予兆詩第144番

予兆詩第144番(旧133番) 1567年3月について

原文

Les ennemis publics, nopces & mariage 1 :
La mort après, l'enrichi par les morts.
Les grands amis se monstrer au passage.
Deux sectes jargonner, de surpris tards remords. *1

異文

(1) mariage 1594JF : mariages T.A.Eds.

(注記1)この詩の初出である『1567年向けの暦』は現存していないため、底本になっているのは1594JFである。
(注記2)ジャン=エメ・ド・シャヴィニーの手稿『散文予兆集成』には、綴り直されたバージョンが収録されている。

日本語訳

公共の敵たち、婚礼と結婚。
その後で死、死者たちにより富んだ者。
偉大な友人たちは途中で姿を現す。
二つの宗派は隠語を使う。驚きのせいで悔悛は手遅れに。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、1572年のサン=バルテルミーの虐殺と解釈した。「公共の敵」はプロテスタントで、アンリ・ド・ナヴァルの婚礼の後に多くが虐殺されたことを指すという。また、「死者たちによって富んだ者」もナヴァル公のことで、のちに国王アンリ3世やギーズ公アンリが死んだことで王位を手に入れたことを指すとした。3行目は虐殺事件の中で一命を取り留めた有力者たちを言ったものだという *2


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