ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 (ブゾンニュ、1689年)

 『 ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集 』(Les Vraies Centuries et Prophéties de Maistre Michel Nostradamus)は、1689年にルーアンのジャン=バチスト・ブゾンニュによっても出版された。

【画像】1689年ルーアン版の口絵と扉 *1

正式名

  • LES VRAYES CENTURIES ET PROPHETIES DE MAISTRE MICHEL NOSTRADAMUS.
    • Où se void representé tout ce qui s'est passé, tant en France, Espagne, Italie, Allemagne, Angleterre, qu'autres parties du Monde.
    • Revûës & corrigées suivant les premieres Editions imprimées à Paris, Roüen, Lyon, Avignon, Troyes, Hollande, & autres.
    • Avec la Vie de l'Autheur.
    • Et plusieurs de ces Centuries expliquées par un Sçavant de ce temps.
    • A ROVEN, Chez JEAN-B. BESONGNE, ruë Ecuyere, au Soleil Royal.
    • M. DC. LXXXIX.

  • ミシェル・ノストラダムス師の真の百詩篇集と予言集
    • そこにはフランス、スペイン、イタリア、ドイツ、イギリス、および世界の他の地域で起こったことが全て描かれている。
    • パリ、ルーアン、リヨン、アヴィニョン、トロワ、オランダ、その他で出された初期の諸版に従い、改訂・校正された。
    • 著者の伝記とともに。
    • そして百詩篇集のいくつかの詩篇は当代の一知識人によって解説されている。
    • ルーアンのエキュイエル通り、王家の太陽の旗印を掲げるジャン=B. ブゾンニュの工房にて。
    • 1689年。

 題名は先行した1650年ライデン版などとほぼ一致するが、底本として多くの版を挙げているのが特徴的である。ジャン・ウルセル版は刊行年が特定できないものの、おそらくブゾンニュはウルセル版を模倣したのだろう。

内容

 口絵は1668年アムステルダム版などを真似たものである。題名の記された扉はその後である。
 本編の冒頭には読者向けの前書きがあり、続いて第一序文(セザールへの手紙)が収録され、書斎に座るノストラダムスの木版画とジャン=エメ・ド・シャヴィニーによる伝記を挟んで、第二序文(アンリ2世への手紙)が掲載されている。

 百詩篇本編は第1巻から第10巻、第11巻(2篇)、第12巻(11篇)が収録され、補遺篇も百詩篇第6巻100番第7巻43番同44番、同73番以降の4篇、第8巻の補遺篇(6篇)、第10巻補遺篇の全てを含んでいる。そのあとに、予兆詩集六行詩集(アンリ4世への献辞つき)が収録されている。

 最後に、「ミシェル・ノストラダムスの百詩篇集に関する、当代の一知識人による興味深い考察」(REMARQUES CURIEUSES SUR LES CENTURIES DE MICHEL NOSTRADAMUS. Par un Scavant de ce temps.)と題する解釈集が掲載されている。
 名前が明記されていないが、この解釈もジャック・ド・ジャンではないかとする見解が存在する *2

所蔵先


再版

 ブゾンニュは1691年と1710年にも再版した。
 1689年版と1691年版は扉がほぼ全く同じだが、内容上はいくつかの変更点がある。際立っているのは、解釈のページが大幅に増補されていることである。
 1710年版は扉の文字配列と木版画にも違いが見られる。


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