原文
Le
Mercurial1 non de trop longue vie,
Six cens & huict & vingt
2, grand maladie,
Et encor pis danger de feu & d'eau,
Son
3 grand amy
4 lors luy sera contraire,
De tels hazards se pourroit
5 bien distraire,
Mais bref, le fer luy fera son tombeau
6.
異文
(1) Mercurial : mercurial 1600Mo
(2) & huict & vingt : huict & vingt 1600Au 1600Mo, & vingt 1611B
(3) Son : Sons 1600Mo
(4) amy : amis 1627Di
(5) pourroit : pourroit il 1627Ma, pourroit-il 1627Di 1644Hu
(6) tombeau : tumbeau 1627Ma 1627Di, Tombeau 1672Ga
日本語訳
その雄弁な者はあまり長命ではない。
六百と八と二十、大きな病。
その上、火と水の一層悪い危うさ。
彼の偉大な友人はそのとき彼に敵対するだろう。
そういう危険によってきちんと思いとどまれればよいのだが、
すぐに鉄が彼に墓を作るだろう。
訳について
1行目
Mercurialは、とりあえず辞書の定義に忠実に訳したが、いくつかの訳し方がありうる。
5行目は条件法が使われている。
6行目を
エドガー・レオニは But in brief, the sword will cause his death.と英訳している。意訳としてはその通りだろうが、ここでは直訳に近い形で訳した。
信奉者側の見解
ノエル=レオン・モルガールの用語解説では
Mercurialはロニー(Rosny)と注記されている。
ロニーは地名、人名ともありうるが、おそらくロニーの領主でもあったシュリー(シュリー公マクシミリヤン・ド・ベチュヌ, 1559年 - 1641年)のことであろう。
彼はアンリ4世の治世下で財政再建に当たった。
その他
1600Au では 21番になっている。
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最終更新:2019年12月24日 18:00