セラフィム(Seraphim, セラピム)は、旧約聖書の『イザヤ書』に登場する天使である。フランス語ではセラファン(Séraphin)。
本来、単数形はセラフ、複数形がセラフィムだが、フランス語の場合、セラファンは単数扱いである。
日本では「熾天使」(してんし)と訳されることもある。
イザヤ書では3対の翼を持つ天使として描かれている。
「ウジヤ王の死んだ年、わたしは主が高くあげられたみくらに座し、その衣のすそが神殿に満ちているのを見た。その上にセラピムが立ち、おのおの六つの翼をもっていた。その二つをもって顔をおおい、二つをもって足をおおい、二つをもって飛びかけり、互に呼びかわして言った。『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ』」(『イザヤ書』第6章1節 - 3節)
セラフィムは語源的には「蛇」と繋がりがあり、東洋の神話に見られる蛇体神とも関連があるという。
中世に成立した天使の9つの位階では、最高位に位置している。
【画像】『神の母』(ヴィクトル・ヴァスネツォフ、1901年)。両端に描かれているのがセラフィム
派生
フランス語で「セラフィムの」を意味する形容詞は séraphique だが、le docteur séraphique とすれば聖ボナヴェントゥラを、ordre séraphique とすればフランシスコ会を指す成句になる。
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最終更新:2010年10月18日 22:35