原文
De
1 feu vloant
2 la machination
3,
Viendra troubler au grand chef
4 assiegés
5:
Dedans sera telle sedition,
Qu'en desespoir seront les
profligés6.
異文
(1) De : Du 1660
(2) vloant 1557U : voulant 1597 1600 1610 1627 1644 1650Ri 1653 1716, volant T.A.Eds.
(3) machination : machinatiou 1627
(4) au grand chef : au grand chefs 1650Le, le Chef des 1672
(5) assiegés ou assiegez : assigés 1557B, assiegee 1588-89, assieger 1597 1610 1627 1644 1650Ri 1653 1665 1716 1840, Assiegez 1672
(6) profligés ou profligez : proffigés 1557B
校訂
1行目 vloant は明らかに volant の印刷ミス。ただし、当時o と ou は交換可能な綴りとされていたので、voulant の可能性もないわけではない。
日本語訳
飛ぶ火による陰謀が
偉大な首領に攻囲された人々を混乱させに来るだろう。
(攻囲された場所の)中では暴動が起こるだろう、
堕落した人々が絶望するような類の。
信奉者側の見解
エリカ・チータムは1行目のmachination を machine と捉え、「飛ぶ火の機械」と解釈し、ロケットやミサイルの予言だとしている。ジョン・ホーグは湾岸戦争のこととする。
懐疑的な見解
日本語訳だと分かりづらいが、1行目の「飛ぶ」は、活用語尾からすると machination ではなく feu にかかっている。
マリニー・ローズのように、実証的な論者でもmachination を機械と訳しうるとする者はいるが、その場合でも「飛ぶ機械」とはならないのである。
そして、
リチャード・スモーレー(未作成)が指摘するように、「火を飛ばす機械」なら16世紀の大砲でも十分当てはまる。
実際、ロケットや爆撃機を知らなかった17世紀の
テオフィル・ド・ガランシエールは、普通に爆弾や砲撃と理解していた。
同時代的な視点
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最終更新:2009年12月15日 22:36