イリス

 イリス(イーリス、Iris)は虹の女神。フランス語でもイリス(Iris)、英語ではアイリス(Iris)。
 タウマス(ポントスとガイアの子)とエレクトラ(オケアノスの娘)の間に生まれた子で、ヘラをはじめとする様々な神の使いを務めた*1

【画像】『モルペウスとイリス』(ゲラン筆、1811年)*2

フランス語

 一般名詞としての iris は植物学上の「あやめ属、アイリス」、解剖学上の「虹彩」などの意味も持つ。
 詩語としてはもちろん「虹」の意味を持ち、ノストラダムスもその意味で使っていたとされる。
 中期フランス語の用法としても、「虹」「虹彩」の用法は存在していた*3


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最終更新:2010年10月08日 22:01

*1 呉茂一『ギリシア神話・上』p.31, エヴスリン『ギリシア神話小事典』pp.47-48

*2 画像の出典:http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Guerin_Pierre_Narcisse_-_Morpheus_and_Iris_1811.jpg

*3 LLS