『今年に始まり、夥しい死を招いた年と言われることになる1568年閏年まで続く驚異の予言』(Prophetie merueilleuse commençant ceste presente Année, & dure iusques en l'An de grand' Mortalité, que l'on dira M.d.lxviij. An de Bissexte.)は、1566年から1567年頃にパリのギヨーム・ド・ニヴェールによって出版されたミシェル・ド・ノストラダムス(ノストラダムス2世)の著書。
扉に刊行年の表示はなく、中に転載されている特認の抜粋にも日付は無い。19世紀の書誌学者ブリュネは、この文献の初めの方に「去る1565年」(l'an passé 1565)とあることから1566年とし、ミシェル・ショマラやピエール・ブランダムールもそれを支持した(*2)。ロベール・ブナズラは1567年としたが、いずれにしても「今年から1568年まで」と扉にある以上、1566年か1567年の刊行であろうことは疑いないだろう。