Nostradamus, or The Future foretold

 『ノストラダムス、あるいはあらかじめ語られた未来』(Nostradamus, or The Future foretold)は、1942年に出版されたジェイムズ・レイヴァーの著書。1952年にペンギンブックスから改訂版が出版され、以降も何度となく版を重ねている。


【画像】 1981年版

内容

 オーソドックスなノストラダムス予言の解釈書で、伝記と存命中に的中した予言がまず扱われ、ヴァロワ王朝終焉と続くブルボン王朝の治世、イギリスに関する予言、フランス革命とナポレオン、19世紀の歴史と、時系列的に予言の的中例が紹介されている。

コメント

 チャールズ・ウォードが土台を整えた英語圏の信奉者的解釈を、さらに発展させた著書といえる。同じ時期にはロルフ・ボズウェルアンドレ・ラモンらも出たが、彼らに比べてレイヴァーの影響力の方が大きいように思える。信奉者側での評価は高く、エリカ・チータムが多くの解釈を借用したほか、ジョン・ホーグは五段階評価で 5 をつけている*1

日本語版

 1999年に『預言者ノストラダムス ― あらかじめ語られた未来 ―』として、小学館文庫から刊行された。


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最終更新:2011年03月19日 20:24

*1 Cheetham [1973/1990], Hogue(1997) [1999]