錬金術では銅を表す。
化学でも vert de Vénus (ウェヌスの緑)や cristaux de Vénus (ウェヌスの結晶)は、酢酸銅(acétate de cuivre)を表す慣用表現である(*5)。
その他
大航海時代以降、ヨーロッパでは梅毒が流行し、「ナポリ病」「フランス病」などと感染源の責任を擦り付け合うかのような通称が多く存在していたことはよく知られているが、16世紀半ば以降、性交によって感染が広がる点から「ウェヌスの病」と呼ばれることもあった(*6)。
現代でも性病を表す慣用表現として coup de pied de Vénus (ウェヌスの足蹴)がある(*7)。