予兆詩第136番(旧126番) 1566年8月について
原文
Pluyes fort excessives1, & de biens abondance :
De bestail2 pris juste3 estre : femmes hors de danger :
Gresles, pluyes, tonnerres : peuple abatu en France :
Par mort travailleront : mort peuple corriger.
異文
(1) excessives : excessiués 1649Xa
(2) bestail : besteil 1605 1649Xa
(3) juste : just 1566Br
日本語訳
並外れた豪雨と豊富な物財で
家畜の価格は適正になる。だから女性たちは危険の外に。
しかし雹、雨、雷鳴で、フランスでは人々が打ちのめされる。
死によって彼らは働くだろう。つまり死が人々を正すのだ。
訳について
ドゥーポワン(コロン)は、原因、結果、対立関係などをつなぐときに使われる。あえて訳出しなくてもそれほど差し支えのないケースもあるが、この詩では(少なくとも
ベルナール・シュヴィニャールの校訂において)ドゥーポワンが多用されているため、文脈に応じていくつか言葉を補った。
信奉者側の見解
ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは1566年8月に位置付けたが、この年が豊作だったという以外には、1558年の予兆を引き合いに出すなどしてはいるが、具体的な事件との関連付けを行わなかった
最終更新:2010年08月24日 22:43