状態になるだろう。

123(113) 1565年8月について
小麦は十分というには程遠いだろう。
死は非常に白い雪が降ることに寄り添う。
不毛、腐った小麦、多量の水。
偉大な者は負傷し、そのわきには何人かの死体がある。

124(114) 1565年9月について
果物、小麦、高木、低木はほとんどない。
大きな家禽と長身の者が刺激する、
世俗的なものも高位聖職者である仔獅子も。
トランダーが打ち負かし、長身の者たちは後退する。

125(115) 1565年10月について
全てが変えられ、一人が四人を迫害する。
病から脱し、死の影は大きく遠ざかる。
四人のうちの二人は、もはや討論しには来ないだろう。
亡命、崩壊、死、飢餓、困惑。

126(116) 1565年11月について
偉人達の数はもはやそれほど多くはないだろう。
大いなる諸変化、精神的な衝撃、鉄、ペスト。
見積もりはほとんどせずに、貸され、満足いくように支払われる。
対蹠の月、霜がひどく害する。

127(117) 1565年12月について
融和よりもむしろ霜と氷と艦隊。
高齢で品のある未亡人たち、火、悲嘆。
遊戯、娯楽、喜び。マルスは不和を呼び込むだろう。
何組かの結婚によって良い期待が。

128(118) 1566年について
最も偉大な者たちへ死、名誉の喪失、そして暴力。
信仰告白者たち、彼らの身分と彼らの宗派。
二つの大きな教会で様々な騒ぎと退廃。
諸悪が好戦的な隣人に。教会に隷従する者たちは頭がない。

129(119) 1566年1月について
損失と大打撃、そして暴力もないわけでない、
信仰の者たち全てへと、より甚だしきは宗教へと。
最も偉大な者たちは、生命、名誉、物財を失うだろう。
二つの教会とも、彼らの陰謀に切込みが。

130(120) 1566年2月について
二者へと、有害な大損失が強烈に生じる。
最も偉大な者は財と名誉と生命を失わせるだろう。
とても大きな騒動が駆け巡る。非常に憎らしい女性。
大病が存在し、ミサを説教は妬む。

131(121) 1566年3月について
諸教会の従者たちが、その領主たちを裏切るだろう。
土地を共有する別の領主たちも同じように。
説教とミサの隣人たちは彼ら同士で争うだろう。
暴動と騒動が増大する。多くの者が瀕死で横たわる。

132(122) 1566年4月について
大地は我々に全ての物財の豊かさをもたらすだろう。
フランスでは暴動を除けば戦争の喧騒はないが、
人殺しや道端での追い剥ぎは見られるだろう。
信仰はほとんどない。暑い熱。人々は動揺の中に。

133(123) 1566年5月について
人々の間には不和とむき出しの反目が。
イタリアの多くの部分では戦争と大君主たちの死が。
普遍的な災禍は、西方ではよりひどくなる。
時は良好で充実するが、酷く乾燥して涸らされる。

134(124) 1566年6月について
小麦はあまり豊かではない。他の果実は全て大量にある。
夏と春は雨がち。冬は長く、雪と氷が。
東方が武装するので、フランスはさらに増強する。
動物たちの死、たくさんの蜂蜜がその場所で攻囲された人々へ。

135(125) 1566年7月について
悪疫と火により、木々の実は滅びるだろう。
油が手に入る兆候は豊富にあるが、パテル・デニスはほとんどない。
偉人たちは死ぬが多くはない。異邦人たちは出発するだろう。
バルバロイの海の襲撃、そして前線の危機。

136(126) 1566年8月について
並外れた豪雨と豊富な物財で
家畜の価格は適正になる。だから女性たちは危険の外に。
しかし雹、雨、雷鳴で、フランスでは人々が打ちのめされる。
死によって彼らは働くだろう。つまり死が人々を正すのだ。

137(127) 1566年9月について
暴徒たちの死で戦闘と災厄は止む。
リベル・パテルは偉大だが、余り満ち溢れてはいない。
奸悪な者たちはより悪賢い者たちに捕らわれるだろう。
かつてないほどに勝ち誇るフランスが勝利するだろう。

138(128) 1566年10月について
この月まで大旱魃が続く、
イタリアとプロヴァンスで。そのせいで果実は全て半分に。
敵たちの数は特に少ない。彼らの集団の囚人は、
略奪者たちや海賊たちへと。そして敵が死ぬ。

139(129) 1566年11月について
敵はひどく怯えてトラキアに後退する、
悲鳴、怒号、掠奪、荒廃を残しつつ。
海と陸で喧騒が止む。宗教は生気を失う。
ユピテル主義者は潰走させられ、宗派全体が取り乱す。

140 1566年12月について
マルスが武器を置くだろう。それでも司祭たちは余り満足しない。
説教の方にもミサの方にも教会の人々には不幸が。
ミサは上にあるだろう。万能にして唯一の神が、
万民をなだめるだろう。しかし大きな悲嘆がなくもない。

141(130) 1567年について
若い娘たちに死と病、風邪は
頭から双眼へと。陸の商人たちには不幸、
海のには不運。種蒔きは凶。ワインも霧のせいで。
油は潤沢。多雨と戦争が果実を傷める。

142(131) 1567年1月について
監獄、隠れた悲嘆、近親者の内での不和。
人々は命を与えるだろう。病による様々なカタル。
死が続き、毒が合意を生み出すだろう。
恐怖、怯え、大きな畏怖。彼は旅立ちに際し担保を残すだろう。

143(132) 1567年2月について
隠された敵と開示された敵のための監獄。
旅は続かないだろう。死に至る反目。
秘められた愛により公共の祝祭で三者は憎まれる。
壊れたものが崩される。水は喧騒を破砕するだろう。

144(133) 1567年3月について
公共の敵たち、婚礼と結婚。
その後で死、死者たちにより富んだ者。
偉大な友人たちは途中で姿を現す。
二つの宗派は隠語を使う。驚きのせいで悔悛は手遅れに。

145(134) 1567年4月について
大病により、宗教は疲弊させられる、
幼子たちや大使館の使節たちにとっても。
贈り物は相応しくない者に与えられ、新たな法は放棄される。
年老いた父たちの財産。王は良き地方に。

146(135) 1567年5月について
父から息子へとそれが近づく。行政官たちは厳格な者たちとの異名を取る。
敵たちが討議するなかで、大いなる婚礼は、
非難されるべき信仰のせいで、隠れた者たちによって前に置かれる。
良き友や女性たちは不平を言う者たちに対抗する。

147(136) 1567年6月について
財宝の形で父の遺産が発見される。
王たちと行政官たち、婚礼、敵たち、
悪意を持つ公衆、判事たち、市長。
死、怯えと恐怖。そして三人の大物が死ぬ。

148(137) 1567年7月について
またもや死が近づく。王の贈り物と遺産。
老朽によって崩れているものが建て直されるだろう。
若い相続人たちは遺産がないのではと疑う。
石膏像や厨房から財宝が発見される。

149(138) 1567年8月について
秘密の敵たちは投獄されるだろう。
王たちと行政官たちはそこに安全策を施すだろう。
多くの命に関わる脅威。双眼と鼻の健康と病気。
二人の偉人たちは悪い時に連れだってかなりの遠出をするだろう。

150(139) 1567年9月について
長きにわたる頭痛の種、婚礼、公共の敵。
高位聖職者と旅により、偉人の夢は恐怖に。
火と大崩壊、斜めの場所で発見されたもの。
露わになった急流によって、新しい過ちが出現する。

151(140) 1567年10月について
王たちと行政官たちは死者たちによって手を置く。
若い娘たちは病気に罹り、偉大な者たちの体は腫れ上がる。
まさしく物憂さと婚礼によって、敵たちは主人に隷属する。
公共の苦痛、作り手はひどく腫れ上がる。

152(141) 1567年11月について
大使館から帰還して、王からの贈り物は然るべき場に置かれる。
もはやすることはないだろう。ゆえに神の許へ召されるだろう。
より近き親類、友人たち、血を分けた兄弟たち
寝台と長椅子の近くで、突然の死が発見される。

153 1567年12月について
幼子たち、兄弟姉妹たち、友人たちによって宝は見つかる。
若者、高位聖職者、教皇使節、旅。
病は女性を試すであろう、
死のせいで風貌が変わる前に。

154 この年の終わり
全ての身分と幾つかの党派に悲惨な状態が存するだろう。
兄弟姉妹の間で不和と反目。
宝と特権、頭数はより明確になる。
夏は乾燥し、その者は紐で死ぬ。


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最終更新:2010年09月24日 22:22

*1 Chevignard [1999]