Predictions of Nostradamus about the Philippines

 『 フィリピンに関するノストラダムスの予言 』(Predictions of Nostradamus about the Philippines)は、ジョン・マイケル・ポコックの著書。1995年にフィリピンの首都マニラの出版社、ソーラー・パブリッシング・カンパニーから刊行され、1997年に同じマニラのレックス・ブック・ストア (Rex Book Store) から再版された *1

内容

 題名が如実に示すように、フィリピンの諸事件をノストラダムスは予言していたというものである。以下に章の構成を示す。
  • 第1章「ノストラダムス」
  • 第2章「方法とモチベーション」
  • 第3章「マゼラン」
  • 第4章「レガスピ」
  • 第5章「英国の到来」
  • 第6章「ナショナリズムの誕生」
  • 第7章「扇動者たち」
  • 第8章「リサール」
  • 第9章「カティプナン」
  • 第10章「アメリカ人たち」
  • 第11章「マルコス」
  • 第12章「ニノイ」
  • 第13章「マルコスの没落」
  • 第14章「コリー」
  • 第15章「ラモス」
  • 第16章「埋められた宝、隠された富」
  • 第17章「西暦2000年のフィリピンに向けて、そしてそれを越えて」

 各章は非常に短い。
 章タイトルについて少し注記をしておく。レガスピは16世紀の初代フィリピン総督、リサールは19世紀の独立運動の英雄、カティプナンは同じ時期の独立運動の結社、マルコスは20世紀の独裁的なフィリピン大統領、ニノイ(ニノイ・アキノ)はその政敵、コリー(コラソン・アキノ)はその妻でマルコス政権崩壊後の大統領、ラモスはその次の(そしてポコックがこの本を書いた時点の)大統領である。
 ポコックはフィリピンの歴史的事件や20世紀の政情をノストラダムスが予言していたとして、多くの詩篇を解釈しているが、それは以上のような章の題名からも容易に読み取れるだろう。

コメント

 実証的な側からの評価に値するような、歴史的・語学的な深い考察は見られない。
 「ノストラダムスは自分の国を特別扱いしてくれている」という信奉者側にしばしば見られる自国中心主義は、フィリピンでも等しく見られるという例ではあるのだろう(ただ、厳密に言えば著者はフィリピンに愛着を持っているイングランド出身者である)。

続編

 ポコックはオンタリオの出版社から1999年に『フィリピンに関するノストラダムスの新千年紀予言』(New Millenium Predictions of Nostradamus About the Philippines)を出版した。


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