アンチーブ

 アンチーブ(Antibes)は、アルプ=マリティム県南部、アンチーブ岬の東側を占める港町。コート・ダジュール沿岸の保養地で、カンヌから9 kmに位置する。日本ではアンティーブとも表記される。古代にはアンティポリスと呼ばれた。

概要

 紀元前4世紀にギリシア人が築いた植民都市が起源である。古称(ギリシア語およびラテン語)のアンティポリスは「反対側の都市」の意味で、ニカエア(ニース)対岸に位置していることによるという*1。後期ラテン語ではアンティブレス(Antibules)やアンティボレス(Antiboles)と呼ばれ、ロマン語ではアンティボル(ス)(Antibol, Antibols)と呼ばれていた*2

 ローマ帝国の属州を経て、9世紀にはサラセン人による破壊を経験した。その後、プロヴァンス領、フランス王国領となった。14世紀から16世紀にかけてのグリマルディ城館は、現在はピカソ美術館になっている。

 20世紀末の時点での人口は7万人余り。主要産業の一つは花卉栽培で、関連する園芸学校もある*3

ノストラダムス関連

 詩百篇集では、以下の詩篇に登場する。



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地名
最終更新:2018年12月18日 01:23

*1 DNLF

*2 LTDF

*3 以上のうち、個別に出典のない情報は『ブリタニカ国際大百科事典小項目電子辞書版』『日本大百科全書』『地球の歩き方フランス2017~18』による。