Le Remede tres utile contre la peste et toutes fievres pestilentielles

 『 ペストと悪疫からおこる全ての熱病に対する治療法を含む極めて有益な治癒策 』(Le Remede tres utile contre la peste et toutes fievres pestilentielles)は、ノストラダムスが書いたとされる疫病に関する著書。

伝聞

 この文献の最古の言及は『アントワーヌ・デュ・ヴェルディエの書棚』(1585年)である。そこには

  • Le Remede tresvtile contre la Peste & toutes fiebures pestilentiales, auec la maniere d'en guerir. Aussi la singuliere recepte de l'œuf dont vsoit l'empereur Maximilian premier du nom. [impr. à Paris, 8 o . par G. Nyuerd. 1561. *1
  • ペストと悪疫からおこる全ての熱病に対する治療法を含む極めて有益な治癒策、ならびに皇帝マクシミリアン1世が用いた卵の処方。(1561年にG. ニヴェール(未作成)によってパリで印刷された八つ折版)

と書かれている。出版されてから20年ほどあとの記録ということで、ほぼ同時代の証言と見なしてよいだろう。

 エドガー・レオニは『化粧品とジャム論』の第8章(ペスト治療薬)の抜粋と言われているという見解を紹介していたが *2 、現在では1559年に英語で出版された『健康のために有益な一論文』のフランス語原本(より正確にはその再版)と見なされることがしばしばである *3

 とはいえ、この版の刊行者ニヴェールは偽ノストラダムスの作品を多く出す一方で、本物のノストラダムスの文献は(確認されている限りでは)一点も出していない。ゆえに、この版も先行する初版を元にした海賊版等であった可能性がある。
 また、パトリス・ギナール(未作成)のように、この版と英語版『健康のために有益な一論文』が対応していること自体に懐疑的な見解もある *4


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