六行詩38番

原文

Par eauë 1 , & par fer 2 , & par grande maladie 3 ,
Le pouruoyeur 4 à l'hazer 5 de sa vie
Sçaura combien vaut le quintal 6 du bois 7 ,
Six cens & quinze 8 , ou le dixneufiesme 9 ,
On grauera d'vn grand Prince cinquiesme
L'immortel 10 nom, sur le pied de la Croix.

異文

(1) eauë : eaue 1600Mo 1611 1649Ca, eau 1627 1644, Eau 1672
(2) & par fer : & terre 1600Mo, par fer 1600Au
(3) par grande maladie : grande maladie 1600Mo, par grand maladie 1600Au 1627 1644 1649Ca 1672
(4) pouruoyeur : Pourvoieur 1672
(5) à l'hazer : à l'hazard 1600Mo 1611A 1627 1649Ca 1672, au hazard 1600Au, de l'hazard 1611B
(6) quintal : Quintal 1672
(7) du bois : de bois 1600Mo, de Bois 1672
(8) Six cens & quinze : Six cens six 1600Mo
(9) dixneufiesme : dix-neufuiéme 1627, dix-neufieme 1644
(10) L'immortel : L'Immortel 1672

日本語訳

水によって、鉄によって、大病によって、
提供する者は生命の危機に瀕し、
1キンタルの木材にどれだけの価値があるのかを知るだろう。
六百と十五ないし十九に、
人々は刻むだろう、五番目の偉大な君主の
不滅の名を、十字架のもとに。

信奉者側の見解

 テオフィル・ド・ガランシエールは、他の詩と同じように pourvoyeur をルイ13世とした。「五番目の偉大な君主」はローマ教皇パウルス5世(在位1605年 - 1621年)のことで、彼が1615年か1619年に死ぬことを予言したと解釈した *1

同時代的な視点

 3行目の bois は一般的に「木」だが、「薪」の意味もある。病気や水難で体が冷えたときに1キンタル(100キログラム)の薪で暖をとって急場を凌ぐ、の意味か。「提供する者」がルイ13世を指している可能性については、六行詩16番を参照のこと。
 後半はガランシエールが言うように、パウルス5世のことだったのかもしれない。時期的には際どいところだが、六行詩は1600年から1605年頃に偽造されたはずなので、パウルスのことが盛り込まれていてもおかしくはない。
 結果的に外れたものの、パウルス以前の過去200年間の教皇の平均在位年数は7年程度であり、1615年(10年間)ないし1619年(14年間)という想定は、そうおかしなものではなかった。

その他

 1600Au では36番になっている。


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