TAROT DES CENTVRIES

 『ノストラダムス作品に基づく詩百篇集タロット』(TAROT DES CENTVRIES D'APRES L'OEVVRE DE NOSTRADAMVS)は、マルセイユ版タロットの一種。ウロン社(Heron)から復刻された。



内容

 当「大事典」では、実物を確認していない。
 Amazon の商品情報によれば、1760年代に作成されたマルセイユ版タロットの復刻版で、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚からなる計78枚で構成されている。

 日本で販売されているものについては、フランス語版の解説書と、タロットに関する日本語の一般的な解説書が付いているという。

コメント

 タロット占い師のローラ・ダムス(未作成)のように、ノストラダムス本人とカード占いを結びつける見解は、現代にも見られる。仮に、上記のタロットの題名が1760年代のオリジナルで登場していたのなら、そういう動きは18世紀にはすでに見られていたのだろう。

 しかしながら、実証的に見た場合、ノストラダムス本人と何らかのカード占いを結びつける根拠は、今のところ何一つ確認されていない。

 タロットにノストラダムスの名が使われているという事実は、あくまでも、占い師としてのノストラダムスのブランド力を窺い知る一助という程度に認識しておくべきだろう。


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最終更新:2010年10月21日 19:50