化粧品とジャム論 (プランタン)

 『化粧品とジャム論』は、1557年にアントウェルペン(未作成)クリストフ・プランタン(未作成)によっても出版された。特定の章が削除された最初の版であろうと思われる。

【画像】1557年版の扉 *1

正式名

  • LE VRAY ET PARFAICT EMBELLISSEMENT DE LA FACE, & conservation du corps en son entierc : ontenant[sic.]plusieurs Receptes secretes & desirées non encore veûes.
  • LA SECONDE PARTIE, CONTENANT LA FAÇON ET MANIERE de faire toutes confitures liquides, tant en succre, miel, qu'en vin cuit. Ensemble deux façons pour faire le syrop rosat laxatif : & pour faire le sucre candi, penites & tourrons d'Hespaigne.
    • Par M.Michael Nostradamus.

  • 未公開であり渇望されていた秘密の処方を多く含む真正にして完全なる美顔ならびに全身の(美しさの)保持(の方法)
  • 第二部には砂糖、蜂蜜、濃縮ワインをふんだんに使った液状ジャム全般を作る方法を含む。また、バラの香りの緩下剤シロップの製法2種類や砂糖飴、ペニート、スペイン式練り飴などの製法も併録。
    • ミカエル・ノストラダムス師による。

 ペニート(penites)とは、ジャン=ミシェル・ドヴォーによれば、ペースト状になった果物の砂糖漬を指すという *2

内容

 二部構成なのは先行する版と変わらない。しかし、第一部の序文は省略されており、いきなり第1章が始まる。
 その第一部は初版などと同じ全34章だが、第18章は欠番になっている。第18章は媚薬の製法を扱った章であり、倫理的見地などから削除されたものと思われる。
 第二章は初版どおりジャン・ド・ノートルダムへの献辞が収録されており、全30章で削除された章はない。

刊行者名

 刊行社名の記載はないが、最後のフォリオにプランタンの印があるので、刊行者が誰なのかは当時からよく知られていた。ラ・クロワ・デュ・メーヌ1584年に刊行した書誌でもプランタンの刊行とされていた。

【画像】最終ページの図版 *3

所蔵先

  • ルーアン市立図書館、アルスナル図書館
  • 大英図書館、ケンブリッジ大学図書館、プランタン・モレトゥス印刷博物館

異本

 かつてダニエル・ルソが所有し、2007年のオークションに出品された版は、「記録になかった異本」(Unrecorded Variant)と紹介されていた。通常、第1葉はオモテが扉、ウラが第1章題名となっているのが普通だが、ルソの伝本はオモテが第1章題名になっており、全体の扉が存在しないという *4 。それが事実なら、残りの全てのページも表、裏の印刷がずれていることになる。ただし、この版の落札者は不明である。

復刻

 1979年に影印版が出版された。


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