ノストラダムスの肖像画 (アムステルダム、1668年)

*1

基本データ

作品名
なし
作者
不明
作成時期
不明
様式
版画
サイズ
72 x 126 cm(収録文献のサイズ)
収録文献名
『ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集』1668年アムステルダム版

コメント

 ラテン語の二行詩は以下の通り。

Vera loquor, nac falsa loquor, sed munere coeli
Qui loquitur DEUS est, non ego NOSTRADAMUS
私は真理を語り、虚言を語らない。それは天からの賜りものゆえ、
語り手は神であって、私ことノストラダムスではないのだ。

起源

 この版画の初出は『ミシェル・ノストラダムス師の真の四行詩集の解明』(1656年)らしい。同書では、二行詩はその解釈書の著者自身が書いたとされている。なお、1656年の解釈書では口絵の下に Larmessin fecit と記載され、ニコラ・ド・ラルメサン1世 (Nicolas I de Larmessin) が作成した銅版画であることも示されている *2

【画像】1656年の解釈書の扉らしき写真 *3

 ただし、ロベール・ブナズラによると、この肖像画が載っている伝本と載っていない伝本があるという *4
 1656年の解釈書はアムステルダムで出版されたという説もあるので、ことによるとその繋がりで1668年版に引き継がれたのかもしれない。

派生

 このデザインは直接的には、1668年ジャン・リブー版、1680年代頃のジャン・ウルセル版、1689年ジャン=バチスト・ブゾンニュ版などに転用されていった。ブゾンニュ版は1691年と1710年に再版された上、1710年バルテルミー・ジラン版も(印刷業者はブゾンニュだったので)実質的に全く同じ版である。

【画像】左からリブー版、ウルセル版、ブゾンニュ版 *5

 リブー版がほぼ忠実な転写だったのに対し、ウルセル版はかなり粗くなっているのが分かる(銅版画を木版画として模写したことによるものだろう)。ブゾンニュ版に至っては、ラテン語の二行詩が削除されてしまっている。


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