ノストラダムス秘密の大予言

 『 ノストラダムス秘密の大予言 』は1991年にオウム出版から刊行された麻原彰晃の著書。

内容

 全4章構成である。
 「第一章 本物の予言詩集を求めて」「第二章 ノストラダムスの故国、フランスでの資料収集」では、麻原とオウム真理教の中心的な信者が信頼できる原文を求めてフランスに飛び、ミシェル・ショマラと会見したことなどが述べられている。
 「第三章 ついに解かれた封印」「第四章 一九九九年の謎」は、手に入れた1555年版1557年11月3日版などを元に解釈した結果を部分的に紹介したものである。

コメント

 本書はオウム真理教の機関誌『マハーヤーナ』に掲載された記事に加筆修正したものらしい。当「大事典」では『マハーヤーナ』は第20号しか所有していないが、その記事「“ノストラダムス最後の真実”を解き明かす!」は、本書第1章、第2章にほぼ対応している。 次号予告欄に「“ノストラダムス最後の真実”を解き明かす!第2回」の見出しがあるので、実際に掲載されたのなら、それが第3章、第4章の土台になったのだろう。

 ミシェル・ショマラとの会見内容についてだが、ショマラの発言中には殊更にオウムを持ち上げる発言がほとんど見られない一方、(麻原にとっては都合が悪いであろう)百詩篇第10巻72番が偽物である可能性が指摘されている(百詩篇第8巻以降に偽作の疑いがあるというのは、確かにショマラが著書でも述べている持論である)。こうした点から言って、ショマラの発言を著しく歪めるようなことはされていないように思われる。

 ショマラが1557年11月3日版の影印版を出版するのは1993年のことであり、オウムはそれに先んじてその原文(のごく一部)を日本で紹介した形になった。解釈が独善的で見るべきものがほとんどないことは他の解釈本と変わるところがないが、その前提となる資料収集の点では、他の日本人解釈者たちよりもはるかに充実していたことは事実だろう。
 ただし、山本弘が指摘するように、逆にその真面目さゆえに後戻りできなくなり、後の暴走(一連のオウム真理教事件)につながった可能性は否定できないだろう *1

書誌

書名
ノストラダムス秘密の大予言
副題
1999年の謎
著者
麻原彰晃
版元
オウム出版
出版日
1991年12月14日
注記

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
Nostradamus himitsu no daiyogen (trad./ Les grandes Prophéties secrètes de Nostradamus.)
Sous-titre
1999 nen no nazo (trad./ Le mystère de l'an 1999.)
Auteur
ASAHARA Shôkô
Publication
AUM shuppan
Lieu
Tokyo, Japon
Date
le 14 décembre 1991
Note
Entretien d'Asahara et de Michel Chomarat à Lyon, 1989 (chapitre 2)


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